身長：131cm(巨人時278cm)
体重：29kg(巨人時302kg)
肩の少し下まで伸びた藤色の髪に、赤みがかかった瞳
見た目は快活そうな少女

1.裏切られたことがある
2.裕福な家に生まれた
3.身体のどこかに刺青がある
旅.家族や仲間の仇を討つ為

代々遺跡に潜み住む財宝を守る役割を果たしてきたスプリガンの一族の生まれである。(2)
しかし生まれ落ちてすぐ、本来の親からは捨てられてしまう。人族の子どもとの入れ替えという、スプリガンの子どもとしてはどこにでもある話だった。(1)
彼女にとってこれは幸いな話だった。取り換えられた先の家族はプレンティがスプリガンだと知った後も、自身の子として愛情を持って育ててくれたのだ。

育った家は魔動技師として魔動機の修復やちょっとした復元を請け負うことで生計を立てており、冒険者の客も多く来ていた。
そして彼女はその生き方に惹かれていく。人の良い客から武器の扱いや探索のやり方を教わり、いつしか自分もそんな風に在りたいという望みは強くなり、成人と共に冒険者となった。
冒険者になった直後は順風満帆と言って差し支えないスタートを切る事ができた。、同じ若手で信用できる仲間もでき、パーティとして活動を始める。「これから名を上げるのだ」とパーティの象徴として皆で揃いの入れ墨を入れ、着実に実績を積んで行った。
「産みの親が遺跡で財宝を守っているなら、いつか見つけ出して自分を捨てた仕返しに、お宝を全部奪い去ってやってやる。」
育ての親が善良だったおかげで産みの親への恨みはなく、むしろ感謝しているくらいだったプレンティだが、冒険者らしくそんな嘯きを口にして遺跡探索を中心に依頼を受けていた。

しかし、悲劇は起きた。それは拠点からそう遠くないとある遺跡を探索中の出来事だ。
遺跡の中で初めての同族を見かけたのだ。
「もしかしたら自分の親なのかもしれない。」「そうでなくても話してみたい、初めて見つけた同族なのだ」
荒くれ者を気取っていても、愛情を持って善良な人間に育てられた彼女もまた善良だった。そしてそれは仲間たちもだ。
『スプリガンがいるということは、守られているお宝があるのではないか？』
パーティ全員にそんな欲が無い訳では無かったが、プレンティが望むならと、発見したスプリガンに友好的に接触をしてみようと決め、遺跡の奥へと逃げていったその者を追っていく。
「待って、話がしたいだけなの」
逃げる事をやめた同族にそう声をかけた瞬間、返って来たのは巨人の拳だった。一撃で吹き飛ばされ気絶した。

そしてなんとか意識を取り戻す。そのきっかけは、さきほど自身を殴り飛ばした怪物が声をかけて来たからだ。
巨人から元の姿に戻り、仲間の亡骸に腰をかける童女は目を開いたプレンティにこう吐き捨てた。
「宝を奪いに来るとは一族の恥め。捨てたとは言え我が子だ、一度は見逃すは二度は無い。疾く去るがいい」
そこからは記憶が曖昧だ。どうやって街へ帰ったかも覚えていない。
それでも彼女は抜け殻のようになりながらも実家で療養を続け、少しずつ心と体の傷を癒し、次の一歩を踏み出すことになる。
「力を付け、今度は貴様から大切な物を奪ってやる。」
復讐を神に誓い、プレンティは再び冒険者として活動を始めるのであった。