容姿・経歴・その他メモ

「オレの名前はマジュド。マジュド・アッザームだ。ま、テキトーによろしくな」
砂漠の街オレゴル出身の舞踏家。斧と共に舞う儀式「ヴェジド」をマスターしており、ティダンへの祈りとして武と舞を捧げる。

<性格>
快活で軽薄な性格。相手を選ばず軽口を叩く。難しいことはあまり考えていない。
「開かぬと不平を言うよりも、進んで扉を開きましょう」タイプ。なんなら壊して入る。
義理人情に厚く、いがみ合った相手でも心を通わせようとする優しさを持つ。
しかし深いところで人と繋がろうとはせず、「ここまで」というところで一線をひく。
彼曰く「失って悲しいものは始めから持たないようにしている」らしい。
柳に雪折れなし。のらりくらりと世を遊ぶ、砂に芽を出した根無し草。

<来歴>
オレゴルでは貧民階級に生まれ、儀式をおこなってよい身分ではなかった。
だが生まれ持った舞踏の才能とたゆまぬ研鑽で選出され、ついには王室で行われる選考会に出席。
しかし本番直前、貴族の息子によって儀式用の手斧を隠されてしまう。
だが彼は一人、会場に大斧を持って登場した。
元来、彼の家に儀式用の手斧などという高尚なものはなかった。叔父の持つ、錆びついた大斧で踊っていたのだ。
彼は大斧を持ち、難なく儀式を完遂させた。
それまでは手斧で行っていた儀式を大斧でこなしたことは未だに語り草となっている。
輝かしい実績から出奔を惜しまれるも、半ば脱走に近い形で故郷を出た。

余談だが、オレゴルの街で外に出れるのは儀式を行う者のみとされている。
貴族階級であっても別の街に住むことはかなわず、可能なのは周遊のみ。
ましてや貧民階級の子供など、死ぬまで街を出ることは許されない。

外に出ることを、故郷を、親を捨てることを。
そして、そのために儀式を利用することを。
…彼はいったいいつから考えていたのだろう。

<趣味趣向>
特技はヴェジド、料理、狩り、歌うこと。
苦手なことは規則を守ること、命令を聞くこと、服を着ること。何かに縛られること。
好きなものは踊り、酒。鍛錬、自由。辛い味付けの料理。
嫌いなものは砂漠、差別、不条理、故郷。

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