顔立ちの整った男。髪は明るい紺で、後ろは下ろしたまま。一筋白髪があるが、特に気にしていない。筋骨隆々というわけではなく、どちらかと言えば、細マッチョ。しかし、実際はかなり貧弱フィジカル()

湖畔の家に生まれ、妖精使いとして育てられた。父親が冒険者であり、20年に一度ほどしか帰ってこなかったが、冒険譚を聞くことは楽しく、いずれ自分もと願っていた。
冒険者としては基本根を下ろすことなくいたが、あくまでエルフ換算。2～30年単位で暮らす。実家では狩猟で食料を得ていたため、ある程度のもの。
戦闘時には、古代魔法文明の短剣と片手槍を使い分けて戦う。また幼少より教え込まれた妖精魔法も行使する。

経歴表
A4-4両親に愛されて育った
C5-3家族に冒険者がいる（いた）
C5-5同性の家族がいない
冒険に出た理由
4-4なりゆき

一言目に出すなら温厚。二言目には変人。
基本、性格は温厚だが、のんびりとも言い換えられる。その理由は長い寿命とこれまでのフラフラとした生活ゆえに。人との関わりではどこか一歩引いたようにも見えるが、一度興味を持った相手には積極的に絡みに行く。
そして、気の向くままに行動するため、突拍子のないことを起こして、トラブルに発展することもしばしば……

一人でフラフラと旅をしながら冒険者しているが、時間感覚がのんびりなのもあり、資格を５回失効されている。なんでだよ……
かつて（50年程前）仲間として人間、ルーンフォーク、短命種のメリアがいたが、最近便りがないことを不思議に思っている（順に100、50、10年が平均寿命）。

ドライ、薄情、軽薄とも評されるその性格だが、その奥底には自分の手の内にあるものを手放したくないという粘度の高い感情が渦巻いている。
基本人を嫌いになることはないが、義務感で死ぬのは嫌い。だって、見てて苦しいから。あとナイトメアも見ていて辛いなら嫌い。生まれながらに親からの殺意向けられるとか、見ていて悲しい気分になるから。
誰にでも平等に興味があるし、興味がない。あくまで一観察対象、見ていて面白そうなら興味は沸くよ。同族たるエルフは、まあ、関わってなくても少しは気にするかな。

測定不能:ヘロンさん

60:カナリアさん、フリオニール君、店長、副店長
55:ガル君、ペトラさん、晴嵐さん
50:エルティアラさん、ディアさん
40:ナルヒェンさん、ロシュさん


特別枠（上昇予定+10）ガル君、エルティアラさん

彼、彼女が生きること、成長することを願って。君たちの旅路に、幸あらんことを。いつか護り育むものを得られますように……

　とある山奥の遺跡。そこで走る影が２と８、合わせて10。その内訳は、逃げる者と追う者。２が逃れ、８が追う。２は息を切らし、８が叫ぶ。

「チッ、なんで俺がこんなことに！」
「言ってる場合ですか、さっさと逃げますよ！」
「（汎用蛮族語）」

　だが、遺跡の構造などわからずに走り回れば、行きつく先は出口か。はたまた、こういう袋小路だろう。

「はぁ、俺もそろそろ年貢の納め時かねぇ……」
「はは、年貢って確か、極東の税のことですっけ？」
「今は言ってる場合じゃねぇよ」

　そんな話をしているうちに、８の蛮族が半円状に包囲する。背後は壁。

「魔法は？」
「マナは尽きて、代替品も無し。私はもうダメですねぇ。そちらは？」
「はっ、俺もだよ、くそが」

　諦めの空気がこの場を包む。

「で？　どうするよ」
「ふぅーーーー。あれ？　何か言いました？」紫煙が流れる。
「……なんでこのタイミングで煙草吹かしてんだよ」と言って、咥えられた煙草を捨てる。
「あぁー、最後の一本がぁ……」悲しそうに肩を落とす。

　２の間の空気が弛緩する。その様子を見て、８はじりじりと迫る。下卑た笑みを浮かべ、手にした得物に力がこもる。

「あ……これは。私ってやっぱり幸運なんですかね？」
「あ？　急に何言ってんだ？　この状況で頭でも沸いたか？」
「違います違います。煙がね」視線を蛮族たちの向こうへ。

　視線の先には、先ほど落とした煙草の煙が蛮族たちの背後へ流れている。そう、流れているのだ。

「あー、要は、こいつらの後ろが出口、ってことか」
「そういうことですねー。じゃあ、さっさと蹴散らしましょうか。私たちなら、行けるでしょ」

　生き残る希望ができた。それだけで目に光が戻る。槍を持ち直す。腰から短剣を取り出し、杖と共に握りなおす。



「…………………………」

　遺跡より出た影が１。久方ぶりの陽の光に、目を細め、手で陰を作る。空腹に倒れそうになるが、気力と杖を頼りに歩いていく。

「俺は、生き残っちまった、か」

　その手に握るはよく手に馴染んだ杖と、その身にはいささか重い槍を背負う。その穂先と持ち手部分は血に濡れて赤く染まっていた。

「何が……生きて、だ。託す、だ。あと、ちょっとだったじゃねぇか……くそ、くそ、が」

　頬を雫が伝う。

「ああ……俺のせいか。行きたいからって、興味だけで……そう、だな。そうだよな」






　その日、麓の小さな村の宿。

「生き、る……生きる……無理も、無茶も……ほどほどに。ははは、俺は、私は、彼の分まで、生きてやる。生きて、やります」


　一人の妖精使いの記録。

過去①　人間、ルーンフォーク、短命種メリアとの絡みとか。
過去②　気まぐれでナイトメア（ドワーフ）を拾って一緒に過ごして育てた。50年ほど経ったときに急にネイレスがいなくなって、探させたい（本人は気まぐれに旅に出ただけ。なお特に書置きなども無し）。
過去③　なんでも屋()
過去？　他PCの過去話に出たい（強欲）