▼処刑人 - エクスキューショナー
　「エクスキューショナー技能（処刑人）」は、共同体において罪を犯した者や不要と見做された者の死刑を執行するための技能です。この技能を習得し、従事している者は、主に「死刑執行人」または「処刑人」と呼ばれています。
　処刑人となる者のルーツはさまざまで、多くの場合は世襲制ですが、騎士が拝命する場合や、外部委託を請ける形で自ら処刑人になる者もいます。いずれの場合でも死刑の執行を本業としていることは稀で、ほとんどの処刑人はほかに本業をもっています。
　ただし、正当な理由があるとしても他者の命（それも多くの場合は同族の命）を奪う際の精神的苦痛は計り知れず、一度この職業に就いた者が耐えられずにリタイアするケースも少なくありません。
　なお、この技能を習得する際には処刑に用いる道具の武器カテゴリをひとつ選択します。この技能を用いた「死刑執行判定」の際には、その武器カテゴリの武器を装備して使用する必要があります。これを〈処刑道具〉と呼称します。

　●エクスキューショナー技能で行える判定
　　・死刑執行判定（器用度 or 精神力）
　　　　所要時間：一瞬〜（執行方法による）
　　　　対象が身動きをとることができない状態（回避判定が不可能である状態）のときに、確実に絶命させることが可能。以上の条件を満たしていれば戦闘中に使用することも可能だが、その際には相手の現在HPが「10」以下である必要がある（ダメージの算出は不要）。なお、相手が生命抵抗力判定をおこなって、この達成値が死刑執行判定の達成値以上だった場合は、相手は次に自身の手番を終了するまでのあいだ生き延びることができる。ただし、相手はこの手番を終えた時点で確実に絶命する。死を迎えるまでのあいだ、相手は主動作を含む行動が可能だが、いかなる手段でも自身のHPを回復することはできない（死を免れることはできない）。
　　・腕力判定（筋力）⇒『Ⅰ』122頁

　●エクスキューショナー技能によるボーナス
　　[5] 死刑執行判定に+1
　　[10] 自身がダメージを与えて相手のHPが「0」以下になったとき、追加で「5」点の確定ダメージを与える。このとき、結果として相手は生死判定を2回おこなうことになる。
　　[15] 〈処刑道具〉を用いた攻撃が同じ座標にいる相手に命中して算出ダメージが「1」点以上になったとき、与えるダメージが+2される。

▼追加-2-3「死体漁りの」テンペスト
　携行時：戦闘終了時、戦利品を取得できる機会がある場合、必ずそれを行う。戦利品の2dの出目が常に-1される。

▼1-4「差別の」スプリントアーマー
　装備時：特定の分類に対して与える物理ダメージ・魔法ダメージが2点減少する。分類は「分類決定表」で無作為に決定する。【→魔動機】

※追加表は『冒険者たちの幻獣戦線』113頁