容姿・経歴・その他メモ

ダークトロールのダルクレム神官。
「サイバーウェアとはダルクレムの福音であり、強靭な戦士となるため積めるだけ積むべき」
としているが、一方で
「だがダルクレムは福音に頼る惰弱な存在を認めない。極限まで己を追い込み、強い精神を得た者がダルクレムの福音として肉体を改造すべきである」
「元の肉体の強さは関係ない。己のポテンシャルの最大まで鍛え上げ、そのうえで福音を得ることが救いである」
というどこのダルクレム教会も認知していない異端の信仰を持っている。
彼にとって生身の肉体とは等しく「伸びしろ」であり、この点で貧弱な肉体を持つものにも平等に接する。その点、普通のダルクレム神官よりとっつきやすい。狂っているが。



バックストーリー

いずこかの廃棄区画に、ナチュラリストのダルクレム信徒たちが集まる苦行林（コンクリートジャングル）がある。
そこの人々は身体改造は鍛錬の過程を省略し力を得る惰弱な行為であり、ダルクレムはそれを望んでいないと説く。彼らによれば、体を痛めつけ、強靭なる魂と肉体を得ることこそ真にダルクレムの使徒となる道であるという。

敬虔なダルクレム信徒のダークトロールの一族の棟梁の後継ぎとしてに生まれた彼は信仰に悩み、妻子を捨て、答えを求め放浪の旅に出立、やがて苦行林と出会い、そこに答えがあるのではないかと苦行に身を投じた。
7年間、彼はすさまじい苦行に身を投じたが、体を徒に傷つけ、消耗していくばかりであった。
やがて彼は自殺めいた苦行の果てに生死の境をさ迷い、死んだと勘違いされた彼は廃棄された都市区画の排水に打ち捨てられる。そうして流れ着いたジャンクヤードで、彼はスラムの少女に助けられる。
スラムの少女は彼が生きていること気づき、リパードクのもとに未認可サイバーウェアの実験体として連れ帰った。
起きた彼は、自らの腕が機械に置換されていることに気付く。実家時代から長い間ナチュラリストであった彼はこれに苦悩し、おもむろにリパードクを八つ裂きにすると医院を飛び出し、ジャンクヤードにあった車を殴りつけると、それは跡形もなく吹き飛んだ。

彼はこの瞬間悟った。力こそダルクレムの求める物ならば、この力を与えるサイバーウェアとはまさにダルクレムの福音であろう、と。
その瞬間、彼の脳裏にダルクレムがささやいた。「然り」と。

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