【遥かなる旅路を伝える者の為に】
(ブルライト地方)- 入門条件
- 50名誉点
かつては吟遊詩人として大陸を旅したり、その旅先で詩歌を披露したり、宮廷楽士として働いたこともあった。でも冒険者としての奏者はそれらとは勝手が違う。今まで僕の音楽の目的は、自分が表現者として満足のいく演奏を鑑賞者に聞かせることで、それが最も重要だった。けれど今は違う。今の、冒険者としての自分にとって最も重要な目的は、この長い冒険における障害をどうやって退けていくのかだ。あらゆる環境、あらゆる状況、あらゆる戦いの中でどうやって自分を、そして仲間を助けるかだ。
ある時、アルトラック本部の酒場でそんなことをぼうっと考えていたところをゲルトルートに見つかった。何を考えていたのか聞かれて、別に大した悩みでもないからそのことを彼女に話した。そしたらゲルトルートが他のみんなを集めだして僕の悩みを解決する為の会議が始まった。チーユーのラーメンを食べながらフロウラが考えてくれたダンスを踊って、結局なんにも話が進まないままその日は日が暮れてしまった。まだ日付も変わってないのに酔いつぶれたウルーモナを宿に運んで、みんなが温泉に行った後、僕は一人で街の外を歩いていた。
郊外の明るい空を眺めていた時、僕は今日がとても幸せな日であったと感じていることに気が付いた。時には自分の感情に素直になるべき時があるだろう。そして僕は決意して自分の別荘に向けて歩いた。
ノティアは僕が急に別荘に来て少し驚いていた。つい昨日、街への買い出しの品を届けたばかりだったからだろう。僕は直ぐに埃を被った練習用の楽譜と笛を取り出して近くの湖畔へ向かった。
その後、時間がある時は常にその湖畔で演奏と歌の練習をした。たまにノティアが飲まず食わずの僕を心配して軽食を持ってきてくれた。お礼にちゃんと演奏を聞かせてあげたよ。彼女は人族の音楽が大好きなようで、そのうち僕が別荘に帰って来ると何も言わずに付いてくるようになった。
僕は最後に自分に向けて課題曲を書いた。それが満足に演奏できるようになるまで、まる3日掛かった。ついに満足な演奏を終えた時、ノティアの小さな鋏の音と小鳥のさえずりが余韻の中に重なり、僕はそのまま仰向けに倒れた。嬉しくてたまらない気持ちになった。この年齢になってもまだ成長することができた喜びは、まるで人前で初めて完璧な演奏を披露した時のような、それに負けないくらいの気持ちの良さだった。視界に心配そうなノティアの顔が映る。「大丈夫だよ。」と一声かけて二人で笑った。
きっと今の僕の演奏ならもっと仲間の助けになれるだろう。今の僕の演奏にみんなはどんな顔をするかな。
流派アイテム
| 名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
|---|---|---|---|---|
| 〈音楽への感謝〉 | 20 | 装飾品:手 | 3,000 +30名誉点 | 演奏判定+1 |
秘伝
《音楽は鑑賞者の為に》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- バード技能7以上
- 限定条件
- 使用
- -
- 適用
- リスク
- なし
- 概要
- 呪歌の演奏判定時にその効果の対象を限定する。ただし、達成値-2
- 効果
呪歌の演奏時、奏者が呪歌の効果を適用する対象を選択することができます。
《鮮やかな指運び》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《マルチアクション》変化型
- 前提
- バード技能5以上
- 限定条件
- 使用
- -
- 適用
- 1回の演奏または魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 呪歌や終律と同時に魔法行使を行える。ただし、達成値-2
- 効果
呪歌や終律の演奏を主動作で行うときに宣言し、その1回に有効です。
呪歌や終律の演奏時に宣言すれば、その直後に魔法行使ができます。キャラクターが1ラウンドに複数の特技宣言が行える能力を持っていても、この追加の魔法行使にさらに《マルチアクションバード(魔法行使)》を宣言することはできません。
魔法の行使を行うための条件は満たしていなければならず、移動の種別も「制限移動」に限られます。
《思い出のダンス》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《マルチアクション》変化型
- 前提
- バード技能5以上
- 限定条件
- 使用
- -
- 適用
- 1回の演奏または近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 呪歌や終律と同時に近接攻撃を行える
- 効果
呪歌や終律の演奏を主動作で行うときに宣言し、その1回に有効です。
呪歌や終律の演奏時に宣言すれば、その直後に近接攻撃ができます。キャラクターが1ラウンドに複数の特技宣言が行える能力を持っていても、この追加の近接攻撃にさらに《マルチアクションバード(近接)》を宣言することはできません。
近接の行使を行うための条件は満たしていなければならず、移動の種別も「制限移動」に限られます。
《アレンジはシンプルに、そして大胆に》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《楽素転換》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 使用
- -
- 適用
- 一瞬
- リスク
- なし
- 概要
- 生成されている楽素を1つ、変更する。宣言時に宣言回数としてカウントされない
- 効果
この特技の宣言は手番の任意のタイミングで可能です。
この特技を宣言した場合、すでに「1」以上蓄積されている楽素を1つ選び、その蓄積量を-1します。同時に、別の任意の楽素の蓄積量を+1することができます。
効果発生条件のある呪歌が効果を発生するかどうかは、演奏判定のタイミングに依存し、判定後にこの特効で楽素を変更し、条件を満たしても効果は発生しません。逆に、効果が発生した後に、この特技で変換して条件を外れても、効果は消滅しません。
この特技は宣言時に宣言回数としてカウントされません。すなわち、これを宣言しても他の宣言特技を宣言を行うことができます。複数回の宣言を行えるキャラクターであるならば、その回数だけ、この特技とは別個に宣言可能です。
この宣言特技そのものは、1ラウンドに1回に限られます。これは、複数回の宣言が行えるキャラクターでも同じです
《芸術の微笑み》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- バード技能5以上
- 限定条件
- 使用
- -
- 適用
- リスク
- 概要
- 1レベルから獲得できる呪歌から発生する追加楽素が+1される。ただし、巧奏値+5
- 効果
《愛しき夜明け》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- バード技能10以上
- 限定条件
- 使用
- -
- 適用
- リスク
- 概要
- 1レベルから獲得できる呪歌と5レベル以上から獲得できる呪歌から発生する追加楽素が+1される。ただし、巧奏値+6
- 効果
《湖畔の妖精》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- バード技能15以上
- 限定条件
- 使用
- -
- 適用
- リスク
- 概要
- 1レベルから獲得できる呪歌と5レベル以上から獲得できる呪歌と10レベル以上から獲得できる呪歌から発生する追加楽素が+1される。ただし、巧奏値+7
- 効果