ヨスガ村でグラウギギリを倒したのちルルティエと森の獣に誘われ出会った。今でも何故懐かれたのかが良く分かっていない。
ココポはリオを見るとよくつつきに来る。正直あまり痛くない。ルルティエや他の人も言っていたが、心の清い者に懐く・・・やっぱり何故懐かれるのかいまいちピンと来ていない。

実は「リオ」は偽名であり、その本名は「アルバート・オーフェス」である。

父親は悪名高き「血塗れの三日月団」という傭兵稼業を主に活動していた冒険者パーティの頭目「バーダック・オーフェス」。

手段を選ばない作戦、同じ人間相手でも躊躇なく殺す残忍さ、あらゆる手癖の悪さで知られたおよそ冒険者界隈でも最低の男であった。

アルバートは、バーダックが攻め落とした蛮族の拠点で発見した攫われた被害者の一人であった娘を無理矢理孕ませて生まれた子供であった。
父親からの愛情はなく、母親からはナイトメアであったことも関係し忌み子として疎まれた。

おおよそ人格が歪むには十分すぎる環境であったが、アルバートはただひとつ、幸運を得た。
人格が歪みきる前にバーダックは裏切りをうけ死亡。パーティは解散しーーー

母親との二人暮らしとなったからだ。

母は・・・悪人にはなりきれない優しさを持った人間だった。
アルバートのことを疎んだが見捨てることはできなかった。
懸命に彼女なりの精一杯でその後の数年、彼を育てた。

アルバートはおのれの境遇に複雑な心境を抱きながらも、母のおかげでどうにかまともな少年へと育ったのである。

そんな母親も、貧困と病気でこの世を去った。
アルバートは独りとなり、生きていくため父親がかつて遊び半分に彼を嬲りながら教えた「技術」でなんでもして命を繫いだ。
唯一、「殺し」だけは禁じて・・・。

そんな鬱屈した人生だったが、彼はついにある時たったひとつの転機に巡り合う。
それは同じナイトメアでありながら彼にとってはまぶしいほどの人物との出会いだった。名前を後に知るーーークード・フリュー・スアルタム。
その男は人生の生き方を示し、またその後に英雄の一人と呼ばれるようになった。

せめてこの世の理不尽に、生き様で抗おう。そう決めたアルバートは名を捨て、「リオ」として新たな一歩を踏み出す。
そうしてーーー彼は運命に大きく関わることになる親友シンやカルラとの出会いを得る・・・。


生まれや今までの自分の汚さを後ろめたく思っており、実はパーティ内で最も（勝手にではあるが）疎外感を感じていた。
頭目になることも、父親のことを思い出して本当は嫌だった。
だというのに最近知り合ったある女性は隠していた本心を暴き、あまつさえボコボコにしておきながら「自分にとって大切なこと」を預けてきたのだ。

「特別がない、というのならわたくしが貴方に特別を差し上げます」

実に迷惑な話だ。本当に勘弁してほしい。そう思った。

どうやらーーーまだ過去から抜け出しきれていなかった自分は本当に覚悟を決める時が来てしまったようだ。
一歩を、進める覚悟を。

リオ（アルバート・オーフェス）専用装備
現在の手持ち武器に効果が追加され見た目が変化する
この変化は新たに武器を替えた場合も継続発動する。
１冒険に１回、２回行動が可能となる。
宣言特技：討ち散らす炎帝　を取得する。

討ち散らす炎帝・・・必要MP15
使用時、クリティカル補正-1&武器威力表参照威力+10

アクルカの加護(第二段階解放+)…特殊な魔物に対して、自身及び同じパーティのメンバーの攻撃でダメージを与えられるようになる。

HP最大10上昇　生命、精神抵抗値常時+2

蒼炎聖君
使用条件:1冒険(正式なシナリオリザルトが出るまでの値)の間にクリティカルを「3回」出す毎に使用可能。すぐに使用しなくともよいが、使わずにいるうちにさらに3回クリティカルポイントが貯まったとしても使用可能回数は増えない。
射程10m起点指定の半径3m/全てへ威力40クリティカル9固定(+自身の追加D)の物理ダメージをそれぞれへ2回行う。


剣の加護：運命変転を取得する。この加護は「生涯」において3回のみ使用できる。この加護は強化されない。

ヴォルト・バロム