容姿・経歴・その他メモ

始まり
毎日の食べるものにも困る小さな農村に生まれ、岩山を一日かけて超えた森まで行って少ない獣、キノコやドングリを探して飢えを凌ぐ日々。貴重な食料は彼にとってまさにお宝で、見つけた日には何がなんでも手に入れるため死にかけることも珍しくなかったネイサン。
弱肉強食の世界で、飢えた獣に食われかけたことは何度もあり、逃げるために崖から飛び降りて川でおぼれたこともある。このままでは命がいくつあっても足りず、自分はともかく両親の食い扶持が手に入らなくなると危惧したネイサンは、一念発起して職を得ることにする。

転機
体を鍛え、幼いころからのサバイバル技術を生かして村から最も近い町の衛兵の職に就くことができたネイサン。少ないながらに村の両親に仕送りし、貧民への差別を耐えて少しずつ実力をつけ、徐々に実力を認められるようになっていく。努力に対して結果が伴い、すべてがうまくいっていた。これで両親にも楽をさせてやれると、彼は喜んでいた。
とうとう守りの剣の点検警備を任されるほどになり、初めて守りの剣を手にしたときは、誇らしさが胸を満たす。町の中で確かな立場を得て、胸を張って村に帰り両親に報告をするため帰郷する。
黄金の時間、すべてが輝かしい全盛期。彼の人生の絶頂だった。
……そして、昇りつめた人生は、下り落ちていくことになる。
帰った彼を出迎えたのは、獣に食われて亡くなっていた両親だった。

緩やかな終わり
ネイサンが村を出たことで両親は自分たちで食料を取りに行くようになり、そこで獣に襲われて死んでしまった。自分が出ていかなければ、そんなことにはならなかったはずだと後悔し、もはや続ける意味のない衛兵の仕事を辞する。
苦境の中でも踏ん張ることができていたのは、両親の存在があったからだ。それがなくなった今、彼は目標を失い、自分のために生きるほどの気概もなくさまようことになる。
もはや名誉に何の執着もなく、失うもののない彼はいつのまにか、人々の問題をその鍛えた力で解決する放浪者になっていた。ただただ衛兵の習慣として弱い人たちを見捨てられないという理由で、その力を振るう。
その身が自分より強大な何かによって食われ死するその日まで。

セッション履歴

収支履歴