シャイング孤児院
- 知名度
- 形状
- カテゴリ
- 製作時期
- 概要
- マシュヤ・シャイングが育った男所帯の孤児院。少し離れたところには女所帯の孤児院「ソサイナン孤児院」がある。
- 効果
-
解説
グランゼール南東の田園地帯にある小さな孤児院です。
預かっているのは男児ばかりという一見変わった孤児院ですが、
少し離れた場所にある別の孤児院「ソサイナン孤児院」では女児ばかり預かっており、
対称的な構図となっています。歴史
当初はソサイナン孤児院のみが建っていましたが、20年ほど前にシャイング孤児院が建った形となっています。
この2つの孤児院の関係はライバル同士だと言う者も居ますが、
一方で2つの孤児院の間で大きなトラブルが発生したという話や、
お互いの孤児院の院長が喧嘩をしていたという目撃情報は今まで無いようです。シャイング孤児院の関連人物
"草食司祭"ブラン・シャイング(大型草食動物リカント/男/50歳)
「いやぁ今日はお日柄もよく……いえ、いつもすいません……」
(あああ~!またお隣さんを困らせてしまった~!😭)
シャイング孤児院を運営する院長である、ヤギのリカントの男性です。
冒険者経験は無く司祭を務めていた中で、20年ほど前にシャイング孤児院を開き、院長として運営しています。
優しく真面目なブラン院長ですが、一方で気弱すぎることもあり、男児ばかりの孤児院で手を焼いている姿が見られます。
加えてソサイナン孤児院の院長であるヴァエリトラからの苦情に、何度も涙目で頭を下げている所を見ている人も多いようです。
しかし孤児院を卒業した子どもたちが悪い道に走ったという話は全く無く、
グランゼールの一般市民からは「優しくかつ真面目な指導が子どもたちの心に響いているのではないか」と好印象が多いです。
また「ブランさ……あの人もいざという時はしっかり言う人だからなァ……」と語る元孤児院の人物もおり、
それら性格がソサイナン孤児院(とその院長であるヴァエリトラ院長)と共存している理由ではないかとも言われています。
なお、マシュヤ・シャイングが冒険者を目指す切っ掛けにもなった冒険譚〈『星降りの谷の守護者たち』〉は孤児院が開設時に匿名人物に寄付されて置かれたものですが、
ブラン院長は「あまり切った張ったは苦手で……」(戦ったり血が流れたりするシーンがいっぱいありそうで未だに読めないよ~!😭)との理由で読んだことがないらしく、冒険譚について「史実を元にした『複数恋愛譚』ではないか?」という議論が長らくあることにまっっっったく気づいていません。"白薔薇の守り手"ヴァエリトラ・ソサイナン(ナイトメア(エルフ)/女/???歳)
「全く……貴方の子ども達のいたずらには困らせられる……もっとしっかりして頂きたい!」
ソサイナン孤児院を運営する院長であり、見た目はエルフに近いですが角が生えていることからナイトメアと言われています。
グランゼールが誕生する以前にソサイナン孤児院を開いたようですが、詳しくは分かっていません。
分かっているのはミリッツァを信仰していること、そして孤児院運営当初から「女児しか受け入れない」という変わった運営方法を貫いていることです。
時に優しく時には厳しく孤児院の子どもたちには対応しており、孤児院を卒業した子ども達の評判はとても良いです。
一方で「アルフレイム大陸における女性の立場を向上させる」という信念があるようで、
それは孤児院を訪れたどんな男性にも厳しく当たることで有名なことが証明しています。
シャイング孤児院の院長であるブラン氏に対しても同様で、当初ブラン院長が少し離れたところに孤児院を建てる計画を知った際は、
「これだから男は……無頓着なのだ!」と激怒したという逸話が残っています。
何度も話し合いの末渋々シャイング孤児院の建設を認めたとのことですが、以後2つの孤児院は交流をほぼ行っておりません。
それでもやんちゃ盛りのシャイング孤児院の男児がソサイナン孤児院の女児に軽いちょっかいを出すことがあると、
すぐさまシャイング孤児院に苦情や抗議しに行く姿が見られます。
グランゼールの一般市民からはその性格から好き嫌いが別れますが、「何だかんだで根は真面目なんだろうな」「ある意味根っこは似てるのかもね」との評判もあります。
尚、ヴァエリトラ氏がいつ孤児院を開いたのか、そもそも何歳で過去に何をやっていたかは一切分かっていません。
言動の立ち振舞いに加え、孤児院に冒険道具などが飾られていることを見た者がいることから、
「元冒険者ではないか?」という噂もあります。
口がさの無いものからは、
「きっとあれは昔男に振られたか何かで、こっ酷い目にあったからあんな性格にあったからじゃないかァ?」
「それに加えてアルショニア辺りにも影響を受けたんじゃないかァ?」
「それでも何だかんだでブランさ……あの孤児院長を許して今までやって行けてる辺り、絆されてるんじゃないかァ?と俺は思っ」
『おい。こっちにこい』
「あっ!?ヴァエリトラ氏!違うんですこれはあくまで妄想で……ちょっとどこに連れて……」
(裏口に消える2人)
……バシバシバシバシィ! 「ぐあっ!ぐあっ!」
(戻って来る2人)
『失礼した』
「ひゃ……ひゃい……にゃんでもないれふ………」
………とにかく、色々と難しい人物のようです。???
『(……リード。何故お前は私を置いていったんだ……)』
彼女はマシュヤ・シャイングが師として尊敬している「リード・ジュニアール」の知り合いです。
冒険者時代の彼女に命の危機が迫った時、リードに「ここは私に任せて行きなさい」と言われて已む無く別れて以降、リードと再会出来なかった事を悔やんでいます。
元々慄然とした性格と合わせて、この出来事により『自分が女で弱いから逃されたのだ』という一種のトラウマを抱いています。このことが、以後の女性の立場向上への思想に至ったとされています。
なお、彼女を命の危機から救うために逃がしてから1ヶ月後、リードは普通に生きて帰ってきたのですが、彼女はそのことにまっっっったく気づいていません。
嘘でしょ?マシュヤ・シャイングからの手紙(25/11)
シャイング孤児院院長
ブラン・シャイング様
お久しぶりです。マシュヤ・シャイングです
ブラン院長お元気でしょうか
僕は色んな経験を積んで、今も元気に冒険者として頑張っています
こうやってブラン院長へお手紙を出したのも、
僕が経験を積んで学んだことの一つと言えるかもしれません
冒険の中で、様々な冒険者の人たちと出会い、中には冒険者としての先生とも言える人にも出会いました
勿論ブラン院長の尊敬と感謝の気持ちは今でもとてもあります
「困っている者にまず手を差しのべる──それだけで、人は少しだけ強くなる」
僕があの冒険譚と出会う前に教えてくれたあの言葉、それが今でも僕の原点になっています
そして冒険者となって、より困ってる人を助けたいという気持ちが強くなった……と言えるかもしれません
冒険者の先生が僕の“道”を教えてくれた人ならば、ブラン院長は僕の“始まり”を作ってくれた人です
そのブラン院長に、現状と感謝の言葉を送りたい……そう考えて手紙を送った次第なので
いつかもっと冒険者として頑張って、ブラン院長に僕の知り合い、友達、先生とも言える人、そして……
※塗りつぶした跡
とにかく、体に気をつけて、これからも色んな人との出会いを大切にして、
困った人に手を差し伸べられる……そんな冒険者、そんな人をこれからも貫き磨いて成長していきたいと思います
ブラン院長もお体にお気をつけて
かしこ「…………マシュヤくん………すっかり成長して………」
(あああ~!!!😭あんなに小さい頃は泣き虫だったあの子がこんなに成長するなんて感動して涙が出てくるよ~!!!😭😭😭)
私、ブラン・シャイングは自らの角――このヤギの角で、よく引っ掛けたりぶつけそうになってしまう――に掛けていたハンカチで涙を拭いた。
あの小さい頃はあれだけ気弱で泣き虫だったマシュヤ君が……成長したものだなぁ。
私もどうすれば良いかとても悩んでしまってオロオロしてしまったが、
考え悩んで言ったあの一言がマシュヤくんに大きな影響を与えるとは。
そして少しでも元気づけるために本を読んでもらおうと、寄付された本を見せた結果人生の起点になるとは。
冒険者になると聞いた時は(本当に大丈夫か心配だよ~!!!😭😭😭)と思って、
彼自身の独学でメキメキ成長した時も(凄いよ~~~!びっくりだよ~~~!!!😭😭😭)としか思えず、
私はまたもオロオロしてしまった。
それでも私に出来ることと言えば……やはりいちばん大事なことだった。
「困ってる人を助けられるような人になりなさい」と……。成人したマシュヤくんが冒険者になると改めて言った時、
私もどうしても心配のあまり、マシュヤくんを連れてグランゼールの新市街区を訪れた時が遠い昔のようだ。
フルシル神殿に行く直前にあの【“笑う鉄塊”ドーラ・カールスマイヤー】さんとすれ違った時は二人で、
(ワァ……ワァ……😭)となってしまい、ドーラさんに物凄く怪訝な目で……いや、このことは止めよう。
その後、私もお世話になった【“新人の審判者”オルソン・インガルス司祭長】にマシュヤくんを会わせたことがあった。
マシュヤくんは緊張のあまり震えていた。私もこれは(あああ~!😭)となったものだ。
しかしオルソン司祭長が「君は……」と言った時に、
『ぼ……僕は………冒険譚を見て……冒険者になりたいと思って……で、でも!それ以前に……!』
『ひ……人として!……困ってる人を……た、助けられる……人に……なりたいんです……!』
そう言ったマシュヤくんをオルソン司祭長が笑顔で「……そう言い切る冒険者は早々居ない。君なら大丈夫だ」
と言った時は思わず私は「ありがとうございます司祭長~!!!😭😭😭」と泣いてしまったものだ。そう……例えいつも勇気を出せなくても、少しでも勇気を出せば運命は変わっていく。
僕だって、あの時………『あ……貴女が昔何かあったのはお察しします!男性の方とお辛いことがあって……!孤児の女の子を助けたい……!女性の立場を支えたい……!!貴女の考えも理解できます!同感です、否定しません!』
『けれど……私は、もっと……身寄りがない子を助けたいんです!』
『……だ、だから……ぼ、ぼぐは……おどごのごをだずげる孤児院を立でます!貴女がどう思っでいでも……困っでる人を少しでも助げだいのでず!!!』………そう、ヴァエリトラさんに泣きながらそう思い切って言ったのは間違ってな……間違っ………
「あああ~!!!やっぱりあの時言い過ぎたかもしれないよ~~~!!!!😭😭😭」
『……ブラン院長。また声が外まで響いているぞ』
「ヴァエリトラさ……ヴァエリトラ院長😭!?」
『一体何を泣いてるかと思えば……いつも言ってるだろう、院長としてもっとしっかりして頂きたいと!』
「ま、またお見苦しいところを……失礼しました!」ぺこりぺこり
『ブ、ブラン院長!角!角が当たる!………まったく……』
(………あの時、私の歪んだ目を覚ましてくれたのは貴方だというのに………普段はこうも自信無さげなのだから……)
「な、なにか仰られて……」
『!……なんでもない!……しかし何を泣いていたのだそんなに……』
「いやぁ……実はですねぇ、孤児院を卒業して冒険者になった子が手紙を送ってくれたんですよ……名前は……
」