元ダークナイトで、物心つく前からバジリスクの元で育てられた。
主人のバジリスクはとても趣味が悪く、人族としての常識を教育し、「自分は人族である」という意識をクラに植え付けた上で、彼の持つ「灰眼」という精神操作能力を持つ邪眼により洗脳。人族との戦争に兵士として投入し、人族と戦わせていた。
そんなさなか、クラは戦闘で敗北し、捕虜として捕らえられる。
檻の中で過ごすうちに邪眼による洗脳効果が薄れ、自身の人族であるという意識が戻り、同族殺しの意識に苦しむクラ。
自責の念でおかしくなりそうになるクラの檻に、とある少女が現れる。
「お前が兄を殺したんだ」「蛮族の手先め」そう言ってクラにナイフを突き立て、罵倒する少女。
痛みと出血で意識が混濁するクラ。気づくと、神々しい、大きなクラゲの前に立っていた。
訳の分からないままでいると、そのクラゲが何事かをつぶやき、とある方向を指し示す。
それに従い、歩いていくと……いつの間にか、辺り一面が色彩に溢れた、見たこともない世界にいた。

その後、失血により死にかけている所を人族に見つけてもらい、一命を取り留める。
同族を幾人も殺したことと、その咎への罰をきちんと受けて死ねなかったこと。
この二つはクラにとって大きな負い目になったが、彼女はそれを背負って、今度は人族として、人のために、冒険者として生きていく道を選んだ。
あの日、自分を助けてくれた謎のクラゲの神に感謝しながら。

ダークナイト時代は純ファイターだったが、ナイフで滅多刺しにされたときに腕の腱を負傷。戦士としての立ち回りどころか、重たいものを手で保持することすら困難になった。現在は一から操霊術を学んでいる途中。