容姿・経歴・その他メモ

死にぞこないの玩具は、バジリスクのウィークリングとして生まれた。

彼には幸福というものがなかった。
生まれた時から親の毒血をたわむれに飲まされ、幼少期にはいくつもの魔法の実験台としてあらゆる魔法をその身に受けた。
バジリスクたちの迫害・攻撃から身を護るため、少年と呼べるほどの年になってからは、自然の中でなるべく過ごすようになり、その過程でいろいろな自然の知識や薬草の煎じ方などを収めるに至った。
バジリスクたちの攻撃に身をさらされながら、ある日彼はグレンダールの声を聴く。聖印はバジリスクが殺した冒険者のものを借り受け、その回復魔法の力もあって青年期に至るまで彼は生き続けることができたのだ

彼が青年になってから、彼は本当に命の危険を感じるようになった。
バジリスクたちが自分を殺そうという話を聞いてしまったのだ。彼は逃げる決意をする。
どこともわからない場所だが、朝の一瞬のスキをついて、彼は外に逃げ出すことができたのだった

彼はあてもなく、暗い森の中を進んでいく。追ってであるバジリスクの声をたびたび聴きながら、心をすり減らしながら、やっとのことで逃げ出すことに成功するのだった。
彼がたどり着いた先…そこはユーシズ近くの小さい村だった。
傷ついた状態でたどり着いたところを神父が助けてくれた。
その神父の元で身元を隠しながらある程度過ごした後、その神父から一枚の紙を渡される。
その神父は魔法学園の卒業生で紹介状を書いてくれたのだった。
その神父の勧めに従い、イセンは魔法学院へ足を進めるのだった。

…彼は自分の名前を変えない。それは、自分がその程度の存在だと卑下してしまっているからだ。
蛮族がたわむれにつけた単語。それを自分の名前として彼は生きていく。
とりあえずの目標を魔導学府の卒業として
できればの大目標を彼が育った蛮族の集落を復讐のために殲滅させるために。
彼は今日も生きていく。

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