容姿・経歴・その他メモ

1-3　子供のころ家出したことがある
4-1　商売を手伝ったことがある
4-1　家族に魔法使いがいる
2-1　探している人がいる

俺を産んだクソ親は両方とも魔法使いだった。どうやらそういう家系らしい。
その地を受け継いでか、俺もガキの頃から少しだけ扱えた。
そのせいで俺は金もうけのための道具として働かされた。
まるで奴隷だ。そんな環境が凄く嫌だった。
一度だけどうしてもいやになって抜け出したことがあった。
その時だ、あいつと出会ったのは。人族の女だった。歳は俺と変わらないくらいだろう。
あいつは俺がウィークリングだと知っても普通に接してくれた。普通の友達の様に接してくれた。
多分頭のねじが狂ってるんだろうな。
それから時折あいつと会って遊ぶようになった。
森の中を駆けまわったり、湖でゆったりしたり。色々なことをした。
俺は初めて幸せを感じていた。気づいた時には好きになってた。
でもそんな幸せな時間はそう長く続かなかった。
あいつの親が探しに森の中に来た時、俺と一緒に居るところを見てこう言ったんだ。
こんな危ない存在と一緒に居たらだめだ。もうここに来ちゃダメ。
あいつはこれでもかと抵抗していたが、実の親にはかなわなかった。それもそうだ。俺だってあのクソ親に勝てない。
それから俺たちは会うことは無くなった。
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あれから10年。俺は18歳になった。
地道にへそくりをためて、冒険者になるために村を飛び出した。
もうここに帰ってくることはないだろう。
俺はあいつともう一度会いたい。会って何をすればいいかわからないけど。
それでももう一度あいつと会って話をしたい。
どこに住んでいるのかは分からないけど、名前だけはわかる。
『カティア』それがあいつの名前だ。
いつかまた会える日を俺は………
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冒険者になって6年の月日がたった。あいつを探してもう5年もたったのか。
既に俺は金を稼いでただ生きているだけの存在になりつつある。
最初から無理な話だったのかもしれない。
名前しかわからない人間を探すなんてこと...

そうして俺は今日も仕事をする。世界の奴隷のごとく、端的に仕事をする。

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