溺れたことがある

溺れたっていうか魅せられたって言うのが正しい表現かな。
ボクはあの日、特別な魔法を目にしたんだ。
ものに力を宿し、魂や命に携わる魔法をね。

師と呼べる人物がいる

そしてそんな凄い魔法を使っていたのが師匠だったんだ。
それはもう必死に頼み込んでさ。何とか面倒を見て貰えるようになったって訳さ。
…まあ、そのせいか色々と失ったものがあるんだけど後悔はしていないよ。

規律に厳しい環境で育った

ボクの生まれた家っていうか地域は結構田舎でさ。操霊術士を怪しげな魔法を使う悪魔の使いだ～って本気で信じてたんだよね。
それでボクがその魔法を教わりにこっそり師匠の元に行ってる事がバレてさ。悪魔に魅入られた存在だ～！って騒ぎになって家を追い出されちゃったんだよ。

見識を広げるため

そんなこんなで師匠のところで操霊術を学んでたんだけどボクが成人した少し前ぐらいに師匠が基礎は教え終わったからあとは実践あるのみだから各地を巡ってこいって言われたんだ。
そこで、日銭を稼ぎながら各地に出向ける冒険者がボクの魔法の研鑽も出来て一石二鳥だって思ったからなることにしたんだよ。

金髪の髪に蒼い瞳をしたエルフの少年。
田舎町の迷信深い家に生まれ、平穏に暮らしていたがある日に森で遊んでいたところそこで見たこともない魔法（操霊魔法）を使うエルフの女性に出くわす。

彼女が使う魔法に魅せられたカインはその場で彼女に頼み込み弟子入りさせて貰うことになった。
しかし、そんなある日カインが操霊術士の元へ向かっている姿を村人に見つかりそれを両親に伝えられてしまい、操霊術士は悪魔の使いだという迷信を信じて疑わない両親はもうあそこへは行くなと言われるが今更そんな事は出来ないと反発。

結果激しい口論の末、荷物をまとめて家を追い出されてしまうことになった。
その後は師匠となった操霊術士の元で弟子兼助手として様々なことを教わりながら過ごし、成人の年を迎えるに当たり卒業を言い渡された後に彼女から勧められて見識を広めるべく旅に出た。

師事した師匠が操霊術士の中でとりわけ穏健派なタイプであり、熱心に講義をしてくれたため魔法が一般的な人から見れば異質なものであることや危険な力であることを理解している。

また、操霊魔法が毒,物体に対する影響,命に関わる魔法であるためか死や命に対しては非情におもく受け止めておりそれを蔑ろにされると感情を露わにする事もある。

普段は何処か浮かない顔をした印象を受けるが、本質的には上記の経緯や考え方からも分かるとおり情熱的で善性の強い好青年である。