容姿・経歴・その他メモ

白く、長い髪にほっそりとした手足はコロロポッカに住むエルフそのものである。未だ成人して三年ほどしか経たないのが見て取れる瑞々しい肢体を惜しげもなく曝け出す姿は、人間社会に染まったからだろう。

蛮族の父を持ち、純然たるエルフではないが、妖精神アステリアの寵愛と慈悲により始祖エルフに近しい姿で産まれ落ちた。だが、父のボルグである『ムバーク』は蛮地の王になった蛮族であり、その強い血はその子供にも僅かにだが遺伝し、シモンの瞳は紅く染まっている。
母親はシモンを産んだ後森の外へと姿を消した。美しい容姿であるはずの娘が醜い怪物の仔に見えて仕方がなかったのである。その事をシモンは知らないが、何となく察している。
蛮族の血の為か、時折人を噛み殺そうとする衝動を抱えているが、自身を救った妖精神アステリアに『不殺の誓い』を立てている。しかしそれは蛮族には適応されないようである。

冒険に出た理由はコロロポッカの森へ出る直前、賢きユニコーンの『ゴウセル』に「この世で最も自由な者は何か？」と問い、「冒険者である」と答えられたのに起因する。

名前の由来はコロロポッカの森の逞しきふくろうである『シモン』の名から。苗字の由来はシモンを育てた大ガエルの『アググ・フォール』から。

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【森妖精の詩】
〜第一章〜
：龍の炎に集いし運命の子ならざる者達の章：

集いし若芽　龍の炎の元へ
弱き助く　使命を帯びし魂は
英雄譚を　継ぐにふさわしき

奪われし平穏　燃え盛る村
立ち向かうは　英雄の卵

勇猛果敢なる戦士　一度は落陽す
沈着なる機械の勇士　決して斃れず
子兎の魔術師　天雷を落とせり
双銃操りし者　蛮地の民を貫きて
戦場に響くは　我が歌よ

破滅退けし　英雄達待つは
更なる苦境　煮え滾る死闘
美しい手の騎士　影と共に現りて
英雄と共立ち　悪逆の城堕とせり

鎧の王　蛮地の民を消し去れり
英雄　大いなる王と相対せり

堅牢なる戦士　昇陽
不倒の勇士　　不変
破滅の魔術師　殲滅
鬼殺の銃士　　鷹眼

其を支えしは　一条の歌
冬の寒風　凍えし王
英雄譚は　ここに始まれり

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