ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ラウラ・ヴィクトリア・ル・ザムサスカ・ド・ラ・クレオース - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ラウラ・ヴィクトリア・ル・ザムサスカ・ド・ラ・クレオース

プレイヤー:おやじ

私の名前はラウラ、ラウラ・クレオスさ

種族
ウィークリング(ミノタウロス)
年齢
29
性別
種族特徴
[蛮族の身体][暗視][剛力]
生まれ
踊り子
信仰
“慈愛と復讐の女神”ミリッツァ
ランク
〈始まりの剣〉★
穢れ
2
10
8
5
11
8
12
6
3
6
成長
11
成長
10
成長
13
成長
16
成長
4
成長
7
器用度
32
敏捷度
28
筋力
36
生命力
30
知力
12
精神力
18
増強
増強
2
増強
増強
3
増強
増強
器用度
5
敏捷度
5
筋力
6
生命力
5
知力
2
精神力
3
生命抵抗
17-1=16
精神抵抗
15
HP
69+32=101
MP
18+2=20
冒険者レベル
12

経験点

使用
115,000
残り
9,340
総計
124,340

技能

バトルダンサー
12
ライダー
12
エンハンサー
10
ファイター
7
レンジャー
1
アルケミスト
1

一般技能

貴族(ノーブル)
7
踊り子(ダンサー)
6
聖職者(クレリック)
3
元締め(マネージャー)
2

戦闘特技

  • 《必殺攻撃Ⅲ》
  • 《武器習熟A/フレイル》
  • 《薙ぎ払いⅡ》
  • 《変幻自在Ⅰ》
  • 《武器習熟S/フレイル》
  • 《回避行動Ⅱ》
  • 《頑強》
  • 《タフネス》
  • 《舞い流し》

練技

  • 【キャッツアイ】
  • 【ガゼルフット】
  • 【ストロングブラッド】
  • 【マッスルベアー】
  • 【リカバリィ】
  • 【メディテーション】
  • 【アンチボディ】
  • 【ビートルスキン】
  • 【ワイドウィング】
  • 【トロールバイタル】

騎芸

  • 【探索指令】
  • 【HP強化】
  • 【騎獣強化】
  • 【攻撃阻害】
  • 【人馬一体】
  • 【特殊能力解放】
  • 【HP超強化】
  • 【騎獣の献身】
  • 【高所攻撃】
  • 【超攻撃阻害】
  • 【特殊能力完全解放】
  • 【】

賦術

  • 【クリティカルレイ】

判定パッケージ

レンジャー技能レベル1 技巧 6
運動 6
観察 3
ライダー技能レベル12 運動 17
観察 14
知識 14
アルケミスト技能レベル1 知識 3
魔物知識
14
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
30 m
全力移動
90 m

言語

会話読文
交易共通語
汎用蛮族語
魔動機文明語

賦術

賦術
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
アルケミスト技能レベル1 賦術 3
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
ファイター技能レベル7 36 12 13
バトルダンサー技能レベル12 36 17 18
《武器習熟S/フレイル》 3
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
病弱のタイタンフレイル+1 2H 32 17 52 8 +7=28 2HD+6 アビス強化C値-1 装備時生命抵抗力-1
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
バトルダンサー技能レベル12 36 17
《回避行動Ⅱ》 2
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
コンバットメイド 10 1 0 魔法ダメージ-3
騎芸-攻撃阻害,超攻撃阻害 0 2 0
合計: 鎧 20 0
合計: すべて 22 0
装飾品 専用 効果
スマルティエのベッドバンド
狩人の目
スマルティエのピアス レッドスピネルが装飾されている
星のお守り 「呪い属性」への「回避力/生命・精神抵抗力」に+2のボーナス修正を得る。 「生死判定」の場合+4のボーナス修正得る
背中 スマルティエの多機能小さな鞄 収納数+7
セービングマント ✔HP
右手 スマルティエ疾風の腕輪
多機能小さな鞄 収納数+4
スマルティエの武道帯 ✔MP
幸運の羽 貫通の効果が1~2で命中になる(3~6で回避)
アルケミーキット
多機能小さな鞄 使い魔(悪魔系)の装備枠
所持金
32,658 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

※装備中以外
騎獣情報

収納機能
名称備考個数収納
背負い袋冒険者セットの中身を全て出した場合5へ変更
小さな鞄 12
合計
収納機能18
要収納数

※収納機能:これを超えたアイテムの持ち運び不可
※要収納数:全アイテムの要収納合計

消耗品
名称個数要収納数備考
救命草5枚で収納数1
アウェイクポーション1個で収納数1
魔晶石(3点)
魔晶石(5点)
月光の魔符Ⅰ10枚で収納数1
月光の魔符Ⅱ10枚で収納数1
陽光の魔符Ⅱ10枚で収納数1
騎獣縮小の札Ⅲ10枚で収納数1
マテリアルカード-10枚で収納数1
スマルティエ怪力の腕輪
嗜好品
名称個数要収納数備考
保存食
その他アイテム(非消費アイテム・未装備品等)
名称個数要収納数備考
騎獣契約証《ホース》-騎獣レンタル
騎獣契約証《オルキューマ》-騎獣レンタル
騎獣専有証《ディバインホース》-
アビスシャード-
マナチャージクリスタル(5点)
冒険者セット
背負い袋-革製
水袋-革製
毛布-
たいまつ-2h/1本 落としても消えない
火口箱-10分で着火
ロープ10m-
サバイバル用ナイフ-サバイバルに関連する判定に+1 ダガーとしても扱える
着替えセット
ミラージュドケープ艶やかなひだ布のケープ
スマルティエの首飾り-騎獣装備中
ウィンドコート-騎獣装備中
荷馬車内
荷馬車搭載機能収納機能
旅用荷車 30

名称備考個数収納
******* -

マテリアルカード

BASSS
52
名誉点
284
ランク
〈始まりの剣〉★

名誉アイテム

点数
冒険者ランク1500
多機能化<小さな鞄>0
多機能化<小さな鞄>0
多機能化<小さな鞄>0
個人専用化<タイタンフレイル>0
個人専用化<セービングマント>0
個人専用化<スマルティエの武道帯>0
マナタイトホーン0

容姿・経歴・その他メモ

──私の名前はラウラ。ラウラ・クレオスさ。

ストーリー

Ⅰ.穢れを欠いた蛮族

私の父であるミノタウロスに母は攫われ、私を産んだらしい。

父は種の繁栄を非常に重視しており、強力な母胎となり得る私は手厚く育てられたが、親らしいことは何もしてくれなかったと記憶している。
一方で母は望まぬ出産をしたはずなのだが、私をとても可愛がってくれたのをよく覚えている。

ウィークリングとして産まれた私は、他より力が弱かったため、おいていかれないようにひたすらに鍛錬をしていた。

Ⅱ.日常の終わり

そんな日々を過ごすこと数年。
私にとって大きな出来事が起きた。
人族が私の村を襲いに来たのだ。
尤も、今思えば攫われた人族を救いに来たのだろうということは自明であるが。

父はその時人間に殺され、私と母は保護された。
この時私が殺されなかったのはきっと母のおかげだろう。

非情に思われるかもしれないが、私はこの時父を殺された事による恨み等はまったくなかった。
むしろ未来の無い境遇から解き放たれたとさえ感じたほどだ。

その後母は無理が祟り帰らぬ人となり、私は私を保護した「クレオース家」の養子となった。

Ⅲ.クレオース家

ウィークリングである私が人族の中で馴染めるのか不安だったが、すぐに杞憂に終わった。
日々蛮族と戦いを繰り広げているザムサスカ地方では、日々冒険者が多数出入りしており、その冒険者の中にはウィークリングやナイトメア等、見た目が特徴的な種族も多く居たため、抵抗が薄い様だった。

さて、私が養子となったクレオース家は、ウルシラ大陸のザムサスカ地方で由緒あるお家らしい。
クレオース家での生活は、鍛錬しか行っていなかった私にとって厳しいものだった。
剣術指南…は問題はなかったが、社交や作法など細かい所作を徹底的に教え込まれた。

私の楽しみはそんな厳しい教えの隙をついて、家を抜ける事だった。
下町を散策するのは新しい発見が沢山あり、全てが輝いていたように見えた。
帰宅後は当然叱られたが謹慎なども無かったし、今思えばとても甘やかされていたのだと思う。

Ⅳ.踊り子と決意

家を抜け出しいつも通り散策をしていたある日、一人の旅芸者に出会った。
その人はこの辺りでは珍しい格好をしており、聞けば踊りを披露しながら色々なところを旅をしているらしい。
踊りを見せてもらった私はなんとも言えない高揚感に包まれ、気がつけばその人に踊りを教わりたいと頼み込んでいた。
最初は断られていたが、何度もお願いをする私に折れ、この地に留まっているひと月の間だけ教わることになった。

それからというものの、隙をついて家を抜け出しては踊りを教わるのが日課となっていった。

踊りを教わってからひと月後、芸者が旅立つその日、私はいつもの様に抜け出そうとしていたが運悪く見つかってしまい、この日に限って軟禁されてしまった。
上達した踊りを見せたかったのに、教えてくれたことを感謝したかったのに、そんな何とも言えない思いが込み上げてきた。

軟禁が解けた後急いで芸者を探したがやはり既に発っているようで、どこを捜しても見つからなかった。

いつかまた出会えると信じて、そして踊りをあの人に見せるため踊りを続けていこうとこの時決心した気がする。

Ⅴ.出奔そして現在

成人を迎えた日、親が縁談の話を持ってきた。
相手は別地方の貴族の王子らしい。
興味がなかったため断ろうとしたが、半ば強引に話が進んでおり、外堀を既に埋められていた。
ここまで育ててくれた事には感謝しているが、それとこれとは話は別だ。
挙式の日程まで決まったその日の夜、私は家を飛び出した。

後はなりゆきで冒険者となり、依頼を受けたり、時にはあの芸者のように踊りをしながら今は色々なところを点々としている。

…あれから何年も経つが、結局一度も帰っていないな。
両親はきっと怒っているだろう。
有名になったら元気にしていると親の耳に入るだろうし、そしたら連れ戻しに来るのかな?なんてことを考えながら、今日も私は気ままに冒険を続けている。

戦闘スタイル

 メイン武器は巨大なフレイルで、踊るように敵の攻撃を避けつつ、会心の一撃をお見舞いする。
その姿はまるで敵とダンスをしているようだと言われており、ラウラがいればどんな戦場も舞台となる。

基本情報

髪  :赤髪ロング
瞳  :オレンジ
角  :漆黒
身長 :平均身長程度
体重 :筋肉によりそこそこ
性格 :ガサツ
知能 :良くはない
体力 :有り余る
好き :動物
苦手 :両親

経歴表

4-4.両親に愛されて育った
5-6.絶対に知られたくない秘密がある
2-1.規律に厳しい環境で育った

冒険に出た理由

4-4.なりゆき

パーティについて

パーティ名

暁のダイス(ローブ ド フォーチュン)
L'aube de Fortune

リーダー

ニーナ

メンバー

ラウラ(私)
ジュリエット
ブルキアナ
ピュイ

メタ情報

名前の由来

ラウラ:月桂樹→花言葉で勝利
ヴィクトリア:勝利の女神
ザムサスカ:ウルシラ大陸-ザムサスカ地方
クレオス:ギリシャ語で栄光
ザムサスカ地方に住む蛮族の貴族

初期成長

ラウラ - 今日 9:39

gr2 [2,2]->(敏捷度) | [3,2]->(筋力 or 敏捷度)

セッション履歴

前日譚

今はグランゼールという所に滞在して依頼をこなしている。
今日の依頼は大成功だったからこの町でうまいと噂の酒場で食事だ。

うん、うまい。
食べている最中アンデットがどうとか言ってた気がするな。

翌日、依頼を新しく受けようとギルドへ行ったら、なんだか随分と混雑していた。
受付嬢に聞くと、なんでもでかい魔域が出たから大規模クエストが発生したらしい。

危険度に比べて羽振りもよさそうだから、とりあえず受けることにしよっと。
パーティーも組む必要があるらしいけど、その辺は何とかしてくれるらしいのであとは任せて帰宅することにした。


そこから三日後、周辺警戒チームとしてチームを組むことになった。
人間のおっちゃんの他にちっちゃい女の子などがいる不安なパーティーだけど、そんなに難しくない依頼だし問題はなさそうかね。

合流地点に向かう途中敵と戦ったけど、チーム戦闘は一人の時よりもうまくいかないな。
攻撃をすると味方にあたりそうになったりしたり、戦場を自由に使うのは難しいみたいだ。
今回は他の人たちが何とかしてくれたからよかったものの、パーティーの時は動きをちょっと考えないといけないな。

時々休憩しながら移動すること数時間、日も沈んだところで食事をとり、野営をすることになった。
順番に見張りをすることになったので、最初にブルキアナと私が当番をすることになった。
二人気になった際、決まったパーティー等で動くことは無くそのせいもあってか戦闘はうまくいかなかったって言ってた。
そんな話をしていたら魔物のようなうなり声が聞こえてきた……と思ったらおっちゃんのいびきだった。


翌日も良い天気だったのだが、落石やらなんやらでひどい目にあった。
途中気になる洞窟があったため入ったところ、魔域の影響を受けているようだった。
その後目的地に着いた後、先輩冒険者のおっちゃん達は魔域に入っていき、私たちは見張りになった。

見張りを行っていると魔域からゾンビが湧いてきやがった。
そこではかなり苦戦を強いられやられてしまった。
気づけばリザレクションで蘇生はしてくれたようだが、これはかなりきついな……。
身体がうまく動かない。

何とか倒したと思ったら今度は大型アンデット。私たちはなす術なく崖に落ちていってしまった。
目が覚めると洞窟ではなくどこかの城のようだね。
とりあえず仲間を探すとしよう。

途中他の新人冒険者に出会い、はぐれたブルキアナと出口探しのついでに探すことにした。

ブルキアナはすぐ近くに転がっていたが、出口はない。
その後、他の先輩冒険者にあって事情を色々聞いた。
……どうやらだいぶまずそうだな…。
核の場所は分かったが証が必要らしいので、さらに探索することにした。
分かれ道の片方で探していた子を見つけ、反対側で魔域に入っていったおっちゃんを見つけた。
二人ともケガをしていたので応急手当てをして事情を聞くことにした。
途中で見つけた安全地帯にけが人を預けると、たまたまその人が証を持っていた。

その証を使って先に行くと何やらやばそうな魔物が鎮座している……。
ピュイに庇ってもらいつつニーナと私の一撃で何とか倒すことができた……。
その名は「マリウス・アルバート」というらしい。
倒した先には沢山の宝石があった。
こんなに苦労したんだからお宝くらい貰っていってもバチは当たらないさ。

さて、核を壊そう。


───私たちは無事に帰ってこれた。
だけどおっちゃんは戻ってくることはできなかったらしい。
私たちがもう少し早く倒すことができれば助けられたのだろうか。

そんなことを考えながら私は宿に帰った。


後日あの時のメンバーが再び集まった時、ブルキアナからパーティーを組まないかって言われた。
正直戦闘もボロボロだったし乗り気はしなかったけど、飽きるまでならいいかなってふと思ったから承諾しちゃった。

決まったからには強くならないと親に見つかった時何を言われるかわからないし、さっそく訓練もかねて簡単なクエストを受けに行こう。

~~~それから8年後~~~
ラウラの本当の冒険が始まる。

パーティ名の相談

ラウラ・クレオス - 先週 土曜日 4:35
パーティ名ねぇ……。
急に決めろったってそんなすぐに思いつかないよね。
そうだな……私達の初クエストはそれはもう賽を転がしたかのように大変なことばかり起きたけどなんとかなったし、〈Fortuna〉なんてどうだろう?
確か何処かの言葉で……幸運とかそんな意味があったはずだよ。
あ、いや……皮肉じゃなくてさ。本当に運が良かったと思ってるよ。うん。

できればみんなにも案を出してほしいから、1つの候補として挙げさせてもらおうかな。
それじゃ、みんなが出してくれるのを楽しみに待ってるね!

ニーナ - 先週 土曜日 12:26
パーティー名って決めないとだめ?
……まあなかったほうが後々めんどくさいことになるよねー。

うーん……。

そういえば昔読んだ本に、< L'aube(ローブ) >って言葉があったかな。
始まりとか夜明けって意味。
みんな今回が初の固定パーティーらしいし、なんか始まりって感じがしない?

一応案は出したけど、私は本当になんでもいいから後はみんなで決めといて。
あ、決まったらギルドに報告もしといてね。
これはパーティーリーダーから命令だよー。

ブルキアナ - 先週 日曜日 20:58
パーティ名?この前決めたクソダイスでいいじゃん!
アタシ達にぴったりだし……笑

ジュリエット - 先週 日曜日 22:48
パーティ名はあったほうがいいと思います…

その、そっちの方が名前が売れますし、仕事もきっと増えると思います…
それに、信用とかも得られやすいと…
だから、変な名前とかはいやなんですけど…
でも、その、どんな名前がいいかって言われると私は思いつかなくて…


あ!でも、今出てるラウラとニーナの案素敵だと思います…
かけ合わせるのもいいのかなぁ…なんて…あはは…

私からは以上です…

ピュイ - 先週 月曜日 0:31
へっ
へへへ

ふふ

ラウラ・クレオス - 先週 月曜日 14:28
fortuna、L'aube、クソダイス……。
幸運、夜明け、ダイス……。

そうだな……。
「暁のダイス」と書いて 「L'aube de Fortune(ローブ ド フォーチュン) 」 なんてどうだろう?
直訳すると「運命の夜明け、幸運の幕開け」って感じかな?
クソダイスだって出してくれた案だし、せっかくだから絡めてみたよ。

私達の始まりこそ不運に見舞われたけど、ここからは幸運が始まっていくと思うよ!

ブルキアナ - 先週 火曜日 16:16
異議な~し!

1話_夜明けの旅立ち

もう少しでグランゼールだ。

8年前のことを思い出しながら夜を過ごす。
ピュイはあの時いつの間にかいたけど、冒険者じゃなかったのか。

大変だったことを思い出したところで、今日はもう寝ることにした。

それから3日後、特に何事もなくたどり着いた。


朝ご飯を食べた後昔お世話になったギルドに顔出すことにした。
今はどうやら平和なようで、簡単な依頼しかないようだ。
どの依頼を受けようかなっと。
ピュイは死のにおいはしないって言ってるし、複数受けてもよさそうだな。

そんな話をしていたら赤髪のエルフが大金を持って話しかけてきた。
目的地の分からない場所への護衛の依頼が来た。
手掛かりはこのよくわからない聖印ねぇ……。
そりゃギルドがオーケーしないわけだ。

どうやらピュイが同じ紋章の聖印を持っていたようだ。
ニーナ曰く8年前の大規模作戦の時に拾ったらしい。
流石エルフといったところか、8年前は割と最近らしい。

旅のついででも良いらしい。
リーダーもオーケーと言っているし、受けることにした。

名前は「アリシア・アルバート」っていうらしい。

というわけで、ギルドに話を通しに行くことにした。
曰く、並行して受けれる依頼はないから、他の依頼はあきらめるか。

ギルドを出る時に死のにおいを感じたらしい。
……これは厄介な依頼を持ち込んじまったか……?

ブルキアナは前金を手にしたとたんいろんなものを買い込んでたな。
あれ、本当に必要なものなんだろうか。

そんな感じで、2日間ほどグランゼールに滞在した後、さっそく魔導公国ユーシズに向かうことにした。


5日間かかるらしいし、道中の川で食料調達だ。
中々うまそうな魚が釣れたし、今日の夕食にするか。

3日ぐらいしたところでコロロポッカの森に入った。
やはり森の中だし、揺れないように気を付けながら馬車を進める。

森の中で休めそうな湖があったから一度休むことにした。
そういえば、飽きたら抜けるって言ってから8年も経過していたんだな。

その日の夜、ニーナと野営の見張りをすることになった。
魚が食べたいっていうから釣り竿を作って一緒につることにした。
ニーナは意外とセンスがあるのか、かなり大きな魚を釣っていた。
私は坊主だったが、魚を分けてくれた。
その後いつも通り見張りをしていたが、ニーナが怪しい人物を発見したらしい。
より注意して見張りをしないとな。

翌日、昨日会ったことも気を付けながら進んだが、特に何かあるわけでもなく順調に森を抜けた。


森を抜けた矢先、アリシアを狙う輩に囲まれた。
こっちも依頼中の身なんでね。そのまま蹴散らすことにした。
ブルキアナの援護投擲も、ニーナの手厚いバフデバフも、ジュリエットの鼓砲も、この8年間で随分良い連携になったな。
ピュイは相変わらず、敵と戦いながら穴を掘ってるねぇ。
あれで無傷っていうんだから、リルドラケンって種族は驚きだ。

難しい話はよく分からないが、何かを復活させる依り代にするために襲ってきたらしい。

何はともあれ無事魔導公国に到着した。


ブルキアナは来たことないのに懐かしんでいた。
前世でファイアボールを打っていたのかもしれないな。
そうだとして、今は魔法が使えない体になっているって……前世で何をしたんだろうねぇ。

せっかくユーシズについたのだから適当に散策してみるかな。
ブルキアナと一緒になったので、せっかくだから一緒に回ることにしよう。
ブルキアナは占いに興味を持ったようだ。
どうやら腕は確かなようで、私たちが説明していないことをピタリと当ててしまった。
話によると魔導学府の学園に通っている小柄のエルフが何か知っているらしい。
時間があれば行ってみようかね。

その後一緒に買い物をしたが、ブルキアナは値切るのがうまいのか、安くアイテムを購入していた。
私も見習ってみようかな。
帰る前に一緒にお菓子を食べたりと、観光を満喫できた。

大事なことを忘れてた。ユーシズのギルドで情報収集するんだった。
色々教えてくれたが、難しいことはよくわからないな。血縁か転生者?だか何だかが原因で襲われたらしい。
つまり、襲ってきたやつを片っ端から捕まえていけば、その内目的は達成できる……か?


時間もあるし、図書館でも調べてみようかな。
と思ったら、ニーナもピュイも図書館で探しものをしているようだった。
聖印について司書に尋ねてみたが、どうやらわからないらしい。
奥の方に関係書があるらしいが、よくわからんので馬に任せることにした。
……どうやら馬もわからんらしい。
困っているとニーナが探してきてくれた。流石はリーダーだ。
普段はやる気はないが、やるときはやってくれるね。

ニーナがいつの間にかに変な草のペットを持っていた。
ここの名物なのかな?せっかくだから私も買いに行こう。


翌日。「魔女のポケット」という店に向かった。
ニーナは事前にいろいろと聞いていたようで、店主と難しいことを話していた。
さて、私も卵を買ってみよう。
……なんか小さな角が生えた丸っこいのが出てきた……。

へんてこなペットも手に入れたことだし、占いで言っていた場所に行ってみるか。
予言通り金髪のエルフがいた。
話を聞くと、紋章は国を記しているらしい。
あとはなんだっけ、「マリウス・アルバート」っていう名前だったり、夜闇の魔王「アーデルハイト」っていう名前だったり、よくわからない言葉がたくさん出てきた。
詳しくはニーナ、ピュイ、ジュリエットあたりが覚えていてくれるだろう。

要約すると、手伝いをしないと情報が得られないらしい。
というわけで、さっそく手伝うために地下に行くことになった。


入ってすぐ、入口付近でアイテムを拾ったブルキアナが小さくなっちまった。
ただでさえ小さいのにこれじゃ戦うのはきつそうだねぇ。

ピュイが水路に落ちちまったから私の着替えを貸してやった。
サイズはどうやらサイズは合ったみたいだね。

途中みんな疲れが見えてきたところだし、持ってきていたおやつをみんなで食べよう。
こっそり持ってきていたけど、みんな喜んでくれてよかった。

奥の方につくと、黄色いでかいスライムがいた。
どうやらこいつが目的のやつらしい。
こんなでかいスライムと戦うのは初めてだな。

久々にでかいやつと戦ったけど、うん。全く問題ないな。
飛び散っちゃったから戦利品は少し少ない気がするけど、それはまぁ仕方ない。
倒したらスライムが仲間になった……?まぁ害はなさそうだし、いっか。


後日報酬を受け取りに来たら、想像以上の報酬をもらうことができた。
これで、しばらくは困らなさそうだ。
ついでに目的地の情報も教えてくれた。ありがたい。
ん?目的地は私の故郷の西側あたりまで行く必要があるのか。
これはまたとんだ長旅になりそうだね。

航路を使えばだいぶ近道にはなりそうだけど……。
と思っていたら後ろから白髪の男が話しかけてきた。
船をタダでくれるって?中々虫のいい話だねぇ……。
ピュイも死の香りがするっていうし、かなり訳ありな感じがするな。
ま、リーダも依頼を受けるって言っていることだし、聞くだけ聞いてみますかね。

2話_遥か先の森の中で

船について色々聞いてみると条件はどうやら悪くはなさそうだった。
羽振りもだいぶ良いし、現状は断る理由はなさそうだねぇ。

どうやら船だと時間がかかるようだから、まずは山脈を越えるルートをとることになった。
翌朝には発つらしいが、ニーナは準備出来ているのかな?

出発して初日は順調なようだ。
コロロポッカの森で野営をする際、面白そうな泉の話を聞いたし、暇ができたら見に行くのもいいかもねぇ。

そこからは特に何もなくグランゼールへと帰還した。
さて、向かう先は極寒の地だ。まずは寒さ対策のため買い物をしないとだね。

買い物も済ませたし登山道の守衛にあいさつしに行ったら
「なんちゃらのアンフィスバエナ」の討伐or調査依頼を受けないと通してくれないらしい。
調査だけなら時間もかからないだろうし、仕方ないか。

帰宅後、ピュイ達の方でもギルドで話が進んでいたらしい。

後日、さっそく登山するため洞窟に入る。
やはりだいぶ寒いな。もっとしっかり防寒しておいた方がよかったか……?

洞窟を進んでいたら痕跡の他に輝いている鉱石などもあった。
ブルキアナが喜んで集めていたがどうやら魔物だったようでとんだ目にあった。

休める場所があったからここでしっかり休憩するとしよう。
夜ご飯はダスティが鍋を作ってくれた。
寒い洞窟では辛味も相まって体がとても温まるな。

翌朝洞窟を抜けると、今度は岩肌をなぞる様に上ることになった。
洞窟に入ったり出たり、道は入り組んでいるねぇ。
しばらく先に進むと、毒に冒された生き物が目の前で倒れていた。
息のあるやつはニーナが助けようとしたが、時間が経ちすぎていたのか間に合わなかったようだ。
亡くなっていた生き物はピュイが埋葬してくれたが、状況からして依頼の魔物が近くにいそうだね……。

準備をして少し先に進むと、食事をしている奴がいた。
逃げる場所もないし、やるしかないか。
首一本持っていったところで、水中に逃げやがった!
これじゃ私は何もできないし、後はブルキアナとニーナに任せようかな。
ニーナの魔法でとどめだ。
慣れない戦いだったけど、うまく連携できてよかったかな。

数日後には山を越えることができた。
さて、今度は砂漠ねぇ。
やっぱ寒いよりこっちの方がマシかな。

砂漠は雪山とは打って変わって何事もなく進み、ラージャハ帝国に到着した。
馬も砂まみれになっちまったし、荷車掃除と一緒に掃除してやるか。
掃除中帳簿にメモしていないアイテムが出てきた。魔動機関係のだしジュリエットのやつかな?
ちゃんとメモしてっと…。よし、これであらかた掃除も終わったかな。
少し砂は残ってるけど旅する分には問題ないし、これくらいでいいかな。

後日、魔動列車に乗るため駅へ来た。
前に乗ったことはあるけど、相変わらずこんな塊が動くなんてねぇ。
乗った列車には寝るところや食堂もついていた。
こんなでっかい列車もあるなんて知らなかったな。

お金は使わなきゃ意味がない…か。商人の言葉は重みが違うねぇ。
ブルキアナの浪費癖も無駄ではない…のかな?

列車の中で過ごすこと数日、ダスティから依頼の目的を聞くことができた。
好きな人の苗木を植えるためだけにこんな大金を払うだなんて、きっとすごく大切な人だったんだろうね。

翌日、何か不具合があったようで列車が止まってしまった。
せっかくだからオーレルム地方を散策することにした。
この地方で8年前に見たハーブなどを見つけた。あれってこの地方の特産だったのか。
こんな遠くのものだったなんて知らなかったな。

次の日には問題なく列車は動き出し、目的地へ無事にたどり着いた。
街では霧が深いから森に入らないようにと忠告を受けた。
地図を見ると目的地へ行くためにはこの森を通らないといけないようだ……。
まったく、前途多難な旅だよ。

ピュイがはぐれて戻ってきたら、ギルド依頼を受けていた。
森の依頼だったから道すがら受けれそうだしよかったけど、前回も今回もピュイは色々な依頼を持ってくるねぇ。

森の中に入ってしばらく、アリシアとニーナが同じところを回っていると言っている。
ぱっと見違いは分からないけどエルフは森に詳しいのかな?

森では燃えた芋虫が大量に湧いていた。
少し気持ち悪いな……。
奇妙な霧と芋虫以外は比較的普通の森と同じかな。
しばらく進むと、霧の元凶に近づいているのか、変な草にニーナ以外が食べられちゃった。
もちろん私も食べられたわけだけども、草なんて引きちぎっちゃえば問題ないな。
よし、残りの皆もさっさと助けちゃおう。
その日の夜、アリシアが見つけた痕跡から依頼の魔物を特定したようだ。

そこからしばらく進むと、元凶と思われれる遺跡を発見した。
ピュイが死の臭いがするって言っているし、ここで間違いないのかな。
目の前に目標を発見したけど、死の臭いは…上からだって?
真上にめっちゃでかい蝶のようなものが飛んでいた。
あれが目標か!?
気持ち悪い芋虫も大量にいるし早いとこ決めたいところだけど、できるか……?
この鱗粉……なんだか目が回るぞ。もう少しで味方を攻撃するところだった……。
少し危ない場面もあったけど、事なきを得た。
それにしても、立て続けに変異種だなんて、生態系に変化でも起きているのかな?

ともあれ、無事に目的の村についた。
まずは苗木を植えないとだね。
潮風のする景色の良い場所に植えるようだ。どうやら彼女が好きだった場所らしい。

あとは船の権利書と、銀色に輝く花のお守りを譲り受けた。
最後の旅か……メリアの短命種の寿命間近ってことか。

……何十年もしてこの苗が育ったら、また皆で来ようかね。
もしかしたらダスティの花も近くに植えられているかな。
って、8年前は飽きるまでとか言ってたのに、気づけば情も移ったもんだな。

さぁ、今日はもう疲れたし明日に備えて寝ようかな。

3話_大陸横断-前編

しっかり休んだことだし、そろそろ目的地へ向かうとするか。

その後は目的地の道中であるカタフニアまで順調にいくことができた。
そこでしばらく滞在した後、魔導列車で発つことにした。

チケットはどこにやったかな……あったあった。
くしゃくしゃになってたけど、どうやら問題はないようだ。


乗っている間やることもないし、ついでに護衛の依頼を受けることになった。
ま、その前にだいぶ広いみたいだし色々見て回ろうかね。

シャワールームに売店に、食堂……カジノまである。
列車というよりも一つの商業施設のようだ。

さて、ここから1か月か。
まずはシャワーでも浴びて、マッサージルームにでも行ってみるかね。
こりゃいいね。マッサージは気づいたら寝てしまうほど気持ちよかった。
列車に滞在している期間は定期的に通わせてもらおうかな。

途中止まった街も何かいいものがあるかもしれないし、見ていかないとね。
馬と散策しているとマッサージ師の人が香料で悩んでいるのを発見した。
いきなりどっちがいいか選べったってそんなの私にはわからないしなぁ。
直感で選んだけど喜んでくれたみたいだった。
さて、まだしばらく時間もあるし、乗り遅れない程度にいろいろ回ろうかな。

今日はカジノにでも顔を出してみようかな。
家にいた時はたしなみ程度にはやっていたけど……正直あまり得意ではないから少しだけにしておこう。
ブルキアナもカジノにいたけど、周りの声を聞くに毎日入り浸っているようだな?
それも大金スッたと……。まぁあまりはまりすぎないようにね。
私もディーラーにお願いして席に着いた。
出目は悪くないが……流石にディーラーをやっているだけのことはあり、あっさり負けてしまったよ。
出費もかさむし、次やるとしても到着前くらいにしておこうかな。

さぁ久々の停車駅だ。
今日も馬を連れて散策しよっと。
あれは…ピュイか。地面が恋しくて降りたのかな。
───出発ギリギリにもかかわらずピュイがいない。さてはまだ外にいるな?
泥だらけのピュイを無事に見つけ、乗り遅れるのは免れた。ふぅ…危なかった。

……シャワー浴びるかぁ……

──暫くして列車は蛮族領に入ったようだ。ここからはしばらく列車はノンストップらしい。
護衛の任務もあるし、ここ数日は少し気を張ったほうがよさそうだな。
そんなことを思っていた矢先、探偵と名乗る人をブルキアナとピュイが連れてきた。
聞けば蛮族がこの列車を狙っているから手伝ってほしいらしい。
もともと護衛の依頼もあったし、追加で報酬がもらえるっていうなら断る必要はないね。
怪しい人リストの中には見知った人もいるな。

夜の客室や売店には起きている人こそいたものの特に異常はなさそうかな。
こう狭いと頼りの馬にも聞けないし、中々骨が折れる仕事さね。
まぁ強いて言うなら、列車内ではやることがないはずなのに大量の魔晶石を買い込んだりしている人くらいか……。
探偵が魔力炉に細工されているのを発見したらしい。
問題発生する場所はこれでわかったも同然だし、後は細工をした人を探せば良いのかな。

夜のカジノに行くといつもカジノにいる男性二人が見つけた。
リカントの一人はブルキアナから聞いていた通り、ウィークリングにあたりが強いみたいだな。
蛮族に対して異常な敵意があるのだろうか。
だいぶ粗暴ではあるけど、今回の件に関しては蛮族が絡んでいるみたいだし、この人は除外してもよさそうかも。
もう一人はブルキアナとギャンブルしていた人かな。
この人は物腰柔らかな感じで悪いようには見えないけど……。ギャンブルも強いし、隠すのもきっとうまいよね。
ディーラーは夜は食堂にいるみたいだから、次はそこに行ってみようかな。
食堂には話の通りディーラーとマッサージ師の二人が食事をしていた。
仲よく食事している所申し訳ないけど、これも仕事だし声をかけさせてもらおう。
聞き込みをしたところ異常はピュイだけのようだ。……つまりいつもどおりってわけだ。
んー、中々情報が集まらないな。ぱっと見は平和そのもの何だけどなぁ。

ブレーキに異常が出ているってニーナが言っていたから、整備士っぽいおっちゃんに伝えに行くとしよう。
客室にいたおっちゃんに話したら、見てくれると言っていた。
この列車の整備士ではないみたいだったけどありがたい限りだ。今度会ったらお酒でもおごってあげるか。

──ニーナが怪しい話を聞いたみたいだし、いよいよ時間が無くなってきたな。
みんなで集まって話し合おう。
リカントの男は怪しくないと話したが、ニーナ曰く「人族に与するウィークリングに対して敵意がある」という考えもあると…。
…確かにそれは考えていなかったな。
更に話すこと数十分。葉っぱがたくさん落ちていたところから、メリアが怪しいのではないかとなった。
調香師もしているニーナは香りで怪しい人をどんどん絞っていっている。
普段はやる気なさそうだけどいざというときはいつも活躍してくれるし、流石リーダーだ。
話し合った結果一人に絞ることができた。

捕まえたところ、あっさり犯人と吐いてくれた。
なんか列車が大変なことになってるけど、とりあえず敵をぶちのめそう。
最近フレイルも振るってなかったし、体を動かしますか。
列車の上で戦っている間に中でブルキアナがやられたらしい…!
どうやら相手はかなり手練れのようだね!
最大の力もって敵を薙ぎ払う。
安心するにはまだ早い…!急いで列車を止めないと…!

私は倒すの専門だからね。頭を使うのはリーダーにお任せだ。
私はブレーキをかけるために別車両に急がなきゃ。
うぉりゃぁぁ!ってブレーキを掛けたけど……止まらない……!
ん?段々列車が遅くなっていく…。リーダーがやってくれたのかな?どうか間に合って……!

──どうやら何とかなったようだ。
問題を起こした奴を縛り上げてギルドに引き渡す。
そこで探偵と出会ったんだけど、ブルキアナが貰ったネックレスについていろいろ教えてくれた。
名前<黎明の首飾り>というらしく、どうやら「陽光の勇者」についてのおとぎ話に関係しているらしい。
これらについて、個人的に追って調べてくれるらしい。

そんなことを話しつつ、疲れた体を休めるために今日は宿に足を運ぶことにした。
宿に向かう途中、謎の卵に惹かれて購入してみた。
すると、タマが卵を吸収してしまい、見た目が変わってしまった。
これは……ドラゴン…?

3話_大陸横断-後編

それから2週間と数日、船を借り受ける街に到着した。
列車の旅はここまでで、ここからは海路になるってことか。
思えば一つの依頼でここまで長旅をしたのは初めてかもしれないな。

さて、到着したはいいがこの街は随分と活気がないな。
ギルドに行けば何かわかるかな。

聞けば変な魔物が海に住み着いたせいで漁などができないらしい。
さらにここのギルド員は別のところに駆り出されているとのことだ。

待つのもいいけどその間は暇になってしまうし、道すがらだ。
リーダーも良いって言ってるし、依頼を受けることにしよう。

んで、目標の魔物はサメだって?
てことは水中で戦うことになるのか……。
ちょっとてこずりそうだけど、羽振りもいいし頑張ってみるか。

…っと。まずは船を受け取らないとね。

───待つこと数分。模型の船が出てきた。
どうやら呪文を唱えることで大きさを変えることができるらしい。
ライダーギルドで売ってる縮小の札の応用なのかな。

後は依頼で使用する装備を受け取れるみたいだから、貰いに行こう。
装備の詳細を聞いてみると……性能の良い水着……?まぁ、使えればなんでもいっか。

受け取るまでに5日はかかるみたいだから、その間は情報収集でもしようかね。

集めた情報によると
①硬い船底を食いちぎるほどの咬合力
②数十体の群れと特殊個体がいる
③特殊個体は他のサメと比較にならない程巨大である
④縄張りから出れば、狩りの時を除き襲ってはこない

───水着ができたみたいだから受け取りに来た。
ほぉ、意外と悪くないデザインだね。
でもこんな布切れで守ることできるのかい?
…よくわからないけど、すごい魔法がかかっているから問題ないらしい。
ま、普段から防具なんてないようなものだし、動きやすければなんでも良いさ。

あとはライダーギルドから水中用の騎獣を借りてっと……。
ウマは今回はお留守番だよ。いい子にしてなね。

ピュイは埋めるだけじゃなくて散骨でもいいんだね。
てっきり埋めることにこだわっているのかと思ったよ。


依頼の船に乗って約2時間。ポイントに到着した。
ジュリエットとアリシアは船に残って、私らは海に飛び込む。

海の中で話せるってのは不思議な感覚だねぇ。
そんなことを思っていると、サメの大群がさっそく襲ってきた!
へぇ、こいつらが目標の魔物か。
初めての水中戦だ。いっちょ舞ってみましょうか。

いつもより攻撃をうまいところに充てることができなかったけど、水中戦の初陣にしてはだいぶ動けた方かな。
横をすり抜けてニーナの方へ行ったときは焦ったけど、ピュイがしっかり守ってくれていたから安心して戦えたな。

これで最後!って思ったらニーナから凄い衝撃波が飛んできて危うく気絶するところだったよ。

なんにしても無事に依頼を終えられたみたいで良かった。


───報酬を受け取り、数を数える。うん、しっかり頂戴した。
こんなに沢山もらったってのに、ブルキアナは全然増えた気がしないって……普段から無駄遣いしすぎなんじゃないかい?
ま、ガメルは使うものだからね。後悔がないなら沢山使った方がガメルもきっと喜ぶさね。

その夜、街の人達からBBQに誘われたので、参加させてもらうことになった。
港町なだけあって、やっぱり魚が絶品だねぇ。

おいしいご飯においしいお酒……気分もよくなってきたし舞いでも踊ろうかな!

4話_大海原を超えて

改めて船の使い方を聞きに港に集合することにした。
船のサイズ変更について難しい説明をしていたけど、ニーナとかそのあたりが聞いているだろう。

ブルキアナが腰を振りながら呪文を唱え始めた。
…おぉ、でかくなった。

これは持ち運びが便利だ。

出港後の注意を色々教えてくれたけど、エルフを積極的に狙う魔物とはねぇ。
色々な魔物がいるんだねぇ。

とりあえず船の確認はできたし、船旅に向けて買い出しでもしようかね。
キャンプ用品をオススメしてくれたけど、何がいいのかさっぱりわからんな。
このよく切れそうなナイフだけ購入しておこうかな。
あたしの武器じゃ切断とかは難しいだろうしねぇ。

えっと次は…港のおっちゃん達に情報を聞くんだっけか。
魚料理を教えてくれるらしい。
へぇ、この料理は上手く調理すれば保存食にもなるのか。

地図も詳しい情報を書き込んでくれた。
確実とはいかないまでも、これで面倒ごとを避けやすくなるかな。
目的地に行くまでに変な伝承がある区域があるらしい。
嵐に気をつける必要ありか……ピュイに聞く感じ問題はなさそうだね。

船内はだいぶ大きく、調理場だけでなく個室も用意されているのか。
晴れているうちはかなり快適な旅ができそうで、ちょっと楽しみになってきたな。
操舵室にはちっこいネコがいた。
軽く話を聞いていた通り、この子がお手伝いしてくれるネコかな。
うちのタマと仲良くできそうな見た目をしているな。
名前を決めろったって…と考えているとブルキアナが「ティファ」と名付けていた。
へぇ、意外といいセンスしてるじゃないか。

改めて思うけど、だいぶ豪華な船を貰ったものだ。


数日後、準備を終えいよいよ出航だ。

その日の夜、今までの旅路について振り返っていた。
8年以上旅を続けているけど、短期間でここまで移動するのは初めてだな。
アリシアは感謝していたけど、アリシアならきっと一人でもここまでたどり着いていただろうな。


さぁ、今日から本格的に船での生活がスタートだ。
暇なときはみんなで釣りをすることにした。
良いポイントなのか、みんな大量に釣れてるねぇ。
……って、あたしの釣った魚が鳥に持ってかれちまった!
まぁ、全部じゃないし慌てなくていっか。


操舵室でのんびりしていると、ピュイが雨宿りにやってきた。
雨宿りついでに料理を作ってみたけど……ちょっと濃いな。
ピュイに挙げるわけにはいかないから、ミカンを上げた。

それから数日、アリシアから魚に飽きる前に料理対決をしないかという提案がった。
この前失敗したばっかなんだけどなぁ。
失敗を活かして、ホタテのバターソテーにチャレンジしてみたところ、以外にも好評だった。
今度は成功してよかった。
ニーナは失敗したのがよほどショックだったのか、あれから魚を釣っては調理場でこっそり訓練しているみたいだ。
その甲斐あってか、この生活中にすっかり上手になったみたいだ。
ニーナは結構負けず嫌いなんだねぇ。

船よりも大きな魚に襲われたりとハプニングもあったけど、思ったよりも順調な旅を楽しめてるな。
っと、体を動かすのも忘れないようにしないと。

そんなこんなで数週間。
ピュイが無人島らしき島で座礁している船を見張り台から見つけたらしい。
海の生活も少し飽きてきたことだし、少し探索してみると宝を見つけた。
たまには陸に上がるのも悪くないね!
久々の陸地だし、狩りでお肉でも手に入れときたいね。

その日の夜は、朝とは打って変わって嵐になっていた。
そしてそれに乗じて蛮族があたしらの船に着けてきたようだ。
無人島の時からつけられてたか……?

慣れない足場だが、いつも通り蹴散らすだけさ。
───っとまぁ足場になれるのに少し時間がかかっちゃったけど、慣れれば余裕さね。
っっ!!油断した!一瞬の隙をついてニーナが連れていかれた!それを見たブルキアナも飛び込んでいってしまった。
この嵐じゃ危険すぎる。いったん嵐が止むまで待つしかないな……。

翌朝辺りを探したけど、影すら見当たらなかった。
近くの島に座礁しているかもしれない。少し休んだ後、近くの島を探してみよう。

探している途中、蛮族の残党が何度も襲ってきやがった。この近くにさらわれた拠点があるのか…?

少しずつみんなの顔に焦りが見えているな。
だけどピュイ曰くニーナは無事って言ってるし、ブルキアナも……まぁ多分大丈夫だろう。
食料も少なくなってきたし猶予はどのくらい残っているか分からないけど、早く探してあげないと。
……それにしても、ピュイは二人きりの時に限るけど、だいぶ話してくれるようになったな。
気持ちは焦るけど、進める量は決まってるからね。心は落ち着かせていかないといけないな。

翌日ピュイがイルカたちと話していた。その後イルカを追いかけて行くと、それらしい場所を見つけた。
痕跡を見た感じ無事そうではあるけど、急いで探してあげないとね。
……しばらくすると、大量の…ゴリラ?に襲われている二人を発見した。
さっさと合流して叩かないと。

あのゴリラたちずっと木の上にいるせいで全然当たらないじゃないか!
はぁはぁ…時間はかかったけど何とか倒せたぞ。
後ろでノビてるニーナを回収しようとしたら、今度はでかいゴリラが奥からやってきた。
こいつは中々大変だぞと思っていたけど、どうやら戦闘の意思はないみたいだ。
かしこいゴリラでよかったよ。
……それにしても他ゴリラの治療と引き換えに宝石を寄こすなんて、知能が相当高いみたいだな。
本当に敵対しなくてよかった。

無事に連れ戻した後はアリシアとジュリエットが料理を作って待っていた。
疲れた体を癒し、翌日からは目的地への航海を再開することになった。

晴れていたと思ったら、通常ではありえない速度で雲が立ち込め、すぐに嵐になった。
すると巨大なイカが船の前から現れた。
これが船乗りのおっちゃんが言ってた化け物かな?
噂をすると出てくるっていうのは本当なんだねぇ。
ということはこいつを倒せばあとは平和な船旅ってわけだ。
今日の夜はイカ焼きにしよう!

流石にでかかっただけあってかなり骨が折れたよ……
これは皆の力がなかったら船沈んでたな……
イカを倒すと同時に嵐もなくなったみたいだ。

クラーケンが食べていた?宝箱からは宝石が出てきたし、採算はとれたかな♪

それからイカを食べながら後悔すること数日、この後は何事もなく目的の土地に到着した。
色々不足しているものもあるし、休憩した後はさっそく買い出しに行かないとだね。

5話_手掛かりの先は

ハプニングが結構あったけど、何とか目的のフィラント村へたどり着いた。

到着するなり、ブルキアナが最高級の荷車を買ってきた。
……無駄遣いしていたと思ったけど、いつの間にそんな大金を持っていたなんてねぇ…。
それを見るなりニーナは花壇や調合台を搬入してきた。
今までの荷車はそこまで大きなものではなかったからねぇ。

宿で休憩中、アリシアが少しだけ過去のことを思い出してきたようだ。
この調子で色々思い出してくれるといいんだけど。

んで、街の人曰く魔物と人の混合集団が悪さしているらしい……ねぇ。
列車の出来事といい、また何か良からぬことが起きそうな予感がするな。


翌朝、混合集団についてギルドに尋ねてみることにした。
聞けば10年以上前から活動していることと、信仰している神の復活を目的にしているっぽい。
特定の紋章を身に着けているらしいけど……過去に襲ってきたやつが身に着けていたような…?
まぁ出会ったら前のように返り討ちにすればいっか。

これから向かう先について聞いてみると無断侵入はダメらしい。
仕方ないので、依頼を受けることで便宜を図るよう交換条件とした。

依頼内容は大きな蜂退治らしい。
荷車は入れられない場所にあるらしいから、向かうなら徒歩か……。

追加情報をブルキアナがガメルを払って聞いていたが、8年前の魔域が関係している……と。
……嫌なことを思い出しちゃったなぁ……。

翌朝依頼の場所へ行くため、おっちゃんに連れられて森を抜け洞窟を抜け進んでいく。
夜、野営にちょうど良い洞窟を見つけたし、ここいらで野営でもするか。

安全とはいえ、見張りはちゃんとしないとね。
――しまった。野生動物に保存食を盗まれた……!
残りがかなり少ないけど、最悪他の人にお願いするしかないかな…。

道中食べれそうなキノコを見つけたから、これでうまいこと食いつないでいこう。

変な植物に出会ったりはしたけど、遺跡には無事到着した。
ここからは崖登りか。ウマはいい子にしてなね。
…うぉ!体が急に浮いたと思ったら、ピュイか。ありがたいけど、角はあまり乱暴に扱わないでね。

崖上に上がるとすでに蜂たちが待ち構えていた。
こんな足場で先制を取られるなんて危険な状況……燃えてくるじゃないか。

少しぐだった所はあるけど、とりあえず殲滅が完了した。
さて、ここから帰るんだけど……面倒な道のりだねぇ。

帰宅後、さっそく目的地の情報を提供してもらい、整理することになった。
まぁ複雑なことは分からないけど、魔王とか秘宝とかがあるらしい。
おとぎ話じゃなくて本当のことならとんだ規模になってきたもんだ。

結構長い道中だったからしばらく滞在しようって話になった。
期間中は久々に舞踏の練習としてストリートパフォーマンスでもしようかな。


―――滞在期間も終わり、いよいよ目的地へ向かうことになった。
蜂がいた遺跡は中々のものだったらしく、選別として大金を貰った。
この先の情報を買い取ってくれるらしい。私は1000ガメルって言ったけど、ブルキアナ……なかなかに吹っ掛けたな?
少し焦っていたから想定外なんだろうけど、ああやって大きく出るのは見習わないとな。

それから荒野を抜け、目的地である城塞遺跡へ到着した。
奥に進むにつれ道幅が荷車ぎりぎりになっていったけど、何とか通れそうだからそのまま進もう。
……!!
黒い霧が出てきたと思ったら突然攻撃が飛んできてでかい騎士が霧から出てきた…?
どうやらアリシアを狙っているようだし、さっさと倒さないと!!

奇襲だったこともあって、ブルキアナとジュリエットがやられちゃった。
早めに応急処置をしないと。
―――とりあえず息を吹き返してよかったよ……。全く、毎回世話の焼けるねぇ。


奥に進むと魔法陣を発見した。
起動してしばらくすると…見知らぬ地下空間へ転移したようだな。
奥の方から気配を感じるな。おそらくはここの主か?
意を決して先に進むと、巨大なゴーレムが鎮座しているみたいな。
やつを倒せば、目的地に進めるのかな?
それなら壊れるまで叩くだけさ!

うぉ!こいつ殴る度に崩れて岩が降ってくるのか……!
だいぶやりづらい敵だな…。

ぜんっぜん効かねぇ……と思っていたけど、ニーナの攻撃はしっかり食らっていたようで、ついには崩れ落ちた。
今までで一番やばかったかも…。
やる時は本当に頼りになるね、リーダーは。

再び倒れていたブルキアナを治療し、奥へ進む。
先には…また魔法陣か。いわくさらに長距離の転移魔法陣らしい。
転移先がどうなっているかわからないけど、行くんだね。
ま、リーダーには世話になってるし、ピュイの様子を見る限り……大丈夫そうか。

魔法陣に飛び込むと……砂漠か。
それに来たことのない土地だって?
ま、取り合えず地に足がつく場所でよかったよ。

食料はまだあるし、まずは人のいる場所を探さないとな。
ブルキアナが荷車を最新のやつに変えておいてくれたおかげで助かったよ。

6話_月明かりの下で

そういえばあの町のギルド長が言っていたな。たしか……ケルディオン大陸だったか?
もしかしたらそこに飛ばされたんだろうか。

ここにいても仕方がないし、まずは街とかを探したいんだけど……。
リーダーが空を飛んであたりを見てくれたけど、どこを見ても砂の山。街なんてものは何もないらしい

あてのない砂の旅……食料が尽きるのが先か、街か戻る魔法陣を見つけるのが先か……。
全員で気力を保っていかないと。

一応水が溜まっている場所はあるようだ。ということは、慎重に進めば何とかなるかもしれないな。
ジュリエットのバイクが砂で大変なことになっているみたい。
途中で壊れなければいいんだけど。

時折現れる魔物やサボテン等を横目にしばらく進んでいると、砂に埋もれた遺跡を発見した。
もしかしたら何かあるかもしれないし、調査してみよう。
最奥まで到着すると、湧き水といくつか売れそうなものを発見した。
まるでその日暮らしをしている気分だよ。

見たことのない大型魔物も現れて、かなりの被害も受けちゃった。
皆で転移していなかったらと思うと……本当にぞっとするよ。

あれから一週間以上か……ふとブルキアナが遠くにオアシスを発見したらしい。
でも、いくら走ってもたどり着かない……。もしかして蜃気楼か?

オアシスに気を取られていたら、急にウマが足を止めた。
その瞬間、でかい流砂とその中心に巨大な魔物。後ろにはサソリ。
ピンチなんだけど、あれが今日の食糧だと思えば……なんだかやる気が出てきたじゃないか。

とまぁやる気は出してみたものの、足場は悪いし敵は硬いしでやりにくいったらないねぇ。
ゾンビはニーナたちの方に流れていったけど、三人いるしきっと大丈夫だろう。
――背中がひんやりしたと思ったら、何かが爆発したりしているようだけど、本当に大丈夫だよな…?

流砂の中で戦う戦闘は異常に厳しかった。
気づけば、ブルキアナにジュリエット、ニーナまでもがやられてしまって流砂に流されている。
これは万事休すか…?
と思ったら、ニーナが敵の視界から外れた刹那、ピュイが隙をついてリーダーを起こす。
視界外にいるニーナが会心の一撃をお見舞いするのが見えた。
そこを逃さず追撃する。
パーティは壊滅しかけたけど、ピュイの機転によって何とかなった…な…。
何とか倒したけど、意識が……。


――――気づけば知らない村で寝ていた。
どうやら近くに村があり、助かったようだ。
歩いていたのは無駄じゃなかったってことかな。
外を歩くと私たちが居た大陸と同じようなものが店に売っていたりと、一部を除いて大差ないようだ。
ただ一つ違うのは、よくわからない魔法によってこの村は保護されているということだ。

戻ってきたら私たちを助けてくれた人から情報と引き換えに依頼があるらしい。
恩もあるしこの場所についても何もわからないし断る理由はないかな。
聞くところによると最初考えていた通り、ここはケルディオン大陸らしい。
さらに細かく言うと、ガラクスィアス地方のタラゼド村ってところらしい。

んで、依頼はこの大陸の王都へ行って、教団をぶっ叩けばよいのかな。
ちなみにアリシアは吸血鬼の王を復活させるために必要らしく狙われているっぽいな。

アリシアはまた少し思い出したようだ。
ここにある王都へ行くことが一つらしい。そこに行けば思い出す……か。
何か大きなことが起きるかもしれないけど、それが私たちの受けた依頼だからね。

イライザの訓練をピュイとブルキアナが受けている間に、私はウォーレンのおっちゃんから色々話を聞くことにした。
イライザが勇者の血を引いている…ねぇ。
今の護衛が終わったら手伝ってほしいってさ。

何で冒険者をやっているか……ねぇ。今思えば完全に成り行きのままここまで来ちゃったな。
飽きないからいいんだけどさ。
そんな話をして帰路に着く。

出立前、アリシアからお守りを受け取った。
へぇ、こんなものをいつの間に作っていたなんて。中々綺麗じゃないか。

そして王都内の城へ向かう道のりが始まった。
道中魔神の痕跡を見つけたり、罠があったりと中々に不穏なところだね。
見つけた宝箱はミミックだったようで、ブルキアナが食われちまったりもしたけど、何とか目的地に着いた。
ただ、曰くこんなに静かなのはおかしいらしいから、ちょっと準備して乗り込もうかな。
アリシアが城の扉を開けると急に苦しみ、気を失ってしまった。
外傷はないらしい。

雨も降ってきたし、場所を一度変えようとしたところ、背後に教団と思われる奴らに囲まれた。
やはりアリシア狙いか。
囲まれた危険な状況でも受けた依頼、ちゃんと完遂させないとね。

―――やはり多勢に無勢。指揮官はやったけど、数が多い。
ウマもやられちまった。私のためにありがとうね。
もうだめか…?と思ったその瞬間、相手の攻撃が霧散した。
イライザたちの援軍か!?申し訳ない!ここは任せた……!

それから何とか帰還し、手当てを受ける。
助けてくれた人は神を殺した英雄…ねぇ。本当にそんな人がいるんだね。
それが本当ならあれくらいはなんてことは無いだろう。

数日後の夜中、アリシアが目を覚ましたとニーナから声がかかる。
どうやら全て思い出したらしく、目的地はあの王都の城だったらしい。
これで依頼は完了…か。

んで、最後のお願いで殺してほしいって?魔王の半身だって?
まぁ相手は強大だし気持ちは少しわかるけど、こんなに長い間過ごしていてそれは中々酷な話だねぇ。
神殺しの英雄なんてのもいるし、猶予もまだあるし難しいことは考えなくてもいいんじゃないかな。

「本当は死にたくない」…か。ちゃんと本音が言えたね。
それならばなんとかしようじゃないか。今度は友人として…ね。

―――そうはいったものの、まぁどうするかなーんにも方法は思いつかないや。
皆で考えていると、イライザからおとぎ話レベルの希望を聞くことができた。
闇雲に動くよりも全然よさそうだ。

まずはアルフレイム大陸に戻りたいな。
近くの転移魔法陣を教えてもらい、魔法文明時代の通信石板を借りて連絡を取りつつ行動することにした。

幕間_夜を超えるために

やっとアルフレイム大陸に戻ってきた。
力不足を感じたし、これから訓練していかないとねぇ。
相手は強大だ。何をしていったもんかねぇ。

それから数日、道中は何事もなくキングスフォールに到着した。
そこからさらに2週間、依頼を受けつつ情報を集めながら生活している。

あの戦闘から力不足を感じたのか、気づけばジュリエットはでっかい機械カニに、ブルキアナはでっかいロボットのような恰好になっていた。
皆思うことがあったんだろうねぇ。

今日も何の情報もなくギルドへ帰ったところ、暴走列車の時に協力したモニカという探偵の人から声がかかった。
どうやら秘宝を探していることを聞きつけたらしい。

協力してくれたお礼に情報を連携してくれるとのことだ。
一つはザムサスカ地方にあるかもとのこと……随分面倒な場所に行く必要があるようだな……。
鉢合わせにならなければいいけど……。
二つ目はは居場所不明のドラゴンが抱えていると……
三つめはオーレルム地方で、四つ目は海中神殿。
最後は勇者の故郷……ねぇ。
と思っているとブルキアナが商人から貰った首飾りがそれらしい。
……あの商人って勇者の一行だったのだろうか。

何にしても秘宝を探しに行く前に力をつける方針となった。

――それから半年後
一通りの訓練を終え、再びモニカと合流することにした。
隣には……以前会ったらしい遺跡ギルドのおっちゃんも一緒におり、情報を交換することになった。

・私たちと交戦した教団は、この半年でどんどん勢力を拡大しているらしい
・海中神殿はChaos Oceanにあることが判明
・秘宝の盾は依然詳細不明
・秘宝の一つはザムサスカ地方の旧都ルセア付近の秘境にあるらしい

取引はザムサスカ地方に向かうための海路と、他大陸の情報を交換することで成立した。


そこからは列車で海の方へ向かい、海からザムサスカ地方のリベルダージへ向かうことになった。

航海は天候こそ不安定ではあったものの、想像していたよりは危なげなくザムサスカ地方に到着した。
情報を聞きにおっちゃんについていくとそこは……実家だ。
……遺跡のおっちゃん、わざとじゃないだろうな?
顔を合わせるのは気まずいから、私は外で待ってようかね。
それにしても、わが家が秘宝の情報を持っていただなんてな。

情報によると山を登るらしいな。
というわけで、山登りだ。
途中狭い洞窟を通ったり、小さな魔域を通ったりと遠回りをしていたが目的の村へたどり着いた。
この村では武装を全て脱がないといけないらしいな。
まぁ、よそ者だし仕方ないか。

疲れたのか壊れたのかわからないけど、ブルキアナがおかしくなっていた。
初めて会う人の前ではもう少ししゃんとしてほしいものだけど、まぁブルキアナだしな。

どうやら秘宝はここにはないらしい。
場所はコルガナ地方の奈落の辺りだって?だいぶやばいところにあるじゃないか。
そこに案内するにもまずは腕試しが必要ねぇ。ま、死地に追いやるのも目覚めが悪いから、仕方ないさね。

腕試しは妖精と組みてか。初めての大妖精との闘い、少しワクワクするねぇ。
うぉ、あっついな!こいつは…イフリートか!そんなやばいのを召喚できるとは。
想像していたよりもはるかにやばいのが出てきたな……。

――ぜぇ、ぜぇ…流石ロードなだけあってめっちゃ強かった……。見た感じまだ余裕そうだってんだから恐ろしいよ。
ピュイの新しい技にリーダーの魔法、ブルキアナの挑発にジュリエットの援護、どれがかけても多分勝てなかっただろうな。


情報を色々貰った後、一度あの家に帰る必要があるらしい。まぁ私は入る必要なさそうだし、その時は皆に任せておこう。
そうして村で少し休んだ後、ウルシラ地方の南の方を目指して旅を続ける。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 5,500 2,500 30 敏捷×1
筋力×1
[能力値作成履歴#151442-2],アビスシャード*1
1 2023/11/24 黎明の旅路_前日譚 3,390+150 1,728+4,200 15 生命
筋力
霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
2023/11/24 8年間の成長 30,000 36,000 350 器用
敏捷×5
筋力×6
生命×4
精神×1
一般成長+35P(貴族5→7/踊り子4→6/聖職者1→3/元締め0→2 合計33P残り2P) アビスシャード*8
2 2023/12/08 1話_夜明けの旅立ち 6,990+150 2,210 42 筋力
生命
霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
3 2023/12/22 2話_遥か先の森の中で 8,810+150 7,728 96 知力
生命
器用
霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
4 2024/1/19 3話_大陸横断-前編 550 13,430 0 霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
5 2024/1/26 3話_大陸横断-後編 8,580+100 13,633 68 生命
生命
知力
霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
6 2024/2/2 4話_大海原を超えて 9,790 22,440 74 精神×2
生命
器用
霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
7 2024/2/16 5話_手掛かりの先は 11,590+250+120 14,480 123 精神
筋力
生命
霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
職業P+2点 合計34P残り4P
8 2024/3/29 6話_月明かりの下で 12,580+350 35,172 90 敏捷
精神
知力×2
筋力
霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
黎明の旅路:第一章完
9 2024/4/5 幕間_夜を超えるために 25,190+100 33,300 896 器用×8
敏捷×3
筋力×2
生命×5
精神×2
霧咲 ピュイ/なおぽんブルキアナ/芹沢ニーナ/ししくらジュリエット/霧咲
職業P+23 合計34P残り27P
取得総計 124,340 186,821 1,784 61

収支履歴

初期作成

::-100 冒険者セット
::-250 騎獣契約証《ホース》 
::-100 ポイントガード
::-340 ヘビーフレイル
::-30*3 救命草*3
::-100 アウェイクポーション

前日譚

【消費:救命草*3 アウェイクポーション 破棄:ヘビーフレイル 冒険者セットの中身】
【獲得 月光の魔符*5 たくさんの金塊*2(売値:4000) アビスシャード*13】
::+4000*2 売却 たくさんの金塊

8年間の成長

【消費:アビスシャード*12】
::-10000 英雄の証(体)
:>+5000 PT資金:貯金
::+20000 PT資金徴収
:>+20000 PT資金(みんなの分):貯金
::+5000 売却 英雄の証(体)
::-900 スマルティエ怪力の腕輪
::-12500 タイタンフレイル
::-8000 アビス強化(タイタンフレイル)
:>-20000 PT資金(みんなの分):支出
::-20000 騎獣専有証《レジェンドホース》
::-100 冒険者セット
::-550 スマルティエの小さな鞄
::-300 小さな鞄
::-358 スマルティエのピアス
:>-5000 PT資金(みんなの分):支出
::-12000 旅用荷車
::-8000 セービングマント
::-20*5 マテリアルカードB(金)
::-200*5 マテリアルカードA(金)
::-10 着替えセット
::-50 保存食(1週間分)
::-30*5 救命草
::-500*5 マナチャージクリスタル(5点)

1話_夜明けの旅立ち

【消費:救命草*1 マテリアルカード金A*2】
::+10000 依頼前金(アリシア)
::-50*2 保存食(1週間分)
::-150 宿屋_スタンダート(7日滞在:ユーシズ)
::-50 占い(ユーシズ)
::-350*2 お菓子/お土産(ユーシズ)
::-3000 謎の卵(悪魔系)
::-30*3 ワイン
::+2000 売却 古びた金貨
::+10000 依頼報酬(ユーシズ地下掃除)
::-6000 スマルティエの武道帯
::-6000 スマルティエのベッドバンド
::-200*2 マテリアルカードA(金)
::-350 スマルティエの首飾り
::-4000 ウィンドコート

2話_遥か先の森の中で

【獲得:マテリアルカード金A*4 魔晶石(3点)*3】
【消費:マテリアルカード金B*1,A*4 月光の魔符Ⅰ*1】
【荷馬車移動:黄金の蜂蜜酒*3】
::-600 雪山登山道具
::-300 小さな鞄
::+12000 依頼前金(ダスティ)
::-9600 狩人の目
::-100*3 掃除道具
::-1000 ミラージュドケープ
::-50*3 黄金の蜂蜜酒
::-60*5 聞込料

3話_大陸横断-前編

【消費:マテリアルカード金B*3,A*1 魔晶石3点*2】
::+60 職業(踊り子)
::-2000 カジノ代金
::-3000 謎の卵(ドラゴン系)

3話_大陸横断-後編

【消費: マテリアルカード金B*1,A*3】
::-1500*2 月光の魔符Ⅱ
::-200*2 マテリアルカードA(金)
::-2500 騎獣契約証《オルキューマ》
::-200*5 マテリアルカードA(金)
::-900 スマルティエ叡智の腕輪

4話_大海原を超えて

【獲得:幸運の羽 マテリアルカードA(金)*3 月光の魔符Ⅱ】
【消費:マテリアルカードA(金)*7 保存食*4】
::-350 サバイバル用ナイフ
::+15 ナイフ_売却
::-200*6 マテリアルカードA(金)
::-40000 昇格(レジェンドホース→ディバインホース)

5話_手掛かりの先は

【獲得:魔晶石(1点)*4】
【消費:マテリアルカードA(金)*7 救命草*2 魔晶石(3点) 魔晶石(5点)*4】
::-50*2 保存食(1週間分)
::+12000 依頼達成料

6話_月明かりの下で

【獲得:】
【消費:魔晶石(1点)*4 魔晶石(3点) マテリアルカードA(金)*11 月光の魔符Ⅰ】
::-200*10 マテリアルカードA(金)
::-1500*2 陽光の魔符Ⅱ
::-2000 騎獣縮小の札Ⅲ
::-15000 マナタイトホーン
::-50*2 保存食(1週間分)
::+900/2 スマルティエ叡智の腕輪

幕間_夜を超えるために

【獲得:マテリアルカードA(金) マテリアルカードB(金)*5 魔晶石(5点)*2】
【消費:陽光の魔符Ⅱ 月光の魔符Ⅱ マテリアルカードA(金)*9 魔晶石(5点)*2】
::-20000 魔法の武器化(タイタンフレイル)
::-24000 コンバットメイド
::+100/2 ポイントガード
::-200*8 マテリアルカードA(金)
::-50*2 保存食(1週間分)
::-900 スマルティエ疾風の腕輪

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