“灯台神”カインゼルフ
(第一の剣/小神:ウルシラ地方)聖印と神像
カインゼルフの聖印は、灯火と三叉槍を意匠化したものの他、三叉槍自体が聖印として用いられる事があります。
神像は松明、もしくはランタンを左手に持ち高く掲げ、右手に三叉槍を持った逞しい壮年の男性の姿となっています。
神格と教義
カインゼルフは、ウルシラ地方で信仰されている小神です。
人であった頃は辺境の漁村で灯台守として務めていましたが、それと同時に優れた戦士でもあり、三叉槍を手にして海賊や水棲蛮族、水棲の魔物といった外敵から漁村を守っていたとも伝えられています。
カインゼルフについて記されている文献や物語では、漁村に攻め込んできた蛮族と激しい戦闘を繰り広げ、戦場で仁王立ちのまま事切れたとも、蛮族の襲撃を幾度となく防ぎ続け、老いて死ぬまで灯台守を続けたとも語られますが、蛮族の前に立ち塞がって人々を守った事は共通しています。
ウルシラ地方の一部の地域では、海上で灯台の光さえ届かないような悪天候に見舞われた船乗りたちが、突如として出現した灯台の光に導かれて無事に陸地に辿り着いたという話が現代に至るまで少なからず残されており、神となった後もカインゼルフが灯台守として人々を導いているのだとまことしやかに語られています。
灯りを絶やす事なく人々を導きながら、蛮族に立ち向かい人々を守る姿に感銘を受けたハルーラによって神格を与えられたとされていますが、近年ではカインゼルフが好敵手となる事を望んだエイリャークの狡猾な立ち回りによって、カインゼルフの功績が第一の剣の神の目に留まって神格を与えられたという説が挙げられる事もあります。
カインゼルフの信徒は、灯台守や船乗り、漁師といった海に関わる職業に従事する人族が主ですが、要地の防衛を務める騎士や傭兵にも信仰されています。
稀に、水棲蛮族により棲家や仲間を奪われて人族領域で密かに暮らす蛮族にも信仰されることがあるようです。
格言
「決して灯を絶やすべからず」
「どれほど激しく高い波が打ちつけようと、地上全てを覆う事は出来ない」
「激流の中でも膝を折るなかれ。最後まで立ち続ける事で光明が差す」
特殊神聖魔法
- 2
- ≫【トップ・オブ・ライト】
- 消費
- MP1
- 対象
- 任意の地点
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 3時間
- 抵抗
- なし
- 概要
- 地上の場合、半径10mを光で照らす。水上や水中の場合、半径30mを光で照らす。
- 効果
対象を中心として半径10mを光で満たし、暗い事によるペナルティ修正を受けなくなります。
水上や水中で使用した場合、半径30mに拡大します。
この魔法を物体にかけた場合、対象となった物体は頂点、先端から光を発します。
先端となる箇所がない物体(球体など)に魔法がかけられた場合、物体全体が淡く光ります。
この魔法はキャラクターに直接かけることはできません。
- 4
- 【インテンス・ライト】
- 消費
- MP5
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
射撃
- 時間
- 30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- 短縮
- 概要
- 光を照射して命中力・回避力-1、水上もしくは水中の場合はさらに命中力・回避力-1(合計-2)
- 効果
聖印から強い閃光が照射され、対象の視界を眩ませて命中力・回避力に-1のペナルティを与えます。
術者が水上、もしくは水中に存在する場合、対象に与えるペナルティが更に-1(合計-2)となります。
- 7
- ≫△【プロテクト・スタンド】
- 消費
- MP8
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 概要
- 味方のHPが半分以下になった際に防護点+1
- 効果
効果時間中に、味方(騎獣、ゴーレム、その他GMの指定するNPC等を含む)が敵の攻撃による適用ダメージでHPが半分以下になった際、即座に術者の防護点を1点上昇させます。
防護点の上昇は、戦闘中に味方1人につき一度のみ適用されます。
HPが半分以下になった味方の数だけ適用され、魔法の効果時間が過ぎるまでの間累積します。
- 10
- 【ビルド・ア・ライトハウス】
- 消費
- MP20
- 対象
- 任意の地点
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 1時間
- 抵抗
- なし
- 概要
- 即座に灯台を建てる
- 効果
指定された位置に、高さ10mの灯台を即座に建てます。
この魔法に使用するMPを倍加(2倍、3倍…)とすることで、高さも倍加します。
建設される灯台の高さの間に、天井、それに準ずる障害物がある場合は効果を表しません。
また、灯台を建てられるだけの安定した地面や足場がない場所でも効果を表しません。
同時に複数の灯台を建てる事はできず、新しい灯台を建てた場合はそれ以前に建てた灯台が消滅します。
この魔法で建てられた灯台は構造物として扱われます。
構造物としてのデータは「防護点30」「HP300」となります。
また、通常の灯台と同じ用途で使用する事ができ、灯台内部は快適な温度・湿度が保たれます。
効果時間が過ぎると即座に灯台は消滅し、その際に灯台内部に存在した者は灯台のあった座標にまとめて放り出されます。
灯台内部、もしくは外部を登っていた場合は、登っていた高さと同じ分の落下ダメージが適用されます。
- 13
- 【アウェイク・アース】
- 消費
- MP40
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 10分(60ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 概要
- 水上に陸地を作る
- 効果
水中、または水上に術者が存在する際、術者を中心に陸地を作ります。
広さは半径10m~50mの範囲内で任意に設定できます。
また、術者の立つ地点は他の陸地よりも2m程なだらかに盛り上がります。
陸地が完成した後は、術者が移動しても陸地は移動しません。
術者が水中に存在した際は、指定した範囲ごと即座に水上に押し上げられ、水上に到達した時点で陸地が作り出されます。
この効果は、水上に到達するまでの間に障害物がない場合にのみ適用されます。
この魔法は術者が陸地にいる場合は効果を表しません。