ウルシラ地方の小さな田舎村でひっそりと暮らしていたレプラカーン一家の末っ子。
ある時、村近くに不時着した飛空艇の生き残り（約３００歳のエルフ）と知り合い、友情をはぐくみながら、飛空艇の修理を手伝うようになった。
飛空艇の修理が完了しそのエルフは旅立ったが、彼の影響から、パンチョの心の内では魔動機文明への興味や、命がけの冒険や蛮族との戦いへのあこがれを募らせていった。
どちらかといえば自然的な暮らしを送っていた家族とは、飛空艇をはじめとする魔動機に関わることや、冒険に出ることに対して、強い反対を受けてしまうが、どうしても諦められなかったパンチョは、成人をしたその日に家を飛び出したのであった。

そして・・・移動式冒険者ギルド支部＜星空の赤龍亭＞という魔動列車に出会った。
昔修理を手伝った飛空艇に近いものを感じ取ったパンチョは、魔動列車の動力や機関部に興味を持ち、こっそりと機関室に潜り込むのであった。

＜星空の赤龍亭＞エストからの依頼『先日表出した遺跡の調査をしてほしい』を受け、暇そう待機していたパンチョはその場で知り合った５人の仲間―＜頼れるリーダー＞ロゼ、＜明るいムードメーカー＞アガペ、＜幼きジェントル＞ヨウ、＜鋭敏なるワイズマン＞ラナ、＜冷静沈着なセーフネット＞ダスト―と共に遺跡へと向かった。
遺跡の中には、現代では失われたのであろう数々の技術の結晶が残されており、大いに興味をそそられた。しかし何よりも驚いたのは、遺跡の奥で一人の少女が眠りについていたことだった。そこにあった装置によって長い刻を眠っていたようだ。年をとらないまま眠るなんて聞いたこともない技術だどんな仕組みなんだろうもっと細かく調べたい一部だけでも持って帰れないかな
少女は、彼女を案ずる一行に、驚くべき事実を告げる。『【世界の滅亡】その一端を彼女が握っている』。その恐ろしき話はしかし、冒険者たちを突き動かすのに充分なものであった。栄華を極めたという失われた文明ですら解決できなかった難題に、我々は挑むのだ。

件の遺跡は下層への階段が崩落しており、先に進めない。その発掘を待つ間に、近くで発生した奈落の魔域の調査を依頼されることになった。前回もパーティを組んだアガペ、ダストと、その場に居合わせたさらなる３人の仲間―＜包容力お姉さん＞マリア、＜慧眼な年長者＞パルラータ、＜気ままな探究者＞ネリウム―と共に現場へ急行した。
見えない力にひかれるように入った奈落の魔域、その内部は永遠に雨の降り続く小さな村落だった。奈落の核を探す傍ら、出会った村長の一人娘フィリアから「母を探して」と依頼される。村外で出会った＜奈落の外からの来訪者＞ドミニオンという青年の助けを借りながら、フィリアの母親を探し出し、ついに奈落の核を破壊することに成功した。