給仕をしていた頃に、お忍びで冒険者の話を聞きに来ていた金払いの良い客と意気投合。
　色々話すうちに彼に好意を持ち、告白するも付き合えないと正体を明かされる。その正体は"ジョエル・グランゼール"。今は既に王になった、かつての王子だったのだ。

　一時失恋で落ち込むも、ある噂がギルドで流れた。それは、"優秀な冒険者が王様に招かれて晩餐会をした"というもの。そして、実際にトップランカーの冒険者が招かれたと話していた。

　アンフィニは一念発起し、再び会って話す機会を手に入れるために英雄学校へ通い、卒業してそのまま働いていたグランレイダーズのギルドに加入した。いつか、招かれる機会を掴むために。

フレイ：何かと縁がある共に行動した後輩冒険者の一人。カラリオの仇討ちにも協力してくれる。
リリム：山間に住んでいたまだ冒険者なりたての人。大切な人を失う悲しみを知っている。
ジョッシュさん：かつて焦がれていた人。もう一度逢えた全ての始まりの人。一生忘れることの出来ない想い出人。
八艘跳、あるいは孤踏白兎：淡い想いを抱いている人。これからも、きっと。

『新月兎の託しゴト』、『逆月の新月兎にさよならを』イメージソング『ラストリゾート』
『逆月の新月兎にさよならを』イメージソング『蛍火』
『どうか終わらない夢でありますように』カラリオとのifイメージソング『夢であるように』
『王様との謁見イベント』王様とのifイメージソング『彼岸薔薇』

　アンフィニは無限という意味。
　へカーティアはヘカテーが由来で、ヘカテーというのは大まかにまとめて月と魔術の女神。ヘカテイアと呼ばれることもあるそうな。ヘカテーの名前の意味はヘカトス（太陽神アポロンの別名）の女性系だとか、ギリシア語で「意思」を意味するとも言われているらしい。その他にも色々あるのでぜひWikipediaを参照してほしい。
　実はアンフィニのテーマは「意思」「魂」「紡ぐもの」だったりする。

　彼はいつも“アンナ”と親しげに呼んでくれる。その柔らかい口ぶりで紡がれる呼び名はとても心地よい響きで胸に贈られた。

　アンフィニはいつか子供とおいしいごはんが食べたいと思っているし、おなかがすいた子のために保存食を買った。

　未来で見た子供の姿は“茶髪”で片耳が“人間の耳”だそうな。
　ルールブックIの351pをくまなく見てる人にはわかるかも？

　彼は語った。そのつたない口振りで。彼は示した。その無愛想な態度で。彼は伝えた。その器用な指先で。彼は託した。その美しい絵を。

　戦場を駆け抜けた、一人の勇敢な者の体が静かに散っていった。美しいけれど、寂しくもあるその情景を忘れることはない。

　密やかなる恋の話に、たくさんの人々が集まって賑やかな時間を過ごした。切なくも零した想いに寄せられた助言。彼女は本に旅を記すことにした。

　秘めた想いを抱えていた人と巡り逢えた夢で、渡された彩りのある絵と、投げられた赤の薔薇。夢の中での私は結ばれたのか、そんな淡い期待を胸に。

　女性を追いかける特殊な性質を持った魔法生物を捕獲or討伐すべく向かったが、それは罠であり、そして手に入れたのはスライムの下着だった。

　力が絶える時が見え、こんなものかと思った瞬間、黒いリボンが溢れ拘束具のようなものへと形を変え、薔薇を拵えたナイトドレスを模した氷の妖装に変化した。

　姿を晦ましたラティーナ、ウィンクルム、アンフィニ、ジアはそれぞれが目的と信念の為に影に隠れて行動を起こした。アンフィニは、復讐の為に。

　アルマたちと眠りについたアンフィニは、そこに佇む恩師の姿を目にする。荒んだ恩師に、アンフィニは意志を届かせようと決意、妖装は僅かに目覚めた。

　大会を経て、初めて王様の目に掛かるとアンフィニはひどく緊張した。しかし、渡したかったものである『冒険の歴を記された本』と右手に着けていた『スマルティエの剛力の指輪』を渡すと、どこか懐かしい姿に被る王様と握手を交わした。

　晩餐のあと、“願いの叶った”アンフィニは、白水晶のアンクルを外し、荷物袋に大切に仕舞い込んだ。