容姿・経歴・その他メモ

　
容姿など：
身長185cm、体重75kg。ひょろりと細身で纏う雰囲気は気だるげ。
掠れ気味の低い声で、肌色や痣と相まって特に女子供には怖がられがちだが、実は意外に弱者には紳士的で面倒見も良かったりする。

青鈍の、ぼさぼさクセ有り長髪をうなじで束ねてある。瞳はよく見ると美しい瑠璃色。顎周りに不精髭。ちゃんと剃ればそれなりに整った顔立ち、のはず。
種族特有の痣は喉周りから上半身全体に広がっている。角は右こめかみから一本、前方に向かいＬ字型に伸びている。


経歴：
その男は"白銀の槍"ダイケホーンに点在する小さな集落の一つに生を受けた。
厳しい自然故、人流のほぼない僻地であることが幸いし、極貧のその日暮らしながら迫害を受けることはなく、命を繋いできた。

親は早くに亡くなり、「恩義がある」という理由で小間使いとして同居していた妙齢の女性型ルーンフォークが彼の面倒を見ていた。
少年時代の彼にとって、彼女は『母』であり、『友人』であり、それ以上の存在であり、『すべて』だった。

やがて、そんな彼女にも「終わり」がやってきた。
目を閉じ、物言わぬその身体の冷たさを前に、彼は絶望した。
その日から家を一歩も出ることなく、在りし日のまま朽ちず美しい彼女の亡骸を前にして、一日が始まり、そして終わっていった。
幾千の日が昇り、暮れ往き、彼と彼女を知る者も減ってゆく。
一軒、また一軒。家屋が減り、村人が減り。やがて、村は村でなくなり、彼の家のみが残った。


ーーーそれから、100年。

偶然訪れた冒険者が、彼等を見つけ出した。
初めて見る『外』の人間、初めて聞く『外』の話。
どうでもいいはずだったそんな雑音の中に、目が醒めるような奇跡の欠片を青年は見出した。

曰く、命と魂を識り、操る『操霊魔法』というものがあり、蘇生をも可能とする。
但し、通常の術式ではその命と魂の結びつきが解けきっていない状態、「死」より一定の期間以内でのみ叶うものである。
だが、この世界には、かつて強大なマナを自在に扱い国々を支配した魔法王の遺した『アーティファクト』。更には、もはや伝承にしか残らぬ原初の神々の創りし『神器』が存在し、それ等は天地を割り、海を凍らせ、刻すら巻き戻すのだという。

眉唾甚だしい与太話。
…それでも、もう一度逢えるなら。


そうして、男は陽の光の下へと一歩を踏み出した。

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