容姿

若葉色の髪は長く、風にゆらめくとさわやな香りを漂わせる
藤色がかった白色の瞳はどこか遠くを見ているよう
右手と頭にはセツブンソウの小さな花達が葉っぱと共に微笑みかけるように咲いている
また右手の人差し指にはキバナセツブンソウのリングをつけており、自身の花が絡みつくように咲いている
143cmで華奢な体型をしている

経歴

大怪我をした事がある
始まりの剣を求めている
手放せない小物がある
家族を全て失ったので

過去

あるところに生まれたてのメリアがいました。
そのメリアの名前はメルラン。
若葉色の髪に藤色の瞳を持ったメルランは母に可愛がられて育ち、すくすくと育っていきました。
幸せに包まれていたある日のこと。
いつものように遊んでいたメルランは遠くの森の方で何やら煙が上がっていることに気がつきました。
なんだろうと思い近付くと、そこは火の海。
突然のことに呆然としていたメルランは気づいてしまいます。
ボウボウと燃え上がる火の中で苦しむ母がいることに。
その姿を目の当たりにしたメルランは助けようにもどうすることも出来ず、パチパチパキと音をたてて崩れていく森を眺めることしか出来ないのでした。
何時間が経った時、幸いにも雨が降り火は消火されました。
生きていて欲しいそんな小さな奇跡に縋って、メルランは母の元へ向かいました。
しかし、そこにあったのは小さな花の残骸のみ。
メルランは幼い頭ながらに気づいてしまいました。もう母はいないんだってことに。
メルランは小さな小さな、他の人にはただのゴミにしか見えないような花の残骸を拾いました。
大切そうに拾ったそれをみにつけては焼け焦げた野原から離れます。
そして、どこか遠くへと旅立ったのでした。
めでたしめでたし