容姿・経歴・その他メモ

経歴
・才能を絶賛されたことがある
　→竜人族、リルドラケンの商家、クエレブレ一族でナイトメアとして生を受けたディオス。
　　リルドラケンと異なり、手先の器用さも相まって本人の飲み込みの早さから
　　クエレブレ一族の商店で工芸品はとても評判で、才能を絶賛されていた。

　　とりわけ、自身の生まれのマギテックで使われるガンの模造品が人気が高くコレクターがいるようだ。

・近所では一番の物知りだった
　→リルドラケンと異なり、自分の身を守る鱗も翼も尻尾もないディオスにとって
　　知識は大きな武器であった。その知識の中でも冒険者のレンジャーで必要とされる薬草の知識に一番明るく、
　　かつて店に現れた冒険者の客も舌を巻いていた。（レンジャー　Ｌｖ．１相当）

・許嫁がいた
　→彼はクエレブレ一族の後継ぎとして許嫁もいたが、後述の彼が冒険に出た理由・種族の壁が災いして
　　破断となっている。

冒険に出た理由
・故郷にいられなくなって
　→ディオスは、リルドラケンのナイトメアとして生まれ、他のナイトメアと比べ迫害を受けず
　　親にも祝福され、順風満帆であった。

　　しかし、彼の存在を疎ましく思っている人物が居た。
　　姉のヴリトラ＝クエレブレだ。

　　自分よりも優秀な弟への嫉妬、姉弟とはいえ穢れを持つナイトメアが後継ぎとして迎えられそうな疑問・敵愾心から
　　自分の居場所を壊されてしまうのではないかと疑心暗鬼になり、ある計画を実行する。
　　
　　ある日、露店でディオスの許嫁ドゥルガ＝ゴルゴンを巻き込んで、ディオスに提案をする。
　　
　　ヴリトラ「真にドゥルガを愛しているのであれば、この模造ガンでドゥルガの頭に乗せたリンゴを射抜きなさい」
　　ディオス　「なぜそんなことを、これは模造品だ」
　　ヴリトラ「貴方の模造品って本物とほぼ同じだから弾丸、撃てるよね。もしかして怖いのか？」
　　ディオス　「ッ…！いいだろう。」
　　ヴリトラ「そうこなくっちゃ！周りの客が証人だよ。さぁ私の弾丸を使って撃ってみな」
　　
　　ディオス「…！？」
　　
　　その弾丸には予めヴリトラが魔力を込め、弾道が曲がるように細工されていた。
　　ディオスの撃った弾丸は弾道が大きくぶれ、ドゥルガの首飾りに命中しドゥルガが悲鳴を上げ、気絶する。

　　ディオス「ドゥルガ！！！」

　　彼がそう咆哮すると、彼の身体が青く変色し始め、頭の角が巨大化する。

　　ヴリトラ「なんてことを！やはり穢れを持つナイトメアは災いを呼び込む生き物なのさ！」
　　　　　　「本性を現したね！」
　　
　　ディオス「どうして、どうしてなんだ！！」

　　店の前の客もディオスの変貌した姿を見て、怯え口々にこう言う「目を合わせたら殺されるぞ」と。
　　
　　異変に気づいた、ディオスの父カムイと母カンナがディオスの前に庇うように出てくる。
　　（その隙にヴリトラはドゥルガを介抱するふりをして、細工をした薬莢を回収する。）
　　
　　カムイ「息子は化け物なんかじゃない！あなた達が知る利口で心優しい青年なんだ」
　　カンナ「そうよ！これは事故よ。ドゥルガさんも命に別状はないことも確認できたわ。息子を悪く言わないで」

　　やじ馬たち「そういってもよ、こいつ俺たちリルドラケンじゃないんだぜ。おっかねぇし、信用できねぇよ。」

　　カムイ「種族がなんだ。ナイトメアは他の種族にもいる。お前たちに何をしたと言うんだ！」

　　ディオス「親父、母さん。もういいよ。ありがとな。」
　　　　　　「でも、こうなってしまった以上、クエレブレの家にも迷惑をかけちまう。だから、しばらくお別れだ。」

　　ディオス「（俺は煽られて冷静さを欠いて誤射してしまった。しかも、当たらないことも考えて威力も調整していた）」
　　　　　　「（何か細工や異変があれば、気づくところなのに自分も信じてやれなかった…！！）」
　　　　　　「（仮に俺が狙われているのだとしたら、親父や母さん、ドゥルガにも危害が及ぶかもしれない）」
　　　　　　「（危険を招く存在と認知されてしまった俺は、もうここにはいられない）」

　　カンナ　「ディオス、待ちな！」
　　ディオス「母さん。ドゥルガにも悪かったと言ってくれ」

　　そう一言告げた後、町から異貌は去っていった。旅の道連れは一丁のトラドールのみだった。

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