容姿・経歴・その他メモ

【経歴表】
■才能を絶賛されたことがある
■何らかの大会で優勝したことがある
■冒険に誘われたことがある
【ヴァグランツになった理由】
■自分の力を試したくて


マカジャハット王国の、とある高級娼館の看板ダンサー、それがロードンだった。

元々煌びやかなステージに立つことに憧れていて、そしてその夢を叶えるための努力を惜しまない性分だった。
特に得意で大好きだったのはポールダンス。引き締まった身体をさらけ出しながらステージの上で舞い踊り、お捻りを投げられる。そのために身体を鍛え、食事を整え、必要とあらばステージに上がり続けるために社交界にも顔を出す…そうしてロードンはマカジャハット風俗界のスターになっていった。

やがてロードンは、その技術を競う大会でトップになる。誇らしい気分だった。
ロードンの元に様々な人が集う。好色家もロードンを求めてガメルを差し出す。ロードンはすっかり有頂天になって、分かりやすく天狗になってしまった。

自分の名声を使って、そうやって遊び尽くしていた頃。とある旅芸人集団と一緒に仕事をすることがあった。
一座"カルディア"。舞踏と武道を組み合わせ、魔物が蹂躙跋扈するこの世界でその身一つで旅をする者達だ。
彼らと共に、街の外で野外ステージを立てて共に興行を行うことになった。ロードンが組むことになったのは、同じポールダンサーだった。ロードンは誰にも負けない自負から、内心対抗心を抱いていた。

その相手とポールダンスの技量は、ほぼ互角だった。負けん気を見せるロードンに対し、その相手は飄々と穏やかに接してくる。
そして、リハーサルの時だった。魔物が襲い掛かってきた。武道の経験がないロードンは恐怖に慄いたが、その組んだ相手は果敢に立ち向かっていった。ポールダンスの技術を、使って。

――――なんて美しいの。
ロードンはその姿に見惚れた。それがジニアスタ闘技場の覇者の一人であるエステル・フロランタンが伝えたエステル式ポール舞踏術だと知り、ロードンはその相手に教えを請うた。だが、一時的に組んだだけの相手に教えてもらい習得できるほど甘くはない。それはポールダンスを血のにじむ努力で身につけたロードンにとっては、容易く納得できるものだった。

ならば仕方ない、己の力で習得するまで。
翌日、ロードンはマカジャハットを発った。それまでの全てをなげうって、新たな技術を身に着けるため。
踊りの技術は十分、あとは戦いの技術。戦いの世界に身を置いて、その経験から身に付けて行けばいい。なんなら自己流のポール舞踏術…ロードン式ポール舞踏術でも開発してやってもいいだろう。

そんな自尊心を胸に、ロードンは旅に出るのだった。

セッション履歴

収支履歴