聖印と神像

アリーシャの聖印は、三日月に三つの雲が掛かった朧月の形をしており、いざとなれば暗器になるように作られています。

神像は様々で、男性を象った物もあれば、女性を象った物もあります。その理由は性別が分からず、美しい人物であったとしか語られていない為です。しかしその神像は二振りの刀を持っている事が多いです。

神格と教義

　アリーシャは、幻惑と風流を司る神です。
　第三の剣が砕かれた後、その欠片を手に入れたアリーシャは、第三の剣に真理の先を聞き出す為、砕かれた第三の剣の欠片を全て集め、幻影の形として復元した第三の剣に触れた事で神格を得たとされています。

　アリーシャが男であったか女であったか、どのような種族であったかを知る者は誰もいません。これは神格を得た後、アリーシャが人々の記憶を改竄して回ったからだと考えられています。
アリーシャは自然を愛する心を持ち、探求心に溢れた、尚且つ非常に用心深い性格であったとされ、信者にもそういった人物が多いです。

　また、人を殺す以上はその行為自体が悪である事を理解し、非情に立ち回った事も有名で、その狡猾さを学ぶ為、斥候や暗殺者、密偵などが信者になる事もあります。

　人であった頃から異端者であったらしく、人々には余り受け入れられる事の無かった事から、そういった異端者、ナイトメアやウィークリングなどの虐げられる種族に神託を下す事もあるそうです。

　先に述べた通り、第三の剣を幻影として出現させ、神格を得たとされていますが、真偽は定かでは在りません。これは、アリーシャ自身が隠匿したとされているのが一般的で、アリーシャが神格を得てからは第三の剣は未だ幻影として存在するのではないか、と考える者が増えました。

　真理を探究した神、として語られるアリーシャですが、教義として争いは避けるべきであるが、争いが起きた時は容赦をしてはいけない、という一面もあります。

　その為、探求者の多いアリーシャ神官も争いとなれば、非情に立ち回り、身軽に動き回る事で有名です。

　また、蛮族領の神殿は幻惑によって隠されている事が多く、神託を得た者や、高位の神官に認められた者にしか探す事は出来ません。人族領に点在する神殿は自然に囲まれた場所にあります。

　自然の中にある秩序を重んじ、秩序を乱す者達を嫌う傾向にあります。

　作家神としての一面もあり、アリーシャの書いたとされる作品群は柔らかい表現に変えられ、児童向けの書籍となっている場合もあります。またその作品群を見て作家を目指した者も多くおり、そのような者達からも信仰されています。

　出来るだけ争いを避け、民を惑わして行動し、智慧の研鑽と自然との調和を好むアリーシャ神官は、基本的に好戦的な神との仲は良くありません。また、戦いに矜持を持つ神からは嫌われている傾向にあります。

　アリーシャの作品群の中には伝記として書かれている作品も数多くあり、その作品群の中にはアリーシャ自身の物も含まれています。その中で有名な伝記としては、「邪龍狩りの作家」「千年復讐譚」「カルディアに告ぐ」などです。邪龍狩り、仇討ち、カルディアへ至った経緯等が一人称視点で書かれたそれを見て、信徒となる者も数多くいます。

格言

「理性無き暴力は最も忌避すべき行動である。刃を向ける以上、自身が悪である事を理解せよ」

「争いを避けるのは緻密な虚構と精密な虚言である。欺くならば徹底的に、自身すらも欺け」

「書架と自然は知識の宝庫であり、智慧の泉である。真理求めるならば、それらを愛せ」

備考

※ヴァイス系、セイグリッド系をプリーストレベル1の時に選択します。以降、変更は出来ません。