ランドール地方の諸国家のうちのさらに小さい村｡

幼い頃に村は蛮族の襲撃を受けて滅びましたが､その時偶然近くに来ていた放浪者達の手で助けられ､運良く生き残りました｡
背中にある大きな傷はその時についた傷です｡

その後放浪者の1人の手によってハルシカ商協国に連れられ､しばらくの間放浪者の手によって育てられていました｡

学年：1(17歳)
所属(委員会)：生徒会
所属(部活動)：生徒会活動の為無所属
メイン専攻分野：戦闘学科
サブ専攻分野：開発研究
　　　　　　：教養学科(鼓砲専攻)

茶色で腿まで届く長髪に､深紅の瞳
身長は165cm､体重は61kg
3サイズは94/63/85
程よく筋肉が付き､骨もそれに伴って頑丈｡鍛錬は続けていた為目立たない程度の傷は残っていますが､基本的には残らないようにケアをして肌にも気は遣っています｡
背中に隠し切れないほどの大きな傷があり､幼い頃の襲撃の際のものです｡
筋肉や骨の影響か少々重いと考えており(筋肉量や胸の大きさを考えると平均で収まっているのは驚くべきところではあるが)､体重の話題は厳禁です｡

代々シズの家はアールマータ信徒でした｡
自分の道に必要なものを調べ､学ぶ最中に出会ったのが機甲神アールマータの教えです｡
かの神の教えの1つにして重要な格言を"戦いの先にあるものを考え､目指す"と自分なりに解釈し､そしてその在り方に憧れと理想の形を見出しました｡
シズは魔動機術を学ぶ最中に時折聞いた事のない言葉を聞いた感覚を覚え､ソレに従った結果正しかったという経験をしています｡
それをシズは｢神の声だったのかもしれない｡けれど私に必要なのは神官としての技術じゃないから必要はない｣と考えています｡

｢戦いを求めてはならない｣しかし"先にある戦いを止める為の戦い"に身を投じる事に躊躇いはありません｡
この考えはもう一つの格言である｢勝利のみを目指してはならない｡勝利の先にあるものをこそ目指せ｣から来ています｡
もともと"自分は才能に恵まれている(初期ステ≒身体能力という考え)"という自己認識であり､そこから来る"才あるものの義務"を為すが勤めと考えています｡
故に傍からみれば自己犠牲が強いように見えるかもしれませんが､無茶はしません｡但し無理はある程度します｡

敵｡但し絶滅させようとしてはならないと考えています｡
幼い時には蛮族への恨みはありましたが､人族と蛮族が共存する都市であるハルシカ商協国で長く生活していた影響かそれは次第に薄れ考えは変わっていきました｡
──利害による人蛮の共存の道へと｡

しかし､その考えを口にする事はありません｡一般論から外れている事は自分自身がよく理解しているからです｡

それからシズはその為の行動の準備を始めます｡
納得させる為の理由付けの為の勉強､鍛錬､人脈作り｡自分がどういう存在になれば良いか､どういう存在が必要か､その為に必要なもの｡
今のシズの原動力｡その１つがこの考えです｡

口は悪いものの面倒見は良く､困っている人を見つけると躊躇わず手を貸します｡
窘める､若しくは反論の為に早々に手は出ますがそういう空気として認識している場合に限ります｡
自分の努力している姿はあまり見せたがりません｡象徴として存在する事が目的だからです｡
小さい義理でも重んじる性格｡ゆえにそれなりの頻度で貧乏くじを引いたり羞恥心で大変困るような事態にも巻き込まれる事があります｡
口癖は｢まったく……仕方ないわね｣


服装のセンス
自分のスタイルを良く理解した上での服装を選んでいます｡
しかし傷痕の影響か背中が大きく開いた服装は避け､水着もスーツタイプのものを使用しており､見られる事を意識した選び方の理由はは象徴としての存在を目指しているからです｡

普通です｡特に変わったところはありませんが､強いて言えば"押しに弱いが押し方が難しい"のが彼女です｡間違えると拳が飛んできます｡
対応自体はそれなりに慣れています｡というのも､その容姿と能力から以前より異性からアプローチを掛けられる事はあったからです｡しかし､片端から断りあしらい続けていた結果慣れていきました｡
恋愛自体に対してはは｢そんな暇は無い｣という考えを持っています

基礎知識､教養は問題なく修めています｡専門分野については知らない事はとことん知らないものの､それを認め尋ねる事に躊躇はありません｡
魔法､言語についての勉強は力を入れており､自分の使うことのできない魔法でも知識として頭に入れています｡

読書に料理に食べ歩きに買い物等｡
しかし聞かれた時には"特にない｡しいて言えば料理と読書？"と返答すします｡
ですが､可愛いものや格好良いもの(容姿の意味ではない)を見るとついそちらを目で追うほどに好んでいるようです｡

自らの肉体を武器とする徒手空拳ですが､得意な武器は斧です｡
目指す先はあらゆる武器を扱いこなし､臨機応変に使い分ける戦士です｡聞かれても拳が得意と答えますが､その理由は｢あらゆる武器を使いこなせるようになるまではその代わりとして隠し玉にしているだけ｣
斧を含めたほかの武器の鍛錬は人には絶対に見せません｡性格､考えの他にも隠し玉である以上見られる事は少ない方が良いと考えているからです｡

魅せる為の､踊るような立ち回り｡
実直で､基礎に忠実な無駄のない動き｡
自然体で読み難い､流れるような戦い｡
それらを場面によって使い分けます｡

シズは争いを好まず､平和を望んでいる｡
しかしそれを止めるには力が必要であり､その力とは単に肉体的な強さだけではない｡
争う者を止めるには自分が争いの場に立たなければその意志が届くことは無くいからだ｡
争いを厭うからこそ争う｡その矛盾が彼女の覚悟だ｡


しかし､それが故に人並みの幸せを自分自身で制限しそれを自分から享受する事はない｡
人間味と呼ばれるソレを否定し進むシズは､自分自身の平和な日常を望まないように律し続けている｡