髪の色は銀。瞳の色は輝きを帯びた琥珀色。身長は170後半くらい。

劇場版ガンダム00より、ELS刹那
ELSに導かれてラクシアまで来ちゃいました。

ナイトモードで映える色にしてます(GN粒子っぽく)

俺が生まれた場所は、蛮族や魔神との争いの絶えない地域だった。当時どうやって生き延びていたのかは知らないが、物心ついた頃には知らない男の下で武器を持って戦っていた。その時の俺にとっては戦いが全てで、他に何もなかった。
あの男は俺にありとあらゆる戦いの知識を植え付けた。殺すことの抵抗感を無くすために、無力化した蛮族の始末をさせられることもあった。
そうして戦いに染まった俺は、両親を手にかけた。何故だろうか、そうしなければならないという強い衝動に突き動かされたのだ。
そういう命令を下されたというのもあるだろうが、今思えば俺は、心を壊されあの男に洗脳されていたのだろう。

あれから時が経ち、俺はいまだに戦場で戦っていた。しかし、今度の相手は強すぎた。俺を含む部隊は半壊、他もほぼ壊滅状態になっていた。そこでとうとう撤退の命令が出たと思えば、俺の部隊は殿を務めることとなった。どうやら捨て駒にする気のようだ。
だが、逆らうことなんて出来なかった。俺は決死の覚悟で戦った。だがそれでもどうしようもなく、味方は徐々に倒れていきもはや壊滅していた。俺はここまでかと諦めた。
その時、凄まじい力が敵を薙ぎ払った。蛮族や魔神を寄せ付けないその圧倒的な力は、この戦いを一瞬で終わらせた。
朦朧とする意識の中、何かと繋がる感覚があった。
『君には素質がある、戦いを終わらせる力が。このガンダムのように。』
そんな言葉が声ではなく直接伝わってきた。
俺はその力に憧れた。この力があれば、戦いを終わらせる。こんな戦争で、隣にいた奴が死ぬような思いなんてする必要がなくなる。
だから俺は、「ガンダム」になる。
薄れゆく意識の中、その決意だけは確かなものだった。

目覚めた俺は、見知らぬ場所にいた。今がいつで、ここがどこなのかもわからない。だが、確かなのは誰かが俺を治療し、核へ魔力を注いだということだ。俺を目覚めさせたのは一体誰なのだろうか…。
わからない。ただ、頭の中に「ガンダム」という言葉だけ残っていた。俺は、それを探さなくてはならない気がしていた。
出立しようとしたが、俺を見つめる一頭の馬が気にかかった。俺を連れていけとでも言わんばかりに見つめて来ていた。移動手段に事欠かないのは便利だ。だから俺は連れて行くことにした。
馬に名をつけようとすると、何故か「エクシア」という言葉が浮かんできた。この馬が伝えてきたのか？
そうして俺は、あてのない放浪の旅に出ることとなった。

放浪の旅の中、俺は多くの人と出会い学んだ。魔物に襲われる者を助けた時の感謝の気持ち、村で歓迎される優しさ、友と呼べる存在。どれも今まで得られなかったものだった。蛮族や魔神と共存する部族とも出会った。戦うことなく、共存することができるなら、争いなんて起こらない。共に解り合い、対話をするということ。皆が解り合うことができれば、世界から争いは根絶される。そう考えた俺は、更なる対話を求めて蛮族や魔神の元へ訪れていった。

対話を求めて各地を旅した。だが、当然理解されることなんてなかった。蛮族や魔神は俺を見るなり敵対行動を取り、対話どころではなかった。…話が通じないのであれば、戦うしかない。対話の糸口も掴めずに戦い続け、傷つき、ぼろぼろになっていった。
とある日、俺に声をかけてくる一人の人間がいた。どうやら、俺のやっていること、成そうとしていることを見ていたらしい。
そいつはどうやらギルド職員のようで、俺に冒険者にならないかと誘ってきた。…今思えば、身寄りのない流浪の身でやるにも限界があるとは思っていた。ギルドの後ろ盾があるというのは、今後の活動にも、知見を広げるにも役立つかも知れない。
そうして俺は、冒険者の、ギルドの門を叩いた。

ガンダム…それは戦争を、争いを終わらせる体現者。介入するための力も付けた。後は対話の架け橋を築くだけだ。そのためにも、今日も冒険者としての仕事をこなす。
そして俺は…ガンダムになる。