カレン・オルテンシア【《伽藍》】
- 知能
- 高い
- 知覚
- 五感(暗視)
- 反応
- 命令による
- 穢れ
- 15
- 言語
- 交易共通語
- 生息地
- 知名度/弱点値
- 21/31
- 弱点
- 『神託』の達成値-2
- 先制値
- 25
- 移動速度
- 生命抵抗力
- 19 (26)
- 精神抵抗力
- 22 (29)
| 攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 洞 | 18 (25) | 2d+18 | 18 (25) | 15 | 240 | 999 |
- 部位数
- 1()
- コア部位
- 洞
特殊能力
●基礎情報
[常]戦闘特技
《魔法拡大・すべて》《鷹の目》《ターゲッティング》
[常]修得魔法
神聖魔法15,特殊神聖魔法“増悪の涙”アンリ・マユ
[常]慈愛と復讐の神の権能
このキャラクターは、あらゆる精神効果を受けず、魔法ダメージの回転効果を受けません。
また、あらゆる判定において1ゾロと6ゾロによって発生する、自動失敗・自動成功の恩恵を受けません。
[常]黄金の眷属
このキャラクターは「輝きの紋様」を持つキャラクターからのダメージを最大40点に固定します。
●固有能力
[常]悪神礼賛
戦場に存在する「アンリマユ」に対して使用できる。1Rに1度アンリマユの判定を振り直すことができる。
[常]永続の呪い
このキャラクターが死亡した時、後継者にすべての記憶と能力が継承される。
[常]がらんどう
このキャラクターと同じエリアにいるキャラクターは、自身の手番の開始時に1d6を振る。1が出た場合、そのラウンドの間、1を出したキャラクターは、ダイスを振る行動を行うことができない。
●戦闘効果
[常]伽藍
このキャラクターは、あらゆる妖精魔法の効果を受けません。また、毒や病気・呪い属性の効果を無効化します。
[補]神託/25(32)/任意の判定/消滅
この効果は1ゾロが出た場合も効果を発揮する。
1Rの間以下の効果を得る。この時、任意のキャラクター1名は神託の達成値を目標に任意の判定を振ることができる。この判定が、神託の達成値と同じだった場合はランダムで効果を決定し、1より大きければ達成値を超えたキャラクターが使用者が得る神託の効果を決定する。
| 1 | 伽藍の行動回数+3。伽藍の受けるあらゆるダメージ+20。 |
| 2 | 伽藍の行動回数+2。伽藍の回避・生命・精神抵抗-4。 |
| 3 | 伽藍の行動回数+1。選択したキャラクターの被ダメージが10点軽減される。 |
| 4 | 伽藍の行動回数+1。与えるダメージが+5点され、すべて魔法ダメージになる。 |
| 5 | アンリマユの行動回数+1。アンリマユの命中判定に+4の修正が付く。 |
| 6 | アンリマユの行動回数+1。アンリマユの与えるダメージ+15点。 |
[主]黒鍵/18(25)/回避・精神抵抗/消滅
対象:3体/射程:2/対象は、1d6を振る。奇数で回避、偶数で精神抵抗判定を行う。失敗した場合、「2d6+14点」の物理ダメージを受ける。対象が「穢れ」を持っていた場合、ダメージは「2d10+28点」の魔法ダメージになる。
[主]八極拳/19(26)/回避/消滅
対象:1体/射程:0/対象の防護点を無視する。対象に「2d6+15点」の物理ダメージを与え、後方エリアに吹き飛ばす。
[主]マグダラの聖骸布/20(27)/生命抵抗/消滅
対象:3体/射程:2/男性を対象に使用できる。生命抵抗判定に失敗したキャラクターは、1Rの間あらゆる戦闘特技を使用できません。常時特技も効果を失います。
解説
宙より飛来した獣は、人とのかかわりによって心を得た。喰らうだけの獣は、一人の女との間に二人の子どもを授かり、それはつかの間の安寧を獣に与えた。しかし、牙を研ぐのを忘れた獣は、より強大な獣の牙によって噛み殺されるのが道理であろう。異端を滅ぼすために手を組んだ神々によって、獣の安寧は炎と共に焼け落ちた。
愛を捧げた女が初めに死んだ。聖性を高らかに謳う聖剣は、穢れ無き女を穢れと断じ刺し貫いた。獣はその時の焼け焦げる肉の臭いと心を裂く悲鳴を忘れることはないだろう。
愚かしくも優しき最初の子どもは、他者を助けるために燃える集落へと姿を消した。獣が覚えているのは、帰ってきた獣を出迎えるように並べられた人々の首であった。慈悲を与えに行った子どもに慈悲が与えられることはなかった。
狂い果てた獣の慟哭と共に、黒い雨が降る。獣がこれまで喰らってきた力が獣のうちから溢れ、その形を成す。世界を呪う獣の意思に応えるように、彼らは方々へと散っていく。最後に空っぽの獣から生じたものは『がらんどう』の人間であった。
聡明な最期の子どもは、その身を亡霊へと転じさせた。誰からも認知されず、誰の記憶にも残らない。それでも、今もなお悲しみ続けている父のために。彼女は希望を探している。
「私は別に獣が何を望んでいるのかに興味はない。抜け殻の私には何かを感じるための機構が備わっていないのだから。しかし、そんな私にも唯一こころというものが感じられる時がある。『苦痛』『苦悩』『慟哭』。それらは私の空虚な穴を埋める唯一のものだ。であるからこそ、私は望んでいる。混沌の世界を。悪として生まれることを強制された伝承の存在が、この世界に生まれ落ちることを。」
だから、私の期待に応えてくれ。アンリ・マユよ。獣が流した憎悪の涙という名の空想を具現化するための器よ。
心を知れ。友を作り、人を知れ。そして、大切なものを作るがいい。
それを自らの手で破壊した時、お前は器として完成する。