ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ルーフェ・リンデル(ドラコ・プラチニジウム) - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
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ルーフェ・リンデル(ドラコ・プラチニジウム)

分類:魔法生物
知能
人間並み
知覚
魔法
反応
中立
言語
交易共通語、エルフ語
生息地
知名度/弱点値
17/23
弱点
命中力+1
先制値
20
移動速度
12/25(飛行)
生命抵抗力
17 (24)
精神抵抗力
17 (24)
攻撃方法(部位) 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP
牙(胴体) 16 (23) 2d6+22 14 (21) 20 100 51
翼×2 15 (22) 2d6+18 13 (20) 18 65
部位数
3(胴体/翼×2)
コア部位
なし

特殊能力

●全身

[常]超合金の身体

かばうⅡ
ガーディアンⅡ

●胴体

[主]︎操霊魔法/13レベル/魔力15(22)
[常]魂を繋ぐ魔法陣(弱点まで抜けた時のみ)

これが消えるとルーフェの魂とゴーレムの身体との繋がりがとれるのでゴーレムが動かなくなるが、ルーフェの魂も消えてしまう。

●翼

[常]飛行Ⅱ

戦利品

2〜5
魔力を帯びた鉄塊(680G/金黒A)
6〜11
ミスリル(2000G/金S)
12
高純度ミスリル(8800G/金S)
13〜
ルーフェの魂

解説

エルフの村の小さな牧場で優しいお父さんとお母さんに育てられたルーフェ・リンデル。
彼女はゴーレムの素材に良く合う魔力を持って生まれた。
そんなちょっと変わった魔力を持っている子でも優しく愛情を込めて育ててくれるお父さん、お母さん。
そんなルーフェの朝は早かった。
まず「ねぼすけ」なお父さんを起こすところから始まる。
それから父が牛達にあげる干し草を牛達が食べるのを見ながらルーフェは牛の毛繕いをしてあげるのだ。
丁寧に丁寧に、なぜなら自分達家族はうこの牛さん達のおかげで家があり、食事があって、楽しい毎日があると知っていたからだ。
そんなルーフェが9歳になったとき、お母さんのお腹の中にはもう一つの命が宿っていた。
お父さんとルーフェはそれはそれは喜び、いつもよりもっと家族が明るくなっていた。
名前は自分の「ルーフェ」という名前から一文字取って「ルナ」という名前が良いとお父さんとお母さんに言うと2人はニコッと笑ってから「じゃ、それにしよっか」と言い、ルーフェに妹が出来たのだった。
ルーフェが11歳になった頃、魔導公国が領地を広げていき、ついにエルフの村の場所も領地となってしまった。
それからというもの、魔導公国は「税を納めろ!」と言って多くの物品を要求してきた。
その目的はただ単なる「エルフの奴隷が欲しいな。よし、自分の身体を売るまで高額の請求をしよう」という魔導公国の貴族達の考えから来るものであった。
ルーフェの家もその税の大きさから税を払うことができず、お金を借りるようになる。
「ちゃんと税を払わなくては!」と思っていたお父さんとお母さんは朝は牧場、昼は重労働、夜も仕事と寝る暇を惜しんで働きに出たが借金が減ることはなく、だんだんと増えていった。
ルーフェが13歳のとき、ついに過労でお父さんとお母さんは亡くなってしまった。
お父さんとお母さんは最後まで「ルナと私達のもう一つの家族の牛さん達をよろしくね」と牛達の事を言っていた。
それからルーフェは必死に牛達の世話をしてなんとか生活をやりくりしていた。
「妹の為にも私が頑張らなくっちゃ!」妹はやっともうすぐ学校に行くぐらいの年齢だった。
魔導公国と同じ領地になった事で魔導公国の学校でエルフの村のエルフ達も魔法を学べるようになったのだ。
「ルナが安心して学校生活をおくれるように自分が少しでも稼がなくては!」と思い、ルーフェはさらに必死に牛達の世話をしていった。
ルーフェが15歳になったとき、ルーフェはある貴族に気に入られてしまう。
その貴族は美しいルーフェを奴隷にしようと高額の税を何度も請求してきた。
それでも頑張ってルーフェは牛の世話をし続けた。
「お父さんとお母さんが守ってきたように、私もこの牧場を守るんだ!」そう思って諦めずに牛達の世話をしていたら、いつの間にかルーフェの牧場の牛乳は高級なブランド牛乳になっていた。
必死に育てていた成果か、とても濃厚で味が良く、すっきりとしている後味なので「いつまでも飲める!」と魔導公国で人気になったらしく、貴族が高額の税を請求しても何とか払えるようになっていった。
17歳になったある日、事件は起きた。
朝起きるといつもは静かな牛達が大きな声で泣いていたのだ。
急いで牧場に行ってみると飼育している牛の半分が何者かに殺されていた。
それからルーフェの牧場の収入は半減。
税どころか生活も厳しくなる事態。
それでもルーフェは折れずに牛達の世話を続けていた。
なぜなら妹のルナが学校に行き始めたからであった。
19歳のとき、半分になった牛達で何とか牧場を経営していたルーフェであったが、ある物が牧場に届いていた。
牧場にあったそれは手紙だった。
手紙には「お前の妹は我々が預かった。助けて欲しくば裏路地まで一人で来い」と書いてあった。
急いでルーフェは裏路地へ向かった。
その時、誰かが詠唱をする声が聞こえた気がしたが意識が朦朧としていてあまり覚えていなかった。
次目を覚ました時には身体を拘束されていた。
「お目覚めかい?」と言って近づいて来た人は見覚えがあった。
いつも高額の税を要求してくる貴族だ。
「妹は…ルナは無事なんですよね?」とルーフェが聞くと貴族とその仲間たちは「くすくす」と笑い「あたら前でしょう?私達は嘘はつきません」と言った。
その後の記憶は最悪だ。
それから何時間、いや何日たっただろうか?「お前ら、捨ててこい」と貴族は言っていた。
ルーフェは身体中ボロボロで裏路地に捨てられた。
それでもルーフェは「牧、場に…行か…なきゃ、ルナの…ため、に」と言って牧場へ戻ろうとしたが何日も食事を貰えなかったせいか、身体は疲れ果てて全く動かなかった。
そしてだんだん気が遠くなっていった。
目を閉じる前、魔術師のようなローブの男達が自分を見て「この身体は使える」と言っている声が微かに聞こえた。
21歳になったルーフェは魔導公国の城の牢屋で、捕らえられていた。
もう何日だったか分からない。
自分が貯めておいたルナのためのお金ももうすぐ尽きる頃だろう。
そう考えていると牢屋の鍵が開けられ「出ろ」と言われた。
そうして連れてこられた部屋には沢山のゴーレムに危険そうな薬品、変な道具などがある怪しい部屋だった。
「君に協力して欲しいことがあるんだがどうだい?」という声を聞きルーフェは声の方を見た。
その男はダブダブのローブを着ている中年くらいの男性だった。
「もちろんただじゃない。これに協力してくれたらすぐに家に返してあげよう。そして二度と税は払わなくて良いぞ。どうだ?」と聞かれルーフェは迷わず「協力します」と答えた。なぜなら一刻も早く帰らなくてはルナへお金を渡せない、牧場を守ることができないからだ。
それからという物、ルーフェは様々な実験をされた。
最初はゴーレムに触るだけやゴーレムを作らされるだけだったが、次第にエスカレートしていっき、ついにルーフェの魂を使ってゴーレムを作ることとなった。
何故こうなったかというと、どこかの国にいるゴーレム王という男に対抗して、この国でもドラコ・プラチニジウムを作ろうとしたのだが、強力なゴーレムな分制御が非常に難しく、魔導公国の術者ではドラコ・プラチニジウムを一体も制御することが出来なかった。
そこでゴーレム自体に人の魂を入れることによってゴーレムと人を同化させて実質制御しようと考えたのだ。
だかそれは容易ではなく、普通の魔力のような物ではなく、ゴーレムになじみやすい魔力でないと同化は不可能だった。
そこでルーフェは利用された。
さすがにルーフェも魂を同化させる事は嫌だと拒絶したが、「ならこれならどうだい?」と言われ見るとそこには自分の牧場の牛がおり、それを1日一匹ずつ殺していったのだ。
「やめて!その子達が居ないと私と妹は生活出来ないの!お金を稼げないの!」と必死に訴えたが結局これはルーフェがゴーレムと同化するまで続き、残っている牛は二匹になった。
ルーフェが23歳のとき、ルーフェはついにドラコ・プラチニジウムと魂を同化する事に成功した。
だかそれは完全なる成功ではなく、ドラコ・プラチニジウムに人の魂が結びついたことで姿は人に似た形に変化し、人の言葉を話せるようになった。
そして、ドラコ・プラチニジウムによるルーフェの魂への対抗する力によって魂は傷つき、弱々しくなってしまい、喋りも片言にしか出来なくなった。
それでもまだルーフェの心は完全に壊れていなかった。
まだ二匹でも自分の牧場の牛がいてくれたからである。
てもそれはドラコ・プラチニジウムとなって視覚が魔法となったルーフェにはしっかりと生きた牛だということまで見る事は出来なかった。
そう、もうすでに牛はゴーレムに、ボーンアニマルになってしまっていたのだ。
それでもまだ自分の牛は生きていると思っていたルーフェはボーンアニマルの牛達を大切にしていたのだ。
ルーフェが25歳になった頃、この実験は失敗になったという事で封印の魔法の結晶にルーフェとボーンアニマル達、そして試作品のアイアンゴーレム5体は封印されたのだった。
ルーフェは未だに知らないのだが、妹のルナはすでにルーフェが19歳になった頃には貴族達に犯され死んでいたのだ。
これが守ろうとした物を全て守ることができず、全てを失った少女、ルーフェの物語である。

ドラコ・プラチニジウムになっても「守りたい」という思いは残っているのか「かばうⅡ」と「ガーディアンⅡ」を使うことができる。

彼女を守る人はいないのか…それとも出会えなかっただけなのか…
彼女が人に戻ることは出来るのか…今日も彼女は無いものを守る為に身体を張っている。

製作者:ルシア ライラック

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