【ディアゼーレ式魔法剣術】
(なし)- 入門条件
- 50名誉点+〆「魔法制御」習得済み
〈ディアゼーレ式魔法剣術〉は、高名なドレイクの魔法戦士が編み出したとされる流派です。
彼は元々蛮族の将軍でしたが、〈大破局〉での戦役の中で人族の英雄に自身の魔剣を砕かれてしまい、蛮族領域を追われました。
彼は放浪の旅を続ける中で、魔剣に頼りきりであった自分を恥じました。そして、魔剣なしでも戦う術を身につけるため、研鑽を続けました。
彼はその中で、操霊魔法・魔動機術などに存在する「付与魔法」に目をつけました。当時、「属性が異なる付与魔法は重ね掛けできない」というのが一般常識でしたが、彼は魔法制御の技術を応用することでこれが可能になることを発見しました。
これを最大限活用するために彼が完成させた流派が〈ディアゼーレ式魔法剣術〉です。
この流派は複数の付与魔法を武器に付与して戦うことを前提としており、軽い武器であっても、非力な者であっても高い近接戦闘力を発揮できるという大きな利点を持ちます。
しかしながら、付与魔法の共存には高度な魔法制御技術が、付与魔法の複数詠唱には高速詠唱の技術が必要であり、近接戦闘技術に加え魔法のセンスも多分に要求されることから、現在この流派の継承者は年々減少しており、知名度は非常に低くなっています。
流派装備
秘伝
《エレメンタルキャスト》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 〈魔法制御〉
- 限定条件
- なし
- 使用
- なし
- 適用
- なし
- リスク
- なし
- 概要
- 異なる属性の付与魔法を一つの武器に共存させる
- 効果
この秘伝の習得者は、属性を付与する魔法に関する制限(Ⅰ192頁)を無視し、自身が装備している武器に対して異なる属性の「武器に属性を付与する魔法」を何種類でも重ね掛けすることができます。
ただし、異なる属性の付与魔法を重ね掛けしている間、秘伝習得者は〆「魔法収束」〆「魔法制御」を宣言することができなくなります。
《トリプルディール》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《ダブルキャスト》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- なし
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- 属性付与魔法以外を行使できず、自身以外を対象に選べない
- 概要
- 属性付与魔法を1回の主動作で3回行使する
- 効果
この秘伝は基礎特技と異なり、1回の主動作で3回まで魔法を行使することができます。3回目に行使する魔法のランク・レベルは2回目に行使するものに準じます。
ただし、1回目から3回目まで、行使する魔法は全て「武器に属性を付与する魔法」に限られ、行使の対象も自身の装備している武器に限られます。
《ブレイドダンスⅠ/Ⅱ/Ⅲ》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《牽制攻撃Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ》変化型
- 前提
- なし/〈ブレイドダンスⅠ〉/〈ブレイドダンスⅡ〉
- 限定条件
- 「カテゴリ:格闘」を除く必筋10以下の1H近接武器
- 使用
- ファイター・フェンサー・バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 算出ダメージが1に固定される
- 概要
- 3回/5回/7回連続の攻撃を行うが、算出ダメージが1になる
- 効果
この秘伝は主動作1回につき1度しか宣言できません。
威力を捨てて片手で凄まじい速度の連撃を叩き込みます。
この秘伝は基礎特技に存在する命中ボーナスがありません。代わりに、この攻撃による命中判定は3回続けて行い、成功した回数だけ装備した武器による攻撃が命中します。
〈ブレイドダンスⅡ〉の場合、攻撃回数は5回になります。〈ブレイドダンスⅢ〉の場合、攻撃回数は7回になります。
これら全ての攻撃では威力表を参照せず、算出ダメージは必ず「1」点の物理ダメージとなります。この効果はあくまで「算出ダメージ」が1点に固定されるものであり、「合算ダメージ」には影響を与えません(Ⅰ144~145頁参照)。
この秘伝と同時に近接攻撃1回に適用する宣言特技を使用した場合、その特技の効果はこの秘伝による攻撃のうちいずれか1回のみに適用されます。