何処かに眠る魔動巨兵を目指して東へ東へ
やってきたるは冒険の国グランゼール！
路銀も尽きて（開発費に回しちゃったけど）このままではマズイ！
いかに天才と言えど栄養を補給できねば人類の英知を発揮できぬ！
仕方なく手っ取り早く稼ぐ為に冒険者登録しようとして向かった先でまさかの門前払い！
全く全く！貴奴らの目は節穴である！
気は進まぬが向かいのしょぼい店にすがる事に…口惜しや
そこで出会ったダルク、ハンゾウ、アーシャ、ファセットと魔剣の迷宮に潜る羽目に！
あたしの専門は知識や技術系であるぞ！？
しかし、流石はあたし！難なくこなしてやったわ！

資材購入費が足らぬから仕方なく魔動機に組み込む射撃ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑを書いておったんじゃが
これが1から造るとなると中々難儀じゃ…一度、組み上げ途中のﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑをﾃﾞﾘｰﾄした時は思わず叫び声をあげてしまったわい
じゃが天才はこの程度ではめげぬ！
…めげぬのであるが……如何せん体力には限界があった…気が付いたら爆睡しておったわ
気分転換にギルドへ仕事を探しに行ったら丁度、依頼があったらしい。今度こそあたしの知略を生かせる仕事が！
無かった…しかもよりにもよって喧嘩の仲裁と来た、全くこの街の衛兵共はだらしない…
もっと遺跡の探索とかあるのかと思ったが案外冒険者も夢のない職業じゃのぉ
不承不承で依頼を受け前回、共に迷宮に向かったダルクや新顔のケケ、リィンベル、ジェイドと共に現場へ向かったのじゃ
が、何じゃこやつらは！火計がどうのダイナマイトがどうのと…こやつらはそれでも軍師か！
至上の戦術は蛮族共を後一歩まで殲滅せしめた魔動機を使用した遠方からの一斉射撃じゃろうて！
最先端の戦術を考慮せずに何が軍師か！笑わせてくれるわ！
一人賢しい輩も居ったが…仕事が楽になったし報酬も変わらんから黙っておくかの

今日も今日とて自動照準機能のプログラミングを開発する日々
ﾌﾛｰﾃｨﾝｸﾞﾎﾞｰﾄﾞの空気砲のｼｽﾃﾑを参考に組み上げようやっと実証実験できるまでには漕ぎ付け
ハンゾウにも手伝ってもらい、いざ実験！という時にハンゾウめ…動くなと言うたのに動いたら逆に危ないではないか全く…
しかも、またあの衛士長のブラウンとかの依頼で実験を中断する事になってしもうたわ…
というかこの国は喧嘩がちと多くないかの？
ともかくグリーフとハンゾウ、ファセットを伴って喧嘩の仲裁に乗り出したわけじゃが
グリーフとやらは、ちと厄介な奴じゃのぉ…
ナイトメアなのに角だしっぱ、機嫌が悪いとすぐ物に当たる
全く面倒くさい奴と一緒になってしもうたわい…
まぁ此方に火の粉が掛かりそうになったら切り捨てれば良いか
そんなこんなで渦中の現場へ向かってみれば、唐揚げに何を付けるかという今日日一番下らぬ諍いじゃった……
正直、関わりたくのう無かったがこれも仕事致し方なしと半ば諦め仕事に専念したわ…