特殊能力

○魔域の幻想

　この戦闘で生死判定に失敗した場合、「気絶」したものとして扱います。

○巨大な体

　多部位の魔物として扱われます。このキャラクターが持つ「○X回行動」は如何なる魔法・特殊能力その他の効果によっても減少することがありません。
　部位数は便宜的に「5」として扱われ、このキャラクターに対して複数の対象を取ることができる効果を使用した際、このキャラクターを「10」回まで対象に取ることができるようになります。
　ただし、このキャラクターが1度の命中力判定または行使判定により複数回の対象に取られた時、対象の威力表使用時の2dの出目が3～12の場合、それを「-1」して扱います。1ゾロ（2）はそのまま使用します。この処理は、クリティカル後の振り足しでも同様です。
　（※たとえば《なぎ払いⅠ》の効果により2回以上の対象に取られる時、「K20@10」の攻撃である時、「K20@10#-1」として処理されます）。

○蔓延する狂気

　自身の手番において、自身と同じエリアにいるキャラクターすべてに対し、個別に1dを振って以下の攻撃を与えます。
　1:［回避力］達成値「15」で物理ダメージ「2d+20」の近接攻撃
　2:［回避力］達成値「17」で物理ダメージ「2d+15」の近接攻撃
　3:［回避力］達成値「20」で物理ダメージ「2d+10」の近接攻撃
　4:［精神抵抗力］達成値「15」で魔法ダメージ「2d+20」の魔法による攻撃
　5:［精神抵抗力］達成値「17」で魔法ダメージ「2d+15」の魔法による攻撃
　6:［精神抵抗力］達成値「20」で魔法ダメージ「2d+10」の魔法による攻撃

○奸智の魔物

　自身のいるエリアに敵対するキャラクターが1体もいない場合、「瞋恚の咆哮」によって中央エリアにいるキャラクターに攻撃を行う回数が+2されます。

○瞋恚の咆哮

　自身の手番において、中央エリアのキャラクターすべてに対し、個別に1dを振って以下の攻撃を与えます。
　1:［回避力］達成値「15」で物理ダメージ「2d+10」の「形状：射撃」の遠隔攻撃
　2:［回避力］達成値「17」で物理ダメージ「2d+5」の「形状：射撃」の遠隔攻撃
　3:［回避力］達成値「20」で物理ダメージ「2d」の「形状：射撃」の遠隔攻撃
　4:［精神抵抗力］達成値「15」で魔法ダメージ「2d+10」の魔法による攻撃
　5:［精神抵抗力］達成値「17」で魔法ダメージ「2d+5」の魔法による攻撃
　6:［精神抵抗力］達成値「20」で魔法ダメージ「2d」の魔法による攻撃

○欺きと謀りの砂

　自身の手番終了時、自身と同じエリアにいるキャラクターすべてに対し、個別に1dを振って以下の効果を与えます。
　同じ効果は2度以上与えられません。
　1:効果なし
　2:「アザリに来る前の人生」を思い出させます。
　3:死者ならば、「何故死んだか」を思い出させます。生者ならば、「何故ここに来たか」を思い出させます。迷い人ならば、「何故ここにいるか」を思い出させます。
　4:「自分は魔域の一部である」という感覚を与え、「この魔域が消えたら自分はどうなってしまうのか」という恐怖を与えます。
　5:ホズン砂漠は他地方に隣接し、アザリはサラービア地方の中でも最も他地方に近い場所の一つでした。故に、このアザリは魔動機文明時代最末期、〈大破局（ディアボリック・トライアンフ）〉によって発生した砂嵐と魔域に巻き込まれ、一瞬にして全滅させられてしまった――ということを思い出させます。
　6:“異形の侵入者”が外界からこの魔域を壊そうとして侵入した冒険者などであったことを気付かせます。もしかすると、今まで一緒に過ごしてきた仲間たちは、元々自分が殺した“異形”だったかもしれないことに思い至るでしょう。