彼女はエルフの子として生まれた。だが彼女は突然変異種である忌み子(ナイトメア)としての生を受けた。
彼女は村の住人から忌み嫌われ、彼女の母もまた、彼女を産んだ後で逝去してしまった。

物心がつく年頃になると、冒険者である父親の代わりに村長の家に預けられることになる。
冒険者である父親からは『お前が大きくなったら、いつか冒険に出ようぜ！』と日々誘われていた。

そんな彼女は最初のうちは村長の愛を受け英才教育を受けたが、次第に成長していくと、村長から腫れ物を取り扱うような表情を向けられるようになる。

そして成人した日から、彼女は実験的に高レベルの魔法をかけられる毎日を送ることとなった。

死なない程度で魔法で攻撃され、その度に傷を直され、ある時には記憶を奪われ、その間に凌辱を幾度となく受けたりと、語るのも壮絶な日々を暮らしてきた。

とある日、親切なドルイドがパックカモフラージュを使い、村から連れ去った。

そしてそのドルイドに感謝の念を込めつつ、メロネーヌは村から逃げ去るように旅に出たのだった。

目的のない旅を続けていた私は、サイレックオードに近い冒険者ギルドに辿り着いた。
多くの人ばかりで、恐怖しかなかったけど、優しい人もいた。
特にサファイア・リンカーネイション、サフィーさんは私に優しくしてくれて、初めてなのに声を掛けてくれたり、魔法に詳しいことを怪しまれず、むしろ心配してくれて、こんなに親身に接してくれる人がいるんだって思いました。

そして、そんなサフィーさんを、私は一生を掛けて大事にしたいと思いました。

2P目
私は今までずっと過去に囚われ続けていた。きっと誰もが私を傷つけるんだって思ってた。だけど、サフィーさんや皆が教えてくれた。諦めなければどうにでもなると。

だから私は諦めない。もう過去に囚われるのはやめだ。

希望を持って生きよう。サフィーさんと一緒に過ごす為に。そのための戦いなんだから。

3P目
もうあの頃のメロはいないんだ。これからは、希望を持って戦い続けていこう！

やっと戦いは終わった。
希望が残っていれば。そして仲間との絆や大切な人との愛があれば、人は変われるって分かった！

これからどんな大変なことがあっても、皆と一緒なら、私は負けません！

サフィーちゃんは私に優しくしてくれたけど、サフィーちゃんもどこか寂しそうな感じだった。
それに私よりちっちゃいし(134cm)
なんか、私に似てるなって思った。
だけど、私はナイトメアで、サフィーちゃんは人間。
いつか、死に別れることがあるかもしれない。
ーーーだったら、最期まで一緒にいよう。
サフィーちゃんのためなら、命なんか惜しくはない。

彼女はハールーン魔術研究王国の冒険者ギルド支部からサイレックオードを調査するために送られた冒険者。
今までの気弱な自分と区切りをつけ、色々と弾けた結果、彼女に流れる騎士の血が覚醒。
父譲りの美貌と気質、父以上の冷徹さを持つ少女（身長172cm※今までのストレスが成長を阻害していたため、それらがなくなったことで大人の姿となった）。
常に冷静に物事を判断する少女仕官。それが【青鬼】メロネーヌ・アリアドネの本当の姿だった。