『セイルアルトの心縛糸』
- 知名度
- 17
- 形状
- 水銀じみた液体の封入された小瓶
- カテゴリ
- 冒険道具類(消耗品)
- 製作時期
- 不明
- 概要
- 対象の反意を察知し、心臓を締め上げる。
- 効果
-
このアイテムを服用することで、このアイテムの『宿主』として認識され、使用が可能となります。この効果は服用者が死亡するまで継続します。
主動作で対象に触れながら『冒険者レベル+知力ボーナス』を固定値とした判定を行い、対象が精神抵抗力に失敗した場合、対象の心臓を銀の糸で縛り、支配します。
支配された対象は、『宿主』の命令に逆らおうとすることで銀の糸が締まり、毎ラウンドに『5』点の確定ダメージと行為判定に『-2』のペナルティが発生します。
『宿主』が支配する対象が『5*n』人を超える度、難易度『n』の精神抵抗判定が発生し、その判定に失敗することで『宿主』は偏執症(パラノイア)を発症し、仲間が信じられなくなります。
由来・逸話
神代の遺物。『水銀式社会恒久維持装置SA-22CV-PT2』と、『見知らぬ言語』で記載された水銀入りの小瓶。接種によって無数の銀の糸が心臓に絡まり、肉体の先端部(通常は指先)から射出された糸が対象の心臓に絡まることで対象の心理を常に観測し、対象が反意を抱いた瞬間に締め上げる。支配対象を増やせば増やす程に心臓に絡まる糸は増え、複数の意思を同時に観測するが故に被害妄想や偏執症(パラノイア)を起こしやすくなってしまう。
動作原理は分かっておらず、マナの挙動も感じられない。恐らくは狂神ラーリスの系譜が異界から持ち込んだ遺物であろう。
遠い炭素文明で作り出された『その人類最大』の叡智、『水銀式社会恒久維持装置SA-22CV』の1パーツ。本来は人間用ではなく、巨大な思考機械の末端部品である。これを用いることで人の意思を完全に統制し、圧倒的な『終末』の中で社会性を維持させようとした文明の、最後の1欠片。"彼等"が遠い因果宇宙のどこかで、間違いなく最後まで、"自由"に生きた証。
それは間違いなく狂気であったのだろう。…だが、望んだままに歩むことを、その結末を、かの狂神は歓迎する。