容姿・経歴・その他メモ

元はユーシズ魔導公国の農村に生まれた少年。
ユーシズの中でも最辺境の農村では魔術の浸透が薄かったが村にいたお爺さんが使う魔術に心惹かれ、元から好奇心の強かった彼は故郷を出立し魔術師を志し魔法学校の門を叩いた。

操霊魔術に強い才能があった彼は学内でも優秀な者となったがそこで愚かにも慢心してしまう。
自身の才能に胡座をかき、元の好奇心を村にいた頃にはなかった娯楽に向けてしまった彼は徐々に魔法学校での立場を失って自主退学。
失意にくれるが村に帰ることは選べず日雇いの仕事をしながらちいさなボロ屋で魔術の研究を繰り返していた。
そんなある日に雪道で倒れていた老人を見つけ、どこか村で魔法を見せてくれた爺さんに似た彼をボロ屋で介抱した。
…結局爺さんは呑んだくれだったが、彼は街で"でたらめ"、"奇人"と称される奇妙な魔法使いだった。

もはや少年でなく青年それも終えそうなろくでなしだった彼はその魔法使いに師事した。
今度こそは魔法使いになりたいと願って。
…ろくでなしな弟子にはろくでなしな師匠がつくものなのだろう。
師匠は家事はてんでダメ、金遣いは荒い、教えは気まぐれ、なにかあれば歳を盾にするクソ爺だった。
だが彼は気まぐれながらも様々なことを教えてくれた。

魔法のこと、蛮族のこと、世に満ちる不思議のこと、世界の楽しみ方、美味しいご飯とお酒のこと…そして冒険の素晴らしさ。
夢破れた彼には望むべくもなかったがそれでもそうなれなら、と彼は心を躍らせた。

次の日、彼は珍しく酒も飲まなかったクソ爺とともに魔法の儀式を行なった。
いつも唐突に授業を始める爺でも珍しいいきなりの儀式に目を白黒させながらもわくわくした気持ちで儀式を執り行い…彼は意識を失った。



そして…目を覚ました彼は小さな女の子になっていた。
愕然と目を見開く。
そこに飛び込んできた一枚の紙には自身がクソ爺の手によって女子に変えられたこと、まんまと引っかかった自分への煽り、そして別れの言葉があった。


かくして彼、彼女の新たなる旅は始まった。
失くした青春を勝ち取る旅、夢を叶える旅、魔法を極める旅、世界を楽しむ旅。
そしてクソ爺をとっ捕まえる旅である！

……まぁ、生活費までまるっと持ち逃げしたクソ爺のせいでまずは冒険の前に金稼ぎの下働きから、だがね！！

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