A1 1-5 罪を犯したことがある
B1 6-6 始まりの剣を求めている
B2 1-1 大きな失敗をしたことがある
冒 2-5 失われた場所を取り戻すため

ドーデン地方中央部、マグノア草原国にほど近い小国の農村に生まれる。
農耕を主な産業とするその集落において、狩猟を中心として生活を営んでいたルミエールの一家は「怠け者」として冷遇されていた。
そんなある日、集落にある少年が訪れる。彼は理知的で人当たりがよく、村においてはみ出し者であったルミエールに対しても分け隔てなく接してくれた。彼女にとっては初めてできた同世代の友人だった。

その半年後。少年は、ルミエールの目の前で醜悪なオーガへと姿を変える。
……その後のことは、よく覚えていない。気づけば彼女はかつて冒険者であった父親の腕に抱かれ、村から離れる馬車に乗り込んでいた。多くを語ろうとしない父親の静止を振り切って村へ駆け戻ると、そこには一面血の海が広がっていた。
生き残った村人から「オーガを村に引き入れた裏切り者」と罵られながらも少年の家に脚を向けると、そこではもはや少年の名残すらないオーガの死体が村人によって辱めを受けていた。

少年はいつからオーガと成り代わっていたのか。あるいは、最初から—————————
まだ幼いソレイユの少女には、それすらわからなかった。自分の愚かしさが罪深いものに思えて、涙が止まらなかった。

もっと力と知性を得なければ、自分は何を信じていいのかすらわからない。そう考えた彼女は、父親のもと下積みを行い、やがて「始まりの剣」を求める冒険者となった。
失われた思い出の地を取り戻すために、自らが神にも等しい存在となって全知を得る。ひとりの｜勇者《大馬鹿者》の冒険が、今始まる————！！！

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#1
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#2
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#3
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