星形要塞都市エルヴィスは、その名の通り五つの角を持つ星型多角形の要塞都市です。左右対象な町並みであり、地図によると家や通路や水路までが左右対称です。
　五つの角には魔物を撃退するための魔導砲台が置かれており、一箇所が攻められても、他の箇所の魔導砲台から援護ができるようになっています。
　最近は人工増加などを伴って、新市街区を開発しています。

　アルフレイムやテラスティアとの交流などはなく、一度他大陸から来てしまったら最後、“混沌海”の影響か、もう戻ることはできないと謂われていますが、100年以上前に魔法やアイテムによる暗号化された微弱な救難信号がアルフレイム大陸に届き、後に英雄と呼ばれる勇敢な者達によってケルディオン大陸に赴きました。そして、人々を助け、害なす魔物を払い、最後には暴れ狂う古龍エルダードラゴンを討ち、この地に平穏を与えたと物語に残されています。
　その英雄達が最後に築き上げたものが、この星形要塞都市エルヴィスであり、星の一角一角が、英雄をなぞったものだと言われています。
　

赫色の英雄 “勇者”

　技・体・心の内、体を極めたとされる勇者。常に深紅のような赤い鎧を全身に纏っており、大剣で古龍の首を落とした挿画が伝記に残されている。

白き英雄 “聖導師”

　英雄達を集めた神官。聖者と呼ばれたり、導き手と言われたりしている。人前に出ることを良しとしなかったのか白いローブを深く被った格好のみが挿画に伝記に残されている。

鮮緑の英雄 “妖精師”

　風と光と闇の三属性の妖精魔法を巧みに使い、支援に特化したエルフ。緑色の宝石のように輝く美しい髪と顔立ちをした女性のエルフで、その姿は都市の中央にある広場に石像として作られており、その姿に目移りして街灯に頭を打ち付ける者が絶えないといいます。

黒き英雄 “神速”

　古龍を倒すには技の極めた者がいなければいけなかった。一度古龍に敗れてしまった英雄パーティーの足りない所を補うように加入したとされている。そのためか伝記に残されている情報は黒いスーツを着ていた位しかなく、種族は特徴からリカントではないかと推測されている。

金色の英雄 “錬金王”

　錬金術と魔導機術に精通したレプラカーン。物質の性質を抽出して他のものに貼り付けるなど、常人ではできないような職人技術や、ドワーフも顔負けな鍛冶加工もできた英雄。古龍を倒した時の齢は160歳を越え、国を立ち上げ一時の王となり天寿を全うされた。