経歴1:家族に魔法使いがいる（いた）
経歴2:異種族の街で育った
経歴3:体のどこかに刺青がある
冒険の目的:探しているものがある

エリーは武闘派貴族、ルーヴル家の息女として生まれた。
ルーヴル家は代々魔神使いとして王家に仕える立場にあり、
エリーは現当主の二人目の子であり、上に兄がいる。
生まれた時には胸元に刺青があったらしく、
召異の刺青と同じ効果があるだけで特に問題はないと言い聞かされている。
家族仲は良好で、15歳までは穏やかに暮らしていた。

エリーは直接戦うことに関しては優秀だったが、用兵などに関しては少し苦手である。
知識面に関しては優秀な兄から手ほどきを受けていたため、一般常識程度は身に着けられていると自負している。
兄はエリーに特に優しく、エリーからすると兄は憧れの対象になっている。
組手や戦闘時の相手からは何故か”魔女”等と呼ばれることもあるが、よく理解できないでいる。

ある日、ルーヴル家の書庫で一冊の本を見つける。
ルーヴル家初代当主、『トゥーム・ルーブル』の手記である。
それを読んだエリーは、トゥームが奈落や召異の刺青について、
魔神の力をより安全かつ更に強く引き出す方法はないか、
あるいは、魔神の力をより強力にその身に宿す方法はないか、を探求していたらしい事を知った。

～～～
〇トゥームの手記
1，魔法文明時代に大規模な魔神召喚の失敗によって発生したと言われる奈落、
研究者としては、とても気になるところではある。
その当時の歴史、状況、術式を知ることが出来れば、より完成された魔神使いとなれるかもしれない。
当時の者達は失敗している分、改良の余地などはもちろんあるだろうがな・・・。

8.貴族としての立場を与えられ1年、病に掛かり、今こうしてこれを書いている。
あまり長くはなさそうだ。まさかこのような結果になろうとは、思いもしなかったな・・・。
彼は我が家の面倒を見てくれることは約束してくれた。
彼は信じられる。どうやら人族も蛮族も、信じることが出来る相手とそうでない相手がいるということだな。
家族のことは安心なのだが、結局私の目的を達成することはできないようだ。
自分で果たせないのは悔しいが、誰か引き継いではくれないものか。

そして最後にはこう綴られていた。

「これを見た者に、頼みたい。どうか、代わりに、私の調べていた答えを見つけてくれ。」と。
～～～

「なんでページが欠けているんだろう。
初代様は何かを探していたみたいだけど、それってなに？
せっかく面白そうな物を見つけたんだし、私が探してみよう！」

エリーは家族にこの手記を見せ、『初代様の目的』を達成する旅に出させて欲しいと頼んだ。

「父様も母様も良い心がけだと喜んでくれた。
兄様は心配だと渋っていたけど、最終的には納得してくれた。
初代様の探していた物、欠けているページ、私が探してみせる！」

エリーは最初の一歩を踏み出した・・・。

扉の小魔:水晶玉

ルカーシュ・ファンヴェイレンの髑髏城にトゥームと二人で開いたという、奈落があった。
驚くべきことにルカーシュは、トゥームとは友人関係にあったらしい。おかげで色々話を聞くことが出来た。
ルカーシュとトゥームの馴れ初め、初代が奈落を閉じる方法を探して旅に出たという事。
人と魔神の融合により強い力を引き出すことが出来る様にもなるが、望むようなものでは今のとこないこと。
初代からの目的など、語り継がれていないことに、ルカーシュは落胆していたみたい。
とりあえず奈落を閉じる方法を探すことも目的に追加された。(第7セッション)
トゥームの研究資料をもらったけど、難解で読めない。エユトルゴで本が買える？

ランドール地方、髑髏城から移動した先で戦闘が発生していて、襲われていた方を助けた。
助けた一行とカーシャーン国に行き、トゥームの資料を解析するための本を購入したけど、高い（ウルスラに借金しました）。
滞在3日目の丑三つ時、爆発と共に目を覚ました皆に起こされて現場へ急行、火事が起きていた。
中にまだ人がいたみたいだから、助けるつもりで飛び込んで行ったら、中に居たのはまさかの兄様（イービル）だった。
何かの本を盗んで逃げようとしていたので止めることにしたんだけど、
止めた後がまずかった、ウチの一族は蛮族側に従っているので、バレたらまずいんだけど、
この国ではよそ者の私が家族だと口を滑らしてしまったので、捕まりそうになってしまい、逃げることに。
仲間の皆が助けてくれたおかげで一緒にカーシャーン国から出ることは出来た。
兄様が脱出の為に鮮血海に用意していた小舟で皆でなんとか逃げることは出来たけど、
このままカイホット島に戻れば、助けてくれた仲間達は人族側の人間ではあるから殺されてしまうだろうと兄様は言う。
ウルスラが兄様の目的としていた本を持ってきてくれていたおかげで、北側の国、ホラマーバードに交換という形で降ろしてくれることになった。
小舟の上で、ルーヴル家の置かれている状況等を兄様から聞いたんだけど、まさか家族そのものが人質の様なものだったなんて。
私を巻き込まない為に真実を伏せ、外の世界に出させていてくれたんだ・・・。
このまま戻っても、旅に出た目的も果たせなければ。助けてくれた仲間を危険に晒す。家族に心配や迷惑を掛けるかも。
兄様の言う通り、私は離れることにした。もう再び家族に会えることはないかもしれない。
別れ際に、「ルーヴル家に武名を示すこと」という父の言葉を兄様から聞かされた。
陸についたところで、別れの挨拶を済ませ、兄様を見送る。そして、仲間たちと共にホラマーバードへと向かった。
強くなろう。ご先祖様の探し物を見つけて、更に髑髏城の奈落も閉じるんだ。
武名を示し、大陸中に名前が知れ渡れば、私が外の世界でも元気にやっているって、きっと家族も安心してくれるはず。
人族側の世界でもそれは出来る。やらなきゃいけない事が沢山だけど、頑張ろう！（第8セッション）