容姿・経歴・その他メモ

形だけの信仰を胸に名前だけプリーストやってる男、宗教系に名前を置いてる理由は神を信じてる偉そうなやつらが食いっぱぐれたところを見た事が無いから
産まれは貧相な下町であり明日をも知れぬ命であった。それがゆえか、手癖と素行が悪く、何かあれば怠け休み働かず楽をすることを考えている。戦闘スタイルにもそれが反映されており、後衛職であり命を張る気が微塵もないという態度を崩す気が無い

最初はただ宗教を利用してやろう、と思いついただけの小悪党であり、自称慈善プリースト見習いであった。彼は表向きは危険な職業である冒険者のために『神の指先ミルタバル』を信仰し、自分も前線で冒険者たちを奨励するため危険な現場に身を投じ応援している、とのたまっていたが。実際に冒険者と野良で会えば相場より上で様々な道具を売りつけて回り、何かしらの鉄火場に出会えば争いの喧騒に紛れ這いつくばってでも床に散らばる道具を回収したりなどまるでコソ泥のような姿を見せて回る。真っ当な活動を全くしていないただの盗賊まがいであった。そんな彼が神聖魔法に目覚めたのは神の気まぐれか、彼の貪欲すぎる行動に秘められた価値と資質を認められたのか、本人は一切分からなかったがこれ幸いと神聖魔法も彼の商売道具に付け加える事にした
そんな態度が勿論まともなプリーストたちから許されるはずがなく、同業者からの評判がカスの如く悪い。が、本人は他所の宗教には存在を否定することは出来ないと言い、自分への同信仰者にはミルタバルと言う神は救われない人族のための神であり、俺のような人間の受け皿であるべきでありそれを否定してはならない、とのたまう事でのらりくらりと躱しては稼いだ日銭を浪費して回る、刹那的な生き方を続けている

管を巻きながら誰にともなく己に言い訳をし、他者をも煙に巻くその姿はいつしか他所の冒険者からも鼻つまみ者扱いされ、万年底辺冒険者の名ばかりプリースト。金の臭いを嗅ぎ付けては他者の足元を舐めてでも己の利益を得ようとするその姿があまりに醜く思われたんだろうな、ドブさらいですらなく汚泥漁りと蔑みを込めた眼で吐き捨てられた時、無性にしっくりと来た。そう、俺はいつまで行ってもただの汚泥に塗れては他者を羨むことしかできない満たされないガキなのだ。ならば、今後も汚泥の名を自分から名乗っていくのが丁度良いだろう。誰からも踏みつける事すら避けられて嫌な顔をされ地べたに這いつくばるような存在、世に降り始めた時は透明な雫だったはずなのにいつの間にか揉まれて混ざって澱んで行って。そんなどうせ俺を利用しないと生きてけないような実力の冒険者は汚泥と呼ばれる程度に相応しく、そんな汚泥に塗れてでも何かを掴み取れるような夢に溢れた人間はどうせ今後も仲良く出来る事は無い。ここが己の限界なのだと諦められたのであれば、どのように蔑まれたとしても己らしく生きていつかどこかでひっそりと死ぬのが己に丁度いい冒険譚だと納得している

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