“存在しない仮定で存在する理論上のみ定義されたはずのもの”[検閲事項]
(不明/古代神)聖印と神像
理論上の仮定なのだから存在しないはずだ。
見ているな?
神格と教義
研究テーマ
「剣を経由しない純然な神、あるいはどの剣にも触れずに神となった者は神たり得るのかの思考実験」
概要
この世界にいる神は第一〜第三の剣に触れることで神となる。(ラーリス等例外除く)
触れる前は基本的に人族、蛮族である。なら、其れ等剣が介在せずに神となった者、あるいは最初から神のような力を持たされた、作られた存在は神足り得るのかの思考実験である。
だからこそ、信じるべき教義もなく、従うべき格言もない。一個体で完結した存在。いわば世界を揺蕩うだけの、影響を与えることも、受けることもない壁の向こう側にいるような存在のはずだ。
だからこそ、この思考実験にて記録されたすべての事柄は万難を排してでも世に出すべきものではない。記録はすべて抹消され、私自身の記憶も魔法により消去する。しかし、あちら側が認識した以上何かしらの対策を用意しなければ我々は瞬く間に[検閲事項]されてしまう。よって、この記録自体を使い、封印処置を施すことにする。
私は壁の向こう側の存在にノックをしてしまった。知られてしまった。その責任を取らなければいけない。
神が如き力を持っていようと欲には逆らえないか
格言
「第一封印処置」
「第二封印処置」
「最終封印処置」
備考
天蓋の外より存在する[検閲事項]への能動的対策処置 〘エネルギードレイン〙
特殊神聖魔法
- 2
- 【記録結果其の一】
- 消費
- MP
- 対象
- 射程/
形状 - /
- 時間
- 抵抗
- 概要
- [検閲事項]は我々でいう指に当たる部位だけで、現実改変を行える
- 効果
[検閲事項]にとってこの世界の神すら児戯に等しい。すべてを書き換えられる。
[検閲事項]は複数存在し、増減する。また[検閲事項]には個体の概念があり、生死・寿命の概念が存在する
- 4
- 【記録結果其の二】
- 消費
- MP
- 対象
- 射程/
形状 - /
- 時間
- 抵抗
- 概要
- [検閲事項]はこの世界の法則から道具に至るすべてを記された書を持っている
- 効果
[検閲事項]は我々が解くことが到底出来ないものさえ答えられる。
[検閲事項]は、我々の形を真似してこの世界に降り立ち、普通の人のように生活するが、依代は特異な性質を持ち、神すら石ころで殺すことが出来る
- 7
- 【記録結果其の三】
- 消費
- MP
- 対象
- 射程/
形状 - /
- 時間
- 抵抗
- 概要
- 効果
[検閲事項]は度々、大きな現実改変を行う。持てたものが持てなくなり、使えていた技術が使えなくなる。
[検閲事項]は、我々を四角い画面のようなものから観測している。観測範囲には制限があるが、数によりそれを補っている
- 10
- 【記録結果其の四】
- 消費
- MP
- 対象
- 射程/
形状 - /
- 時間
- 抵抗
- 概要
- 効果
[検閲事項]には世界のバランスを考え、過度な干渉の修正、世界規模の矯正を行っているものがいる。
[検閲事項]は新たに大陸や世界を生み出すことが出来るが、このラクシアを基点に変化・特徴付けを行っている
- 13
- 【最終結論】
- 消費
- MP
- 対象
- 射程/
形状 - /
- 時間
- 抵抗
- 概要
- 効果
これを読む者へ、我々には到底理解できない力と知恵を有した[検閲事項]は、二つ弱点を有している。それは欲求を持っていることと、認識に依存しているということだ。ならばこそ見えないように、気づかないように天幕で覆ってしまえば良い。そうすれば、彼等は我々に干渉出来なくなる。よって、この記録に透過を施し、認識を阻害した。これによって、我々の[検閲事項]に対する対策は終了とする。