ハーヴェスの片田舎の農村出身。

村娘と行きずりの傭兵がうっかり盛り上がってうっかりできちゃった末に誕生。
懐妊の経緯で既に村中から白い目で見られていたが、生まれてきたのはなんとナイトメアだった！
しかも母が産褥死したため、冗談抜きで開墾以来の大事件になった。
処分したくてもなんかさあ…祟られそうで怖くない？って感じで森に打ち捨てられた狩猟小屋で半分放置される。
が、生来頑丈だったのでそのへんの草とか食べてわりとすくすく育った。余計に怖いね！

成人が近づくにつれて体格もがっしりしてきたので、報復を恐れた村の総意で行きの水と食料を手に追放される。
伝手も教養もないナイトメアに先などあるはずもなく、街で行き倒れたところを半グレ集団に拾われた。
犯罪とかよくわからなかったので、寝床を提供してもらう代わりにしばらく彼らの使いっ走りをしていた。
普通に摘発されたし危うくブタ箱行きになるところを変わり者の神官に救われ、徹底的に更生保護とついでに一般教育を受ける。
呼吸法もこのとき仕込まれ、ついでに[異貌]のコントロールもだいぶ上達した。

本人は普通に「結果的にプラスの人生だから幸せだなー」という考え。前向きナイトメア。
プリーストではないが、森に生かされた自覚があるので"樹神"ダリオンを信仰している。
「ムイ」は故郷で「毒にも薬にもならないし不味いから虫も食わない、土を荒らすだけの雑草」を指す方言。
これからの目的は「自分に、「ムイ」ではない価値を見つけること」。

「親にもらった名前という意味なら、ない。必要なら、ムイと呼んでいい」
「この草は煮ると柔らかくなって、なかなか、いける」

田舎生まれ田舎育ち、前向きナイトメア。
いろいろ()あって故郷を追われ、ごろつきの使いっ走りから冒険者にジョブチェンジした。
野草の可食判断にはちょっとうるさい。きのこにはもっとうるさい。
好きなものはムイ(草)、黒パン。苦手なものは脂ののった肉。