このアイテムは〈軍事徽章（⇒『MA』23頁）〉としても扱います。
また、装備者の「冒険者ランク（⇒『Ⅱ』137頁）」がフランベルジュ級以上ハイペリオン級以下の場合、〈名声の軍事徽章（⇒『MA』23頁）〉として、始まりの剣級以上の場合〈栄誉の軍事徽章（⇒『MA』23頁）〉として扱います。

このアイテムを装備したものは以下の２種類の陣率を習得します。

【陣率：嚆矢(こうし)の風切羽(かざきりばね)】

前提

　-　

使用条件

軍師が威力表でクリティカルを出した時

陣気コスト

なし

概要

陣気+1

効果

軍師自身の手で突破口を開き、次の策を早めます。
軍師自身が「近接攻撃あるいは遠隔攻撃を行い、その威力表の結果がクリティカルだった」場合、この陣率の使用を宣言できます。
軍師は陣気１点を蓄積します。ただし、この効果により蓄積された陣気は【陣率：玄の宣告】の陣気コストとしてのみ使用可能です。
この陣率は例外的に、使用条件が満たされるごとに１回、陣率の使用回数制限を無視して使用できます。

【陣率：玄(くろ)の宣告(せんこく)】

前提

　-　

使用条件

軍師が威力表でクリティカルを出した結果、対象の現在ＨＰが「軍師の冒険者レベル」点以下になった時

陣気コスト

3消費

概要

威力表クリティカル時、ＨＰが「軍師の冒険者レベル」以下の敵を即死させる。

効果

軍師自身が、リスクを負って確実に敵を仕留める策を披露します。
軍師自身が近接攻撃あるいは遠隔攻撃を行い、「その威力表の結果がクリティカルだった」場合かつ、「そのダメージを与えられた対象の現在ＨＰが「軍師の冒険者レベル」点以下になった」場合、この陣率の使用を宣言できます。
対象のＨＰは「０」になります。（あらゆるダメージ軽減効果などは適用されず、ＨＰが「０」になった対象は即時に生死判定を行います）
この陣率を使用後、軍師はＨＰとＭＰに「３」点の確定ダメージを受けます。（ＭＰに対する確定ダメージは魔晶石などで肩代わりできません）
この陣率は例外的に、使用条件が満たされるごとに１回、陣率の使用回数制限を無視して使用できます。

また、装備者が、"玄弓の"コルニクス・クレインの血縁者かつ、【クウェラン闇弓術改式】（⇒『BM』67頁）あるいはそれに類する流派（「クウェラン闇弓術(祖)(⇒『PYs』22頁」）など）に入門している場合、追加で以下の流派秘伝が使用可能になります。

△《闇之外典(やみのがいてん)・偽誓約(いつわりのせいやく)》

タイプ

独自宣言型

前提

なし

限定条件

遠隔攻撃武器

使用

-

適用

10秒（1ラウンド）持続（ただしリスクのＨＰ上限減少効果のみ10分（10ラウンド）持続）

リスク

10分（60ラウンド）の間、ＨＰの上限値が「冒険者レベル」点減少

概要

命中力判定+1、回避力判定-1、精神・生命抵抗力判定-2、威力表使用時の最初の出目+2、武器の威力+5、クリティカル無効効果を無視

効果

クレイン家に伝わるクウェランの暗殺術の外典です。自らの命にかけて、対象を致命傷を与えることを誓います。
この秘伝を宣言したら、10分(60ラウンド)の間、リスクとして秘伝使用者のＨＰの最大値を「冒険者レベル」点減少させます。（現在値が最大値を上回った場合、現在値は最大値にあわせて減少します）
このリスクの効果時間中に再度この秘伝を宣言した場合、さらにＨＰの上限値が減少します。
　
また、10秒（1ラウンド）の間、命中力判定に「+1」のボーナス修正、回避力判定に「-1」、精神・生命抵抗力判定に「-2」のペナルティ修正を受けます。
また、効果時間中に秘伝使用者が遠隔攻撃を行って物理ダメージを算出する場合、攻撃する対象のクリティカル無効系効果をすべて無視し、威力を「+5」し、威力の決定時に振る2ｄの出目を「+2」点上昇させます（この効果で威力表の出目がクリティカル値以上となった場合、その攻撃はクリティカルとなります）。
ただし、この効果では出目は13以上にはならず、クリティカル後の振り足しには出目上昇効果は適用されません（効果時間内に2回以上別個で威力表を振る場合は、それぞれに威力上昇・出目上昇効果が適用されます）。
また、効果時間中に秘伝宣言者が敵のＨＰを「0」以下にした場合、続く10秒(1ラウンド)もこの秘伝の効果を得ることを選択できます。（リスクの適用時間も同様に10秒(1ラウンド)増加します）