容姿・経歴・その他メモ

クリスは、元は名前を持たなかった。エルフの中で突然生まれた「穢れ」を持つナイトメアであったクリスは、忌み子として居場所を追われた。ナイトメア種に手を差し伸べてくれる人族は少なく、皆彼女の正体を知ると目を背け、援助を拒んだ。明日の命を繋ぐため、この世に絶望しながらクリスは放浪を続け、生計を立てるために盗みを覚えた。各地で盗みを繰り返したクリスは、ついに官憲に逮捕された。全てを諦めたクリスに裁きの場で声をかけたのは、砂鷲団（Ⅱ - 326）の団員だった。境遇の重なる彼らは、クリスにやり直しの機会を与えてくれた。クリスは孤児院併設の修練所に所属することとなり、その身のこなしとナイトメア種の力を、盗みではなく人族のために使うことを学んだ。修練所では砂鷲団員以外にも、クリスと出自の似ている者が多くおり、クリスは彼らと言葉を交わす中で生きる希望を取り戻していった。修練所でクリスが特に仲良くなったのはクレアという同年齢のグラスランナーだった。クリスはクレアの、陽気だが真剣に向き合ってくれる性格に惹かれ、今までの様々な出来事を打ち明けた。修練所は二人の仲にあやかって、名前を持たなかったクリスに "クリス・ドノン" の名を与えた。
修練所で訓練を積み、人族に再び迎え入れられた彼女は、やり直しの機会を与えてくれた砂鷲団員のように強くなり、安らかな時間を与えてくれた修練所や孤児院への恩を返すために冒険者の道を決意した。これから何があろうと、彼女は同じく冒険者となったクレアと共に、恩返しのために強さを追い求めるだろう。もはや彼女は一人ではなく、心の拠り所も、守りたいかけがえのない存在もあるのだから。(二人組は「ドノン姉妹」と呼ばれている)

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収支履歴