エルフの貴族令嬢の生まれであり、かなり高位だったために小さいころからの英才教育を受けていた。それを苦だと思ったこともなければ、その生活を不便と思ったこともない。当たり前のものとして受け入れていた。そんな当たり前が瓦解したのは、　　　が20になる頃だった。エルフの貴族の一斉摘発が起きたのだ。貴族グループで麻薬を闇市に横流ししていて、それに父親も一枚噛んでいた。ほかの家族は何も関与していなかったために投獄こそされたものの、罰を受けることはなかった。
しかしエルフの貴族社会は狭い。麻薬密売をした貴族、しかもそれが高位のものもいたなんて格好の標的になったのだ。
結局　　　たちは故郷から逃げるように離れるしかなかった。苦しい思いをしながらも辿り着いたのは、自らの悪評など届きそうにもないランドール地方だった。
ランドール地方で生きていくのはかなり難しかった。自衛するのは当たり前の世界、力がなければ搾取されるのは場所が変わっても同じだった。兄は自らの力を高めるため、奈落の防衛戦線へ向かった。帰ってくることはなかった。
母は魔法の才を発揮し冒険者となった。帰ってくることはなかった。
　　　は一人になってしまった。さびしくはなかった、いや正確にはそんなのを感じる暇もないほど目まぐるしく現実が過ぎていった。空ろな日々を送っていたが、そんな　　　に軍の徴兵命令が来る。その命令は兄に対してのもので、まだ兄の死は通達されていないのかと少し悲しくもなったが、同時にチャンスだと思った。
自分も家族と同じところにいけるだろうか。
それからフルアーマーになり、顔を隠して軍人としてハルシカの門を守るようになる。やがて徴兵期間が終わるが、それでもなお戦場を目指してヴァグランツになった。すべては家族と同じところへ向かうため。願わくば、家族を作りたいとは思っているが半ばあきらめている。
ハイマは兄の名前、本当の名前は今は誰にも言うつもりはない。

ミア・オーレリーズ

悪漢に襲われていたのを助けた少女。自分のことを慕っているようだが、なぜ慕われているのかわからない。

身長 180cm（フルアーマー時193cm）
体格 スリ筋
性別 女（ただし男として振舞う、こちらが明かさない限りor許可がない限りは男として扱ってください）