スカイラブ7RdzOlkj2022/1/4 22:36
それでは、種族は人間。神官生まれにて

スカイラブ7RdzOlkj2022/1/4 22:38
2d+2d+2d+2d+2d+2d
<BCDice：スカイラブ>System-BCDice2022/1/4 22:38
SwordWorld2.5 : (2D6+2D6+2D6+2D6+2D6+2D6) → 9[4,5]+6[3,3]+4[1,3]+4[1,3]+6[1,5]+12[6,6] → 41

スカイラブ7RdzOlkj2022/1/4 22:38
2d+2d+2d+2d+2d+2d
<BCDice：スカイラブ>System-BCDice2022/1/4 22:38
SwordWorld2.5 : (2D6+2D6+2D6+2D6+2D6+2D6) → 8[6,2]+7[4,3]+2[1,1]+6[4,2]+10[5,5]+8[2,6] → 41

スカイラブ7RdzOlkj2022/1/4 22:38
2d+2d+2d+2d+2d+2d
<BCDice：スカイラブ>System-BCDice2022/1/4 22:38
SwordWorld2.5 : (2D6+2D6+2D6+2D6+2D6+2D6) → 3[2,1]+3[2,1]+3[1,2]+10[4,6]+6[1,5]+6[1,5] → 31

スカイラブ7RdzOlkj2022/1/4 22:39
2回目だな

スカイラブ7RdzOlkj2022/1/4 22:41
gr5
<BCDice：スカイラブ>System-BCDice2022/1/4 22:41
SwordWorld2.5 : [6,1]->(精神力 or 器用度) | [2,1]->(敏捷度 or 器用度) | [2,2]->(敏捷度) | [4,5]->(生命力 or 知力) | [2,5]->(敏捷度 or 知力)

スカイラブ7RdzOlkj2022/1/4 22:47
精神、器用、敏捷、知力、知力にて

時間というのは平等で、残酷だ。わたしはもう、両親の顔を殆ど、思い出せない。

物静かで、せがむわたしを膝に乗せて色んなおはなしをしてくれた父さん。
正反対にいつも何だか騒がしくて、でも笑顔以外を見たことのない、太陽みたいな母さん。
二人とも、代わる代わるにわたしの頭を撫でて「行ってきます」と言ってそれきり、戻らなかった。

12年前、コルガナで起きた浸蝕事変。
後から聞いたことには、この地方では不幸にも見慣れたはずのその奈落はしかし、この時同時に複数、育った状態で前触れなく現れたのだという。
歴史に残る『奈落の大浸蝕』程ではなく、それでも恐ろしく強力な魔神の出現に人々は脅かされ、絶望した。
近隣地域との連絡手段を絶たれた守人達は増援を望めず、その戦力を一人二人と擦り減らしていき、漸く事態が収束した時には4割もの損耗を被ることとなった。

父さんのおはなしも、母さんの歌もない独りぼっちのベッドで夜を数えてみっつめの朝。
枕元には時々家に遊びに来てご飯を食べていく、何でも知ってるクリフおじさんが立っていた。
いつもは皺一つなく糊の利いた真っ白なシャツを着てくるのに、その時は赤と黒に汚れたぼろぼろの姿で、少し苦しくなるくらいの力でわたしを抱きしめ、何度も何度も「すまない」と繰り返していた。

わたしはまだ、世界の何も知らなかった。3歳が『死』の意味をどうして理解できるだろう。
エルヤビビを後にし、コルガナをも離れて、始まるたった二人の時間。
最初の一年は泣き暮らした。おじさんに随分ひどいことも言った。
次の一年は何も覚えていない。ぜんぶ、どうでもよかったように思う。
それから、あの日までは時間に流されるまま。促されるままに生きてきた。
何が悲しかったのか、何に怒っていたのか。少しずつ掠れていく記憶は輪郭もあやふやで…

ーーーその日。流れ星を、見た。

14歳の誕生日と重なったお祭りの夜に、尾を引く眩しい光から零れた奇跡が聞こえた。
＜その思い、忘れたければ目を閉じて＞
＜その痛み、覚えていたければ受け止めて＞

……気づけば、その場に仰向けで倒れていて。わたしは、わたしを取り戻した。

予感はあった。そして、それは来た。
あの日の比じゃない、大浸蝕の報せ。
怖い。
怖い。
死ぬのは怖い。だけど。

行こう、と繋がれたこの手は、離したくなかった。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=oUirgs

大浸蝕事変(DL)より数か月前、エユトルゴ国領内の街の施療院にて偶々歌を口ずさんでいたところを見つかり、即興で合わせて踊る姿に目を奪われた。誰かに聞かれて、気に入ったと褒められたのは初めてのことだった。
それから数日、毎日顔を合わせることになりその度ひと騒ぎ。ミコトが歌い、セルジュは踊り、時には魔法を絡めてちょっとした寸劇まで。
眺める人々は笑顔になり、セルジュは更に盛り上げて、我知らずミコトも「楽しい」と頬を綻ばせた。

東西を行き来する隊商に混ざって国々を渡るセルジュは旅立ちの日、もうちょっと一緒にやらないか、とミコトを誘い、戸惑いながらも頷いたことから運命の輪は廻り出す。
立ち寄った街の広場で。冒険者達の集う酒場で。星空の下に揺らめく焚火に照らされて。歌って、踊って、泣いて、笑って。

数日くらいのつもりが、もう少し。もうちょっと。
いつしか国を出て、大樹海を抜け、遠くハルシカ協商国まで至っていた。

そこに飛び込んできた凶報。『奈落の大浸蝕』。
お互いの事情は知っていた。セルジュは向かうだろう。…では自分は？
ここまでの道行きで、セルジュの仕事を手伝ったこともある。それなりに出来ていたつもりではいたけれど。でも。

「どうする？」と問いかけるセルジュの顔を見る。「一緒に来てくれ」と言わない彼女の優しさが分かった。
あの流れ星の夜に届いた、大いなる意思の声を思い出す。自分がどうして選ばれたのかが分かった気がする。
敵討ちなんて大それたものじゃない。それでも、無かったことにも出来はしない。たったの3年だとしても、あそこは自分の、家族の家がある場所だ。

震える指に力を込めて、「行くよ」とハッキリ言葉に出した。
今までにない大きな声にセルジュはぴくりと瞬きをして、それからいつもの晴れやかな笑顔で手を差し伸べたのだったーー

プロローグ：
クルツホルムへ至る列車内で、突如として奈落の魔域に遭遇。居合わせた冒険者達は即席のパーティを組み、魔域攻略へと向かう。
先導するアレクサンドラなる少女の如き槍使いは、自らを3000年以上前の存在、囚われた記憶の欠片なのだと語り、己が遺品を冒険者達に遺した。

帰郷、契約、反攻、仇討、研究…

それぞれの目的と運命とが交じり合い、ここから人と魔の境界を巡る物語が始まるーーー