“呪詛の堕とし仔”ハスヌル
(不明/大神)聖印と神像
熟し過ぎた果実が手の平に存在する細くしわがれた三つ指の手、あるいは欠けた青い月が描かれた聖印。
神像は人を素体にキメラを作ったようなものであり、頭部には鹿の角、腕は樹木のようにしわがれ三つ指であり、手のひらには熟し過ぎた果実がこれまた三つ存在する。胴体はやせ細った獣の肉体であり、足は鳥類のように鉤爪が付いている。また、尻尾が生えており、それは魚類の尾びれと酷似している。月を見上げるように顔を上に向けており、慟哭するように吠えている姿とされている。
神格と教義
呪いが形を成した物。あるいはどこにも向かうべきでなかった呪いが姿を成した者。それは人であり、植物であり、地を這う獣であり、空飛ぶ鳥であり、海を揺蕩う魚であり、宇宙より堕ちた「検閲事項」である。
その在り方から神と称するしかなかった存在であり、力の大きさを表すなら大神級である。人が神になるラクシアとは異なり、「検閲事項」を核とした生物の呪いの結晶と呼ばれる存在であるため、正確には神ではない。だが、人々は自分たちの祈りに、答えてくれる存在ならば、神でも悪魔でも信じる為、それが何かにこだわらないだろう。重要なのは、何を与えてくれるかなのだから。
教養と呼ばれるものはただ一つ。自身の存在を強める、呪いの発生であり、これを代行する存在にこそ加護を与える。ハスヌルを信仰する者は、特殊神聖魔法に当たるものの使用が推進され、使えば使うほどに信仰が深まるとされている。これは、ハスヌルの特殊神聖魔法、そのすべてにおいて呪いの発生が付随しているためであり、ハスヌルはそれを糧に成長する。当初、生まれたての状態では小神にも劣る存在であったが、現在では古代神にも迫るほどにその存在を強めている。ハスヌルが呪いを求める理由は不明だが、信仰を深めた人間にはいくつかの神託に近いものを与えており、それに則るならば、欠けた青い月に帰還することを求めているとされる。
格言
「『2→^4☆』」
「『664|*\+』」
「『〇〇4〇、♪…4(〇〇4〇、2・~、%(々( ~』」
特殊神聖魔法
- 2
- ≫【マスヌルの三指】
- 消費
- MP3
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 属性
- 呪い
- 概要
- 指に対応した、物理ダメージ/魔法ダメージ/被ダメージのいずれかを+3/+3/-3点する加護を与える。
- 効果
指に対応する物理ダメージ、魔法ダメージ、被ダメージを強化/軽減する加護を与えます。この加護は魔法の対象が任意で選択できるものです。
戦闘に関わらない付随効果として、術者は使用回数ごとにカウントが進み、30回使用すると、次の特殊神聖魔法が扱えるようになります。これはレベルに関係ありません。
枯れ枝は三に関わる呪いを表しており、それは遠い世界における猿の手のようなものであり、魔神のランプのようなものであり、三つの願いを叶えるというまじないの概念そのものである。
- 4
- 【マスヌルの咆哮】
- 消費
- MP5+HP5
- 対象
- 1エリア(半径3m)/
5
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 半減
- 属性
- 呪い
- 概要
- マスヌルの見えざる嘆きにより、対象範囲を押し潰す。「威力20C10+魔力」点の呪い属性魔法ダメージを与える。
- 効果
「威力20C10+魔力」点の呪い属性魔法ダメージを与える、マスヌルの咆哮を召喚し攻撃する。
戦闘に関わらない付随効果として、術者の使用回数ごとにカウントが進み、2回使用すると、次の特殊神聖魔法が扱えるようになります。これはレベルに関係ありません。
マスヌルの咆哮は人間には聴くことのできない嘆きであり、精神を直接揺らす害ある声である。これは呪いの形を表しており、それは遠い世界における呪符のようなものであり、呪言のようなものであり、呪うという行為の概念そのものである。
- 7
- 【マスヌルの貪食】
- 消費
- MP6
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 消滅
- 属性
- 呪い
- 概要
- 対象のHPを「威力30C10+魔力」点分回復する。また、HPの上限を超過した場合、その超過分が回復処理後、呪い属性魔法ダメージとして魔法の対象者に与えられる。
- 効果
魔動機、妖精、魔法生物を問わず対象を「威力30C10+魔力」点回復すルことが出来る。しかし、そのHP回復によりHP上限を超過した場合、超過分が呪い属性魔法ダメージとしてHP回復処理後に対象者に与えられる。
戦闘に関わらない付随効果として、術者の使用回数ごとにカウントが進み、10回使用すると、次の特殊神聖魔法が扱えるようになります。これはレベルに関係ありません。
マスヌルの尾は、食に関する呪いであり、食べられた者の怒り、あるいは食べる行為そのものを呪いと見立てた行為全般を表す。それは遠い世界における人魚の肉のようなものであり、人肉食のようなものであり、命の拝領、それに伴う恨みつらみの概念そのものである。
- 10
- ≫【マスヌルの裂傷】
- 消費
- MP4+HP8
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 必中
- 属性
- 呪い
- 概要
- 「4」点の呪い属性魔法ダメージと共に、対象の生命抵抗力、精神抵抗力に-2のペナルティ修正を与える。
- 効果
マスヌルが振るう呪いの鉤爪により、対象に「4」点の呪い属性魔法ダメージを与え、生命抵抗力、精神抵抗力に―2のペナルティ修正を与えます。
戦闘に関わらない付随効果として、術者の使用回数ごとにカウントが進み、合計で「40」点のダメージを与えると、次の特殊神聖魔法が扱えるようになります。これはレベルに関係ありません。
マスヌルの鉤爪は、病、気の迷い、あるいは死への恐怖といった精神の不安より生じる呪いを表す。それは遠い世界における病の偶像化であり、女性を魔女とし排斥する所業の具現化であり、未知、あるいは理解できないものに対する恐れの概念そのものである。
- 13
- ≫【マスヌルの鼓動】
- 消費
- MP30
- 対象
- 2~3エリア(半径10m)/
すべて
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- 必中
- 属性
- 呪い
- 概要
- 効果範囲に居る任意の対象に、呪い属性を含む魔法等の効果を与えた場合、その効果を必中にする。
- 効果
マスヌルが持つ人外の鼓動を周囲へと行き渡らせ、呪い属性を含む魔法等により発生させた効果を必中にします。例として、呪い属性を持つデーモンルーラーレベル6、13魔法【デモニックスキン】【ソウルドレイン】が必中になりますが、コンジャラーレベル15魔法【デス・クラウド】は呪い属性を持たないため適用することは出来ません。あくまで呪い属性を含む効果のみであり、また術者が与える効果のみが必中になるものとします。