判定パッケージ

所持品

コンジャラー技能とバード技能を併せ持つエルフのコンジャラーは、支援魔法の専門家です。自身の戦闘能力は限られているものの、　パーティーを勝利へと導くでしょう。

コンジャラー技能は魔法技能としてはソーサラーやプリーストなどと異なり、自ら強力な攻撃や回復を行うといったことは不得意ですが、代わりに持続時間が長い強力なサポート魔法が幾つもあります。それらには回避の低下と引き換えに命中が大幅に向上する＜ファナティシズム＞や単純な物理ダメージ力を上げつつ、炎属性が弱点の敵へ大ダメージを与える可能性を付与する、＜ファイア・ウェポン＞、防御力が低い味方への強力な支援である＜アース・シールド＞、そして魔法の行使判定とダメージ判定にて使用する重要なステータスである魔力を上げる＜スペル・エンハンス＞などがあります。

複数の味方にこれらの支援魔法を付与する関係で、戦闘特技には＜魔法拡大/数＞と＜MP軽減/コンジャラー＞を有しています。＜魔法拡大/数＞は複数の対象へ同時に々魔法をかけることができる宣言特技で、これを使うことで、一手番で前衛全員に＜ファナティシズム＞をかける、といったことが可能になります。ただ、その分、MPの消費量が増える特技でもあるのですが、＜MP軽減/コンジャラー＞がその消費量を軽減してくれます。また、このエルフのMPの高さもあり、MP不足により、必要な支援が行えない、といった事態は少ないことでしょう。

また、コンジャラーは専門職には劣るものの、多少の戦闘や回復能力も持っています。タイミングによっては味方を巻き込む危険性があるとはいえ、＜スパーク＞や＜ポイズン・クラウド＞は序盤には数少ない範囲攻撃であり、＜アース・ヒール＞も多少の回復能力を持っています。

このエルフのもう一つ技能であるバード技能も支援に特化した技能です。バード技能にて使えるようになる呪歌は魔法などと異なり、MP消費なく全体に効果を及ぼすため、効率が良い支援ですが、敵と味方両者に影響を及ぼすというデメリットがあります。

このエルフが使える呪歌の内、全体的に命中を下げる＜アンビエント＞と、全体的に命中を向上させる＜モラル＞の使い分けが重要になります。

また、呪歌を溜めて繰り出す、バード技能の必殺技である終律の一つもこのエルフは奏でることができ、＜終律：秋の実り＞は数少ない戦闘中に他人のMPを回復させる効果がある能力です。メインのソーサラーやプリーストのMPが枯渇した際に回復させることができます。もちろん、自身のMP回復に使っても良いでしょう。

戦闘外ではセージ能力にて、各種調査や鑑定をする役割になることでしょう。このエルフの自体は低いものの、素の知力が高い為、魔物知識判定や各種鑑定において基本的な情報は判別できるでしょう。

このエルフはコンジャラー技能ならびにバード技能により各種強力な支援を行うことができますが、支援は支援される対象があってこそです。そのため、パーティーとの連携が不可欠なキャラクターになります。味方の得手不得手を適切に把握し、必要とされている魔法をかけることができれば、パーティー全体の冒険を大いに助けるものとなることでしょう。