物心ついた時には、スラムで暮らしていた少年。
頼れる大人もおらず、その日その日を必死に生きていた。
しかし、ある日スラムの外から聞こえてきた音楽につられてそちらに向かうと、楽器を演奏する一人の女性と出会う。
その女性は冒険者で、自分は楽器を使うバードで、マテリアルカードを使うアルケミストで、騎獣を操るライダーだと言う。
その時は何を言っているのかよくわからない状態だったが、面白そうだからと無理やり弟子になろうと迫った結果、
「なら、今日からアンタは女の子だよ」などと、よくわからないことを言われた。

その日から、スラムを出て師匠である冒険者の世話になり、身なりを整えられ、女の子向けの服を着せられた。
最初は嫌がっていたが、可愛く着飾られた自分を見て開眼、可愛いものにのめり込むようになる。
現在では、性格的には男の子だが、女の子のフリをするのも楽しいと感じているのでたちが悪い。
その後は、賦術や演奏、騎獣の扱いなどの手ほどきを受け、一般冒険者としてデビューできるくらいにはなった。

そんなある日、師匠が突然一枚の手紙を置いていなくなった。
描かれていた内容は「ちょっと旅に出てくるわ、頑張って追いかけてきなさい」の一言だけ。
どこに行く、とも書いてない手紙を見て呆れつつ、師匠だから仕方がない、と思い。
きっとあの師匠のことだから、自分の旅立ちの為にわざとこういうことを下のかもしれない、と思い。
こっそり用意されていた旅の道具を持ち、師匠を探すという名目で旅に出たのであった。

ちゃっかり、今の服装はどちらの性別にも見られるような中性的なものを着ていたりするのはご愛嬌。


名前は某ゲームの双子の名前をくっつけただけだったりする。