容姿・経歴・その他メモ

「気になる。これ、もう少し見ていっても良い？」

中流家庭に生まれたティエンス。両親は人間。後に父方の家系の先祖返りだったことが判明したが出生時は多少揉めたらしい。
魔術師としての教育の一環として努めて冷静に振舞うよう叩きこまれているが、本性は好奇心旺盛で余計なことにも首を突っ込みたがるお転婆。
ティエンスの中でも無生物に強く感応する『機解種』と呼ばれる希少種であり、事あるごとに街中の構造物を観察し始めたり魔動機についていったりするので幼少期はかなり手のかかる子だったようだ。

ある日迷子のゴーレムをギルド所属の魔術師の元まで送り届けたことがきっかけで弟子入りし、操霊術師として魔術を学ぶことになる。
持ち前の知識欲で貪欲に魔術の心得を吸収していたある日「経験に勝る教材はない」という師匠の何気ない発言を聞いたその晩に冒険者ギルドへの書類を提出しに向かう。
当時未成年だったので突き返されついでに親に連絡されて大目玉を食らったが、両親は彼女の選択を尊重し、成人まで待ってからという条件付きで冒険者になることを認めてもらった。
──果たしてその数年後。チリアンは15歳になった。目立つ容姿を隠すローブと新品の杖を餞別に、少女は未だ見ぬ広い世界へと踏み出す。

金糸のような髪に宝石のような目、人間離れしたティエンスとしての容姿を人前では隠すように親に言いつけられている。我が子に見惚れて悪い虫が寄り付かないようにという親バカ愛情の表れである。
親しい人間にはティリアと呼ばせる。

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