実際のところは大破局以降の生まれでありおおよそ200歳～程度。
　恋仲の人間がいたが寿命差による死別を期に冒険者となった。
　『自由に生きてほしい』がその相手の遺言で大切な約束。

　恋人を蘇らせるため、そして共に生きるために
　穢れのない完全な蘇生と若返りの方法を探すことを目的として冒険者となったものの、
　とは言えそんな技術が見つかるはずなどないことは分かっており、
　長い余生を過ごす理由として、もしかしたら見つかればよい、程度に考えている……。

　はずだった。
　
　謎めいた魔神により飛ばされた異世界で、彼女は見つけてしまった。
　不老を得る方法を。
　そして、輪廻を待つ魂を操り、死を生へ変転する奇跡の御業を。

　叶わぬ夢、と諦めていたはずの心に火が灯る。
　それは希望の灯火か、暗き欲望の陽炎か――。




　魔神の甘言に唆され、かつて愛した者の魂と共に堕落する路を選びかけた寸前、
　"彼"との約束が思い起こされた。
　『――自由に生きて欲しい』
　それは、寂しがりやな彼女に向けた、過去に囚われまいとする祈りであり、新しい旅路を照らす祝福であった。

　「あなた達は…駄目ね、あの人のほうが全然かっこいいわ。」
　　"彼女"は、魔神たちへ向けて艷やかに宣言した。(フッた。)

魔界に取り込まれた魔神使い達が生み出した、魔界の大気中に存在するスフィアフラグメントを操る技術体系。
魔界の魔神達のほとんどが扱えるものだが、魔神使い達が模倣し、技術として昇華させたもの。
スフィアフラグメントは瞬間的に強力な力を生み出すことのできる新エネルギーであり、魔神の強さの秘訣とも言われている。
特別な呼吸法により体内に取り込み、身体を変化させる肉体変化法、大気中のフラグメントの性質を変え、望んだ性質を生み出す変質錬成法、空間、及び相手のフラグメントの均衡を崩し、激しいエネルギー反応を攻撃に転用した均衡制御法に主に分かれている。


フラグメントポイント(FP)は、戦闘準備に「１」、２ラウンド目以降の各手番の開始時に「１」上昇します。フラグメントの所持上限は「３」です。
この効果はレベルアップや能力の取得等で変動したり、上昇タイミングが異なります。

●技能のレベルアップ
　この技能は従来の経験点によるレベルアップを行えない。
　レベル２になると、新たに２つの能力を選択して習得し、フラグメントの上限値が「＋１」されます。
　レベル３になると、新たに２つの能力を選択して習得し、フラグメントの上限値がさらに「＋１」されます。レベル３の能力は、１つしか習得できません。

●能力の取得
　この技能を習得した（１レベル）時、２つの能力を選んで取得する。各能力は強化条件が個別に設定されており、
　各種条件を満たすことで能力が強化される。強化後も、強化前の能力を選んで使用することが可能だが、
　強化前と強化後をそれぞれ発動し、効果を重複させることは基本できない。
　また、強化は１～３の最大３つ存在するが、強化される条件を満たせば順番に関わらずその効果を適用できる。



記号表記　○：常在効果　〆：主動作　☆：補助動作　△：戦闘準備　□：宣言特技　▼：使用タイミングは能力参照


１ △▼神々の小さな祝福 対象：自身 射程：自身 形状：－ 時間：一瞬
抵抗：なし 属性：なし コスト：ＦＰ１
概要：自身の望んだ部位を強化する。指定した判定を「＋１」。1度効果を適用すると効果を失う。また、能動的な判定のみ
"効果：フラグメントを特定部位に集中させ、身体能力を瞬間的に増加させます。
　　　自身が判定を行う直前に使用します。その判定の達成値を「＋１」します。
　　　この効果で上昇した効果は、自身が能動的に行う判定1回のみに適用されます。
　　　また、この能力を戦闘以外での判定で使用する場合、フラグメントを使用する代わりにＭＰを「３」点消費します。"


"強化１：受動的な判定にも使用可能となる。（回避力、抵抗力、生死判定など）
強化条件：能力値Bのいずれかが「６」以上（一時的に能力値Bが増加していても可能。エンハンサー技能など。）"

"強化２：フラグメントを追加で「１」消費し、達成値の比べ合いを行った後にこの能力を使用可能にする。(直前の使用とも併用可)
強化条件：２つ以上の技能レベルが「９」以上"

"強化３：フラグメントを追加で「１」消費し、自身の次の手番まで行為判定を「＋１」する。強化２と併用不可。
強化条件：ディマイザー技能レベル「２」以上"

"解説：取り込んだフラグメントの扱いを鍛えることで、瞬間的な力の増減を可能とする技法。対象にあらゆる行動の予測を困難にし、確実な成果を生み出すもの。
　　　---フラグメントの適性を高めること。魔界における生物の目標の一つであり、基本である。---"



１ ☆無い物ねだり 対象：自身 射程：自身 形状：－ 時間：一瞬
抵抗：なし 属性：なし コスト：ＦＰ２
概要：次の手番の開始時まで戦闘特技を習得する。また、「＊＊・マスター」の魔法を補助動作でＭＰを消費せず使用可能にする。
"効果：全身にフラグメントを行き渡らせ、理想の動きを再現します。
　　　指定した戦闘特技１つを、次の手番の開始時まで習得します。
　　　指定できる戦闘特技は、前提のないもの、または前提が、自身が習得している技能の要求レベルが「６」以下で習得できる
　　　ものに限られます。（冒険者レベルを要求する技能も同様に「６」以下です。）
　　　また、真語・深智魔法の「マジシャン」「＊＊・マスター」を、補助動作でＭＰを消費せず使用できるようになります。
　　　この効果で「マジシャン」を使用する場合は、１回の手番に１度までしか使用できません。
　　　この能力で習得した戦闘特技で、直接判定値や防護点、HP、またはMPが上昇する効果は適用されません。
　　　（例：頑強、武器or防具習熟/**、回避行動など直接能力が上昇するもの。全力攻撃など、宣言の結果上昇するものは
　　　　　　適用される。）"

"強化１：自身の習得している戦闘特技を前提とした戦闘特技を選択可能に。また、要求レベルが「１１」以下のものが選択可能に。
強化条件：冒険者レベルが「９」以上"

"強化２：自身が習得している戦闘特技のうち、より上位の戦闘特技を選択可能に。※要求レベル以下なのは変わりません。
強化条件：自身の習得している技能レベルの合計値が「３０」以上"

"強化３：自身が習得していない任意の戦闘特技を選択可能に。（自動習得も選択可能。）また、消費フラグメント－１
　　　　強化条件：冒険者レベル「１５」以上　　　　　　　※戦闘特技を適用できる技能、武器等に注意すること。　　"

"解説：全身の筋肉や、脳をフラグメントによって補佐する技法。非常に繊細なコントロールを要するため、思い通りの行動を行えるようになるまで、消耗や動きの幅がそぐわないだろう。
　　　---フラグメントを完全に御するには、人体の隅々まで精通している必要がある。そうしなければ、待つのは自滅だ。---"




１ ☆始まりの呼吸 対象：自身 射程：自身 形状：－ 時間：一瞬
抵抗：なし 属性：なし コスト：ＦＰ１
概要：大気中のフラグメントを集中して集める。対象のフラグメント「＋２」　次の手番までディマイザー技能を使用できない。
"効果：肺にフラグメントを用い、意識的にフラグメントを取り込む肺を生み出します。
　　　フラグメントを消費し、フラグメントを「＋２」します。
　　　この能力を使用した場合、次の手番の開始時までディマイザー技能を使用できなくなります。
　　　この能力は1回の手番につき1度しか効果を得られません。"

"強化１：この能力を使用した手番でも、ディマイザー技能が使用可能となる。
強化条件：戦士系技能レベル「７」以上"

"強化２：「対象：１体」、「射程/形状：３０ｍ/起点指定」に変化。
強化条件：《鷹の目》の習得（魔法や能力等の効果で一時的に習得した場合でも可能。）"

"強化３：自身を対象とする場合、コストを消費せずに使用可能。
強化条件：ディマイザー技能レベル「２」以上"

"解説：ディマイザー技能の原初にして最も基本となるもの。呼吸器を一時的に強化し、フラグメントの収集効率を高めることで、
　　　大量のフラグメントを使用した大技の準備を行うもの。
　　　---この技能を教える上で一番最初に伝えることがある。ディマイザーは呼吸に始まり呼吸に終わる。---"



１ ☆食わず嫌い 対象：1体 射程：30m 形状：起点指定 時間：10秒
抵抗：必中 属性：精神効果 コスト：ＦＰ１
概要：対象に指定した弱点を与える。（指定した武器カテゴリへの回避力－１、または指定した武器、魔法名からのダメージ＋３）
"効果：対象に限定的な弱点を付与します。
　　　能力の使用と同時に武器カテゴリ（ソードやガンなど）、または特定の武器か魔法（ミスリルソード、ファイアボールなど）
　　　を指定します。武器カテゴリを指定した場合、その武器カテゴリに対する回避力判定に「－１」のペナルティ修正を受けます。
　　　特定の武器名か魔法名を指定した場合、それによるダメージを余分に「３」点受けます。
　　　この能力は異なるカテゴリ、名称であれば重複して付与することが可能です。
　　　この能力で付与した弱点では、セージの《弱点看破》を適用することはできません。"


"強化１：武器、魔法を用いない攻撃方法が指定可能になる。（騎獣のブレス、毒の血液や「▶ヒュドラ」などの能力）
強化条件：その他系技能レベルが「９」以上"

"強化２：継続的に受ける、または受けているダメージの発生源や攻撃方法が指定可能になる。（毒の沼、リーサルディメンション等）
強化条件：冒険者レベルが「１２」以上"

"強化３：魔法使い系技能、その他技能名を指定可能になる。（その技能による抵抗力、回避力判定が「－１」される。）
強化条件：魔法使い系技能の最高レベルが「９」以上"

"解説：相手の精神に作用する催眠効果をもたらす技法。特定の攻撃方法を苦手であると思い込ませ、相手の行動を鈍化させ、通常より高い効果を発揮させるもの。修練を積むことで、それは肉体にも影響を及ぼせるようになるだろう。
　　　---この能力を使いこなす奴は、妙に口が上手い奴が多い。きっと普段から人を騙しているんだろうな。---"



２ ▼神々の福音 対象：自身 射程：自身 形状：－ 時間：一瞬
抵抗：なし 属性：なし コスト：ＦＰ１
概要：１シナリオに1回、自身が生死判定に失敗した時、それを自動成功にし、HPを即座に「３０」点回復します。
"効果：フラグメントにより致命傷となる傷を塞ぎます。
　　　自身が生死判定を行い、それに失敗した時に使用できます。
　　　その生死判定を自動成功として扱い、即座にHPを「３０」点回復します。（つまり、HPが最高「３１」点になります。）
　　　この効果で回復するHPの回復量は、被回復量を増加させるあらゆる効果を適用できません。
　　　この効果を適用した戦闘では、後に生死判定を行った場合、判定を行うことなく自動失敗します。
　　　この能力は1シナリオに1回使用することができます。

　　　※この能力では、死亡状態からの「蘇生」としては扱われない為、穢れが増加することはありません。"


"強化１：回復後、起き上がるタイミングを手番の開始時に変更できる（倒れている間は、ダメージを受けないものとして扱う。）
強化条件：冒険者レベル「１２」以上"

"強化２：回復するHPが自身の最大HP分になる。(回復量が「３０」に満たない場合は、そのまま「３０」回復する。）
強化条件：冒険者レベル「１６」以上"
"強化３：なし
"
"解説：一時的に傷をフラグメントで防ぐ技法。これは一時的な延命処置であり、非常に不安定なフラグメントの結晶化を使用しているため、傷が癒えるまでに再び危険に晒されれば、大きな爆発と共に確実な死を迎えることになるだろう。
　　　---我々の中で最も悩ませているのは、技術を扱いなれてきた者達の殉職者だ。その程度で驕り、力を過信しすぎたのだろう。---"



３ ☆アヴァターラ 対象：自身 射程：自身 形状：－ 時間：一瞬
抵抗：なし 属性：なし コスト：ＦＰ１
概要：戦闘特技の宣言回数が１回増える。また、宣言した戦闘特技の効果を手番の終了時まで全ての攻撃に適用。１戦闘に１回のみ。
"効果：瞬間的に常識を超えた力を発揮します。
　　　この能力を使用した手番中、戦闘特技の宣言回数が「１」回増えます。
　　　また、宣言特技の効果を適用できる攻撃が、１回から手番中の攻撃全てとなります。
　　　複数回異なる宣言特技を宣言している場合、その全ての効果を重複してそれぞれ攻撃に適用できます。
　　　宣言特技の回数増加は、《バトルマスター》《ルーンマスター》《変幻自在》を所持している場合でも適用できます。
　　　この能力は１戦闘に１回のみ使用することができます。"


"強化１：１戦闘に何度でも使用可能。
強化条件：冒険者レベル「１６」以上"

"強化２：なし
"
"強化３：なし
"
"解説：肉体変化の究極系とも言えるもの。生物的に不可能な動きを一時的に可能とするもの。肉体にかかる負担は相応で、歴戦の
　　　戦士といえど連続的な使用は控えるほどの苦痛を伴う。
　　　---魔神と言えど、その肉体を超えた動きはできない。だが、我々はそれを可能とした。魔神を超えた瞬間だった。---
"




★概念改変法

新たに提唱されたフラグメント制御法の一つ。物理法則を含め、この世に存在する絶対的なルールを捻じ曲げるもの。
フラグメントは始まりの剣に連なる力であることの証明にもなった、神に値する力の片鱗を見せる。
現状扱えるものがほとんどおらず、また、心身の負担を考慮し、この技法を扱うのは１つのみであると定められた。

この能力は通常のレベルアップでは習得できず、特定の条件を満たした場合のみ習得できます。（レベル表記をEXとします。）
EXの能力は１キャラクターにつき１つしか習得できず、かつ誰かがEX能力を習得した場合、
同じ能力は他のキャラクターが習得することができなくなります。仲良く相談して決めてください。



EX ☆魂魄の介在者 対象：自身と同じ座標の空間 射程：接触 形状：－ 時間：一瞬
抵抗：必中 属性：なし コスト：ＦＰ２、以降毎ラウンドＦＰ１
概要：死亡したキャラクター１体を一時的に蘇生し、使役する。
"効果：霊魂に干渉し、意のままに操ります。
　　　戦闘で死亡したキャラクター１体を選択し、その霊体を自身の側に顕現させます。
　　　顕現したキャラクターは、その召喚者の指示に従い、召喚者の手番の終了後に手番を開始します。
　　　（《マリオネット》を使用する場合、望んだタイミングで手番を開始できます。）
　　　キャラクターのHP、MPは、本来の半分となり、基本的な能力はそのまま使用できます。
　　　顕現できるキャラクターは、自身のレベル以下のキャラクターに限られます。名前を持つキャラクターや、
　　　種族「純正魔神」は顕現対象にできません。（味方陣営のキャラクターは可能です。）
　　　この効果は１戦闘に１度しか使用できず、手番中に他のディマイザー技能を使用していた場合は、使用できません。
　　　また、この能力を使用した手番は追加の手番を含め、次の手番の開始時までディマイザー技能を使用できなくなります。
　　　この能力は例外的に、リゲルを顕現対象として指定できます。能力値等詳細はＧＭに聞いてください。"


"強化１：自身のレベル＋１以下までを対象にできる。顕現キャラクターの最大HP＋10
強化条件：コンジャラー、デーモンルーラー、フェアリーテイマー、ライダーのいずれかのレベルが「１０」以上"

"強化２：自身のレベル＋３以下までを対象にできる。顕現キャラクターの最大HP+10
強化条件：コンジャラー、デーモンルーラー、フェアリーテイマー、ライダーのいずれか２つのレベルが「１０」以上"

"強化３：追加でMPを30消費し、過去を含め、戦場で死亡したキャラクターを顕現条件を無視して１キャンペーンに１回顕現できる。
強化条件：ディマイザー技能レベル「２」以上"

"解説：アドヴェントス・アニマ。神の座に至り、輪廻を待つ魂を一時的に引きずり下ろすもの。神々の冒涜と騒がれた経緯を持つ。
結果この能力は秘匿され、既に過去のものとなった。故に、これを禁忌と知る者は極めて少なく、扱う者の罪は洗われた。
""神の下へ還る魂魄すら支配できるのならば、神の座へも干渉できるも同義じゃ。この道を極めれば神への道は開かれるのじゃぞ？"""

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器用度
4
敏捷度
2
筋力
0
生命力
7
知力
5
精神力
4