由来・逸話

ある日、二人の少年の前に一人の行商人を名乗る女性がやってきた。
いつも見るような行商人の風貌とは違い、黒いローブ姿にフードを目深に被った不思議な雰囲気の女性だ。
行商人は笑みを浮かべ、自慢の品々の中から装飾された石のアクセサリーを取り出し、二人の子供に手渡した。

「肌身離さず持っておくように。いつか君たちが立派な大人になった時、"それ"が君たちの人生をきっと素敵に彩ってくれるからね」

行商人の残した言葉を信じ"それ"を身に着けていた二人の子供は、年を重ね成人を迎える。