セイディユ聖教国の特産品で、月に１度、セイディユ聖教国の信者たちに一定量配られることで手に入る濃い黄色の粉です。詳細は一切不明で、セイディユ聖教国の大司祭でさえ、その粉の正体を知りません。セイディユ聖教国の聖皇女セイヴィアが、その粉の詳細なことは何一つ公開していないからです。
　しかしその粉は、使用用途によって様々な効果が出ていることが確認されています。白湯に溶かして飲めば心が落ち着き、傷口に塗ればたちまち炎症が収まり、炎にくべることでその香りが広がりマナを回復させる、といった、あらゆる効果が見られます。このことから神官たちの間では、その正体は「聖皇女セイヴィアが儀式によって生み出す聖なる灰である。」ということで知られています。しかし中にはその万能すぎる効果から、ごく一部の神を信じない者やセイヴィアの反対勢力たち、一部過激派からは「裏取引で確保している麻薬である」とも噂されています。
　この粉は、使用方法によって様々な効果を生み出します。
　〇白湯に溶かして飲む
　白湯に溶かして飲むことで、達成値「１５」以下の精神効果属性の効果を全て消滅させます。この行動には１０分の時間が必要です。身体にかける、といったことでは効果がなく、あくまで飲むことが必要です。
　〇傷口に塗る
　傷口に塗ることで、ＨＰを「威力０」点回復させることができます。効果が表れるのは１０分が経過した後です。回復量には「レンジャー技能レベル＋器用度ボーナス」点が追加されます。
　〇炎にくべる
　炎にくべて燃やしそこからでた香りを吸うことで、ＭＰを「威力０」点回復させることができます。この行動には１０分の時間が必要です。回復量には「レンジャー技能レベル＋器用度ボーナス」点が追加されます。
　これら効果は毒属性であり、１日に１回しか使用できず、１種類しか効果を発揮しません。１日に複数回使用することは可能ですが、効果があるのは最初の一回のみです。
　この粉はセイディユ聖教国の神官たちが外部への持ち出しや販売、取引目的に使用することを固く禁じているため、基本的に表立って取引されることはありません。ただし中にはそれで金品を手に入れている輩もいるため、手に入るのは国の神官か、闇取引で手にした商人のみです。